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転生したらハムスター(?)でした

全18話です。

クズなオッサンがハムスター型魔物に転生する話。


挿絵(By みてみん)


(「死にそうになった時に前世の記憶を思い出す」というネタの異世界転生ファンタジーがあったが…俺の場合もそうみたいだ…)

と、怪我を負った小動物系魔物は思った。


種族名イミテーション・ニードルマウス。

通称イミニマ。

ハムスター型魔物。

戦闘時にはハリネズミに擬態して針で身を護りつつ、ひたい生え際の針で敵を突いて攻撃する魔物である。


戦闘時の擬態スタイルはハリネズミを小さくしたような見た目だが、ハリネズミ型魔物ヒデン・ヘッジホッグよりもかなり小さい。


体は小さく、弱い。針だけが攻撃手段。

繁殖力だけがウリのハムスター同様に、このハムスター型魔物もほぼ繁殖力だけがウリの最弱魔物と呼ばれている。

薄茶色の毛が愛らしい小動物でミツバチのイメージと混同される事も多い。


そのイミテーション・ニードルマウスだが…

(いや〜…。なんで俺、死にそうになってるんだっけ?…というか、さっきまで俺、人間だった筈だし、大地震で死んだと思ったんだけど?)

と自分の記憶を振り返っていた…。


日本で暮らしていた日本人。

結婚して嫁も子供もいた。


息子達は高校卒業後就職して家を出て自立してくれた。

その後、嫁が死んだ。


嫁が死んで

「今後の生活、どうなるんだろうか?」

と悩んでいると丁度、家族と不仲の精神障害の少女と出逢った。


「これは神様が新しい嫁を俺に授けようとしてくれてるのだろう!」

と思い込み、少女を上手く家に引き込んだ後は

自分をよく見せるためにせっせと嘘八百並べ立てて

「オジサンがする事は全部必要な事なんだよ〜」

と思わせた。


そして

「いざ事に及ぼう」

とした途端ーー

唐突に大地震が起きて、高所にあった本がものすごい勢いで降り注ぎ、頭と顔を直撃した。

自分でも

「あ、ヤバ…。こりゃ死んだ」

と分かった。


山本秀二。

44年の人生だった…。


筈なのだが…

今は何故か瀕死のハムスター…。


(…だ!誰か!助けてくれ!…)

とイミニマこと秀二は心から願った。


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