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【結論】俺は冒険者になれない。  作者: 阿野根の作者
第二章☆児童は今日もお試し中
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【考察】弓使い

お久しぶりでごめんなさいm(_ _)m

子竜(子供)……ナーガも生まれたことだし。

冒険者ギルドに一応……本当に一応登録できたことだし少しは頑張んないとな。



本日も武器庫あさりをしてみてる俺です。

前見た武器庫より私的な(父上蔵の)所なので狭いなぁ。


「やっぱり剣かっこいいのです」

サーベルなんかもいいなぁと剣掛けに置かれたのを触る。

「ちい坊っちゃん危ないですよ」

それに大将とヤイリのおっさんが恐ろしいと臨時護衛のエドさんが後ろから騒いだ。

「お母様から持ち出しもオッケーな許可をもらってるのです」

「奥様〜」

でっかい武人(エドさん)はちょっと涙目になった。


そんなに父上とヤイリさんが恐ろしいのか? 

俺的にはお母様が最強だと思うけどな……まあいいや。


キューと育児袋(ポシェット)から手のひらよりちっちゃい子竜が顔を出した。


「ナーガ、どれがいいかな」

首の下を指でなでながら笑うとキューと子竜(ナーガ)は気持ち良さそうに目を閉じた。

俺も持ち上がらなそうな大っきいサーベルとかフランベルジュとかバスターソードとか使うつもりはない。


でもかっこいいもんはかっこいいと思うんだから仕方ないよね。


「……槍かぁ」

きれいに並べられた槍の柄を握ってみる。

兄上たちみたいにおっきくない俺にとっては仙人の杖並みに長い。

「ちい坊っちゃんが槍に振り回されてる未来しか見えねぇ」

背後の護衛(エドさん)がブツブツ言ってるのが聞こえた。

うん、俺も現時点ではそう思う。

満足したナーガが育児袋(ポシェット)にもぞもぞと入っていった。


現在、俺は国家の宝の伝令竜の養い親でいつでもこのナーガ一匹が入るよりかなり大きな育児袋(ポシェット)をせおってる。


それは養い親の義務であり権利だ。

まあ、ナーガくらいおさない雛竜は一日食べてる(モグモグしてる)寝てる(おねむな)ので親竜が育ててる状態と同じでいつでも見守られるようにということらしい。


ちなみに育児袋(ポシェット)には大量の竜果草(ナーガのごはん)が入っている。


竜果草は子竜に必要な栄養素がたっぷり入ってて雛竜がいつでも食べられるように竜の巣は子育て中はこれが敷き詰められてるそうだ。


家で飼育可能な下位種小竜用にペットショップでも売ってるらしいから後で確保しとこっと。


槍コーナーを過ぎると弓コーナーになった。


(ツル)を引き絞れそうにないのです」

「ちい坊っちゃんが弾かれて倒れ込む姿しか見えねぇ」

ブツブツいうエドさんをちらっと見ると少し震えてた。

そんなに父上とヤイリさんが怖いんかよ。

内心ため息をつきながら自分の背丈程もある弓の弦を弾いてそのままその辺を見まわした。


アーチェリー型の弓の近くにクロスボウがかかっていた。


「クロスボウ……」

これなら非力な俺でも使えるかもしれない。

でも通常サイズは手に余りそうだしな。


後ろのうるうるワンコ武人がうっとうしいし……そろそろ出る……あ、あれは……。


「エドさんあの小さいクロスボウ取ってください」

「ちい坊っちゃん〜」

「早く、ヤイリさんに言いつけます」

役立たずってなと内心つぶやくとワンコ武人は身軽な様子で前に出て高いところにあったクロスボウを取って俺の前に片膝ついて捧げた。


エドさんって何気に仕草が洗練されてるよな。

うっとうしいうるうるワンコ武人のくせに。

受け取ると結構軽量化されてるらしくそこそこの重さで持てないこともない。


「ありがとうごさいます」

「お願いですから危ないことは……」

エドさんがうるうるした眼差しをむけた。

少したじろいだけど受けって専用の矢を棚からどうにか探して持ち出した。


巻き上げ機もついてるし俺でも使えそうだ。

小さいし兄上たちが子供の頃にでも使ったのかもしれない。


「中庭の修練場に行きます」

試し撃ちしてみないとなと武器庫から出ると立ち上がったエドさんがちい坊っちゃん〜と叫びながらついてきた。


ああ、ヤイリさん早く帰ってきてくれ〜

少しエドさんの精神面を鍛え上げてほしいです。


キューキューとナーガが頭を再び出したので首の下をなでて心を落ち着かせた。

冒険者やるならナーガの育児袋(ポシェット)も外見小さく中はそこそこ広いのを紋章魔法を刺繍して作らないとな。

防御面ももちろん強化したポシェットで……俺の物品も入れられる多層構造とか良さそうだ。


そんなことを思いながら廊下を歩くと父上が連れて行かなかった残りの私兵たちが訓練してるのが見えた。


「お兄さんたち〜こんにちは〜」

相変わらず羨ましい筋肉だぜと思いながら手をふると私兵たちはどよめきあわて出した。

おい、俺は危険物かよ。

「ちい坊っちゃん、見学ですか? 」

それともいつもみたいに差し入れかなと初老の偉丈夫のラニサ教官が前に進み出た。


うん、俺『美味しい保存食』の試食方々よく差し入れしてるからね。

よく来てるのになんでいつも慌てるのかな?


「クロスボウの練習をさせて下さい」

俺はクロスボウを持ち上げた。


エド小隊長〜なんで止めなかったんだ〜

ちい坊っちゃんが怪我したら大将に殺される〜

それより先にヤイリの旦那に瞬殺だせ……


私兵たちが絶望的な表情を浮かべた。

俺は全私兵共通危険物かよー。


「ちい坊っちゃん、やめたほうが……」

「怪我したら自己責任とお母様に言われてるから大丈夫です、お願いします」

俺は頭を思いっきり下げた。


ラニサ教官が背後のエドさんにエド、貸しだからなと小さい声で言ったのが聞こえた。


「ちい坊っちゃん、頭を上げてください」

ラニサ教官のため息が聞こえたので頭をあげる。

お怪我のないよう無理せずお願いしますとラニサ教官が手招きしたので近づくと抱え上げられた。

子供抱きかいー。

「僕、歩けるのです」

「はいはい」

ポンポンと赤ちゃんをあやすようにたたかれた。

ラニサ教官ってそういえば女性軍人な奥さんと成人した娘さんが三人いたなぁ。


だから手慣れてるのかぁ。


あ~教官ずりーぜ。

抜け駆け禁止〜ヤイリの旦那にいいつけますよ。


私兵の何人かが騒いだ。

ラニサ教官が今騒いだやつグランド100周と怒鳴られてヒーと走り出した私兵がかなりいっぱいいた。


抜け駆けって何さ。


エドさんを見ると頬を指でポリポリかいて困った顔してた。

わ~ん役立たず〜ヤイリさんにチクってやる。


しばらくすると地面に降ろされた。

くるりと向きを変えられると弓用の的とか木偶が並んでるところだった。


「ちい坊っちゃん、まず手本を見せるのでクロスボウを貸してください」

ラニサ教官が手を出したので渡した。

大っきい大人の男が持つとおもちゃみたいだ。

ラニサ教官がクロスボウを回しながら確認する。

「ああ、上の坊っちゃん方が子供のときに使った軽量小型のクロスボウよく見つけましたね」

懐かしそうに見て矢を設置して巻き上げてラニサ教官はかまえた。


そういえばラニサ教官はいつか父上が暗殺者に襲われたときにかばったけがが原因で現場を離れた凄腕私兵と兄上たちに聞いた気がする。


兄上たちの師匠だとかなんとか言ってたな。



クロスボウから綺麗な軌道を描いて放たれた矢は見事に的の真ん中を射抜いた。


「まあ最初から上手くいかないでしょうから気持ちを楽にしてやりましょう」

ラニサ教官がクロスボウをかえしてくれた。

「教えてくださるのですか? 」

「ちい坊っちゃんを野放しにして怪我させると大将とヤイリがうるさいですからね」

ラニサ教官がニヤっとした。


そういえばヤイリさんのほうがラニサ教官より年下だよね。

ヤイリさんも指導を仰いだのかな?


さあちい坊っちゃん巻き上げからですよとうながされてハンドルを巻き始めた。

結構軽くできてるな、俺でも大丈夫かも。


しっかり構えて、トリガーを引くとラニサ教官が言った。

なんとかタイミングを合わせて打つと真ん中じゃないけど的に当たった。


「ちい坊っちゃん、案外いい筋してるかもしれないな、エド」

「そうですね」

ラニサ教官が腕組みして視線を後ろに向けるとエドさんが関心したように口笛を吹いた。

「本当? 僕かんばるの」

嬉しくなってもう一度巻き上げ始めた。


ちい坊っちゃん無理は禁物ですぜとエドさんが慌てたけどこの際無視だよ。


うまくなってセシーと冒険者ギルドの仕事依頼(クエスト)を受けて狩りに行くんだもん。


俺は真剣な眼差しで的を見た。




と言うわけでセシーとやってきました。

冒険者ギルドですよ〜。


セシーを誘ったら休みの日に冒険者ギルドによってから狩りに行くことになった。


俺の付き添いはヤイリさんがまだ帰ってこないので相変わらずのエドさんでセシーの付き添いは神官戦士のケイオスおじさんだ。


みんなセシーを含めていい筋肉がついてるぜ。

うらやましいよ。


依頼の写った大型通信機を見てると急募で面白いのがあった。


「大型の生き物の世話人急募、綺麗で素敵な職場です……素敵って言っちゃう? 制服支給、三食昼寝つき……昼寝は不味いだよね」

よく見ると外国人の依頼らしくスペル間違いもある。


大型の生き物ってなんだろう?

住み込みだけど依頼料も結構いいなぁ。

やるつもりはないがセシーに見せてやろう。


「ね~セシーこの大型の生き物って竜みたいなのかな? 」

「そうだったら竜の愛し子の俺のラナなら楽勝だ……」

隣で依頼画面を見てたセシーがいいかけて口を閉じて視線を上げた。


依頼を見る端末は冒険者ギルドの受付横のスペースにオープンに何台もおいてあるので入ってくる人もよく見える。


冒険者ギルドの受付のおばさんに外国人らしい白に銀糸で刺繍がびっしりされた長衣のセミロングの茶髪男性が話してる途中でこっちを見てるのに気がついたらしい。


後ろから見てたエドさんがさり気なく前に出た。

ケイオスさんも少し緊張してるのがわかる。


男性は少し見たあと視線をそらしてまだ受けテはいないんデスネと少し変わったイントネーションで受付のおばさんに言った 



エドさんとケイオスさんはまだ警戒してるようだ。


「それよりこの草原角うさぎの依頼を見てみろよ」

「常時依頼であと受けもオッケーのやつ? ちょうどいいんじゃない、受けようよ」

セシーの出した画面には思い描いているような依頼が食肉店組合から出ていた。


おークエストだぁー冒険者だぁ。

依頼受けるぞー。


「うーん、とりあえず、受けずに行こうか」

違約金はらいたくないしとセシーが俺の頬をつついた。

え? 違約金って何さ。

「じゃあ、なんで冒険者ギルドに来たの? 」

「一応、条件の確認と言うか……」

ゴニョゴニョとセシーが口ごもった。


俺に冒険者気分を味合わせるためか?

セシーは優しいな、だがこの空間拡張バッグ(ポシェット)に入ったクロスボウがあれば大丈夫、何度も練習してなかなかの命中率なんだぜ。


ポシェットは空間を分けて大事なナーガの育児袋(ポケット)も作ってあって収納済みだ。


「お子様たち、決まったらさっさと出ようぜ」

ケイオスさんが肩をたたいた。

はーいと少し引っかかるけど返事をして立ち上がった。



帝都周辺は住宅地化されすぎてるけど魔獣が出る可能性があるため緩衝地帯として南に大きな国立公園が草原や森林、山岳として広がっている。


魔獣や増えすぎた獣の害獣駆除の依頼が上がるらしい。


危なくないところは案内人(レンジャー)をつけて入場料を納めて入れる。


ちなみに冒険者はクラスによっては案内人(レンジャー)付けずに動けるらしいけど……

今回はもちろんついてきてもらった。

広いからなれないやつが不法侵入すると遭難あるらしいぞ……恐ろしい。


風がふき草を揺らした。

俺がうまりそうな草の中に……


キラキラうるうるした目のたくさんのもふもふが……たくさんの生き物が……


このあたり一帯の動物たちが集まったんじゃないかという勢いで小さなネズミやりすクラスから果ては魔獣らしい見上げるほど大きい獅子、野生の竜などスザまじい数の動物に囲まれてます。


頭の上に小鳥やりすがチョロチョロしてるし木々には鳥が鈴なりだよ。


みーんな俺にうるうるキラキラスリスリしたがってるみたいだけど……巨大クラスに押し寄せられたら死ぬから。


お願いトカゲ、懐に潜り込まないでー


「依頼受けなくてよかったなぁ」

あんなに信頼の眼差し向けてるもん攻撃できないしなとケイオスさんがポリポリと頭をかいてセシーを見た。

「違約金払いまくりだね……俺のお姫様は動物の愛し子かぁ」

セシーが関心してる。


ヤイリのおっさんに殺されるーとうちのワンコ武人(エドさん)は頭を抱えた。


おれのチートというか特徴? 動物の愛し子……役に立つのかよ。


クロスボウ……絶対当たるけど信頼の眼差しのこいつら打てねぇしな。


案内人(レンジャー)もびっくりしてるよ。


この国立公園に入った瞬間からちっちゃい生き物がチョロチョロしだしてあっという間に動物団子……魔獣まで押し寄せた時にゃ、俺、いっかんの終わりって思ったよ。


足もとをスリスリしてるのが草原角うさぎらしい。

む、無理ー。


「す……あ……少女な……」

なんか聞こえた?

うるうるワンコ武人とケイオス神官戦士が辺りを鋭く見回した。


少し遠くに人影が見えた。

案内人(レンジャー)と一緒らしいけど……そりゃ驚くよなー。

すごい数の動物団子……あんこは俺かい?


「もう少し動物たちが落ち着いたら帰るか」

「うん」

「そうですね」

ケイオスさんの提案にセシーとエドさんがうなづいた。


あうーもう少しお待ちください。

たぶん、ある程度かまえば大丈夫だと思うから。


【結論】

俺は狩人になれない……せっかくクロスボウ練習したのに〜。

動物たちが自分から寄ってくるのを撃つなんて無理だよ。


一応練習したから弓使えるのに……なんかアレンジできないかなぁ……


今まで帝都がほとんどでたまに領地に行くくらいで都会ばかりであんまり動物とふれあう機会がなかったから気が付かなかったよ。


動物の愛し子って何なのさ〜。

読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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