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超能力旅人ユウ 七つ目の大陸に最も近い旅人  作者: オロボ46
第二章「己の力の謎と七つ目の大陸を追い求める旅人」
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第五十四話「車と息子の妻」

 こんにちは、オロボ46です。

今回はソウルを立ち去った後から始まります。


 それでは、どうぞ。

「昨日の二人について行けばよかったねえ......まあ、運動にはなるけどねえ......」

ソウルから離れた後、自分たちは平原を歩いていた。自分はリェンさんに先ほどはどんな言語だったか聞いてみた。

「公園で話していたのは朝鮮語だよ......どう? 理解できる?」

突然そう聞かれたので、とりあえず頷く。

「朝鮮語でユウさんに話してみたけど、それも聞こえるようになったみたいだねえ......これなら、ソヨンとも話が通じそうだ」


 ソヨンという人は、前に言っていたリェンさんの息子の妻だろうか?

「そうだよ。うちの息子に不釣り合いなほど美人さんでねえ......同じ美人であるうちも嫉妬するぐらいよ......」

......

「なんだい!? そんな微妙な顔をして!」

そう言われても、ソヨンさんの顔が想像できなかった。


「おーい!! そこのお前ー!!」

前方から声が聞こえてきた。やがて、一人の男性がこちらにやって来た。

「おや、ええ男だねえ......」

「運び屋の姉ちゃんが腹痛で倒れたんだ!! あんたなら治せるだろ!?」

色っぽい目付きをしているリェンさんを無視して、男性はこちらに向かって必死に訴えた。

「運び屋......!? わかった、その運び屋のところにつれていっておくれ!!」




 男性の後を追い、森の中に入っていくと、一台の車が目に入った。その側には......女性が倒れている......!!

「......!! ソヨン!!」

「!? 知り合いだったのか!?」

駆け寄るリェンさんに対して、男性は驚いたようにリェンさんをみた。


「あ......お義母(かあ)さん......」

女性......ソヨンさんはか細い声で言った。

「何か悪いもんでも食ったのかい!?」

「......食料が......腐っていたんです......それに気づかず......」

ソヨンさんは痛がるように腹を押さえた。

「まったく......今から薬を調合するから、今度からは消費期限はちゃんと確かめておくんだよ!!」

そう言うとリェンさんは腰に下げていた箱を取り出した。


 箱の中には、いろんな色をした粉がそれぞれビニール袋に包まれていた。それに加えて、紙コップとスプーンもある。

「なんだこれ?」

「あんたは少し黙ってくれないかねえ! 今から薬を調合するんだよ!!」

リェンさんは二種類の袋を取り出し、それを紙コップの中に入れる。水筒を取り出し、その紙コップの中に水を入れた。


「さあ、これを飲むんだよ!!」

リェンさんに渡された紙コップを渡されたソヨンさんは、紙コップの中の液体を口に入れた。すべてを飲み干した後、空の紙コップをリェンさんに渡したソヨンさんは落ち着いた様子で目を閉じた。




「うちは薬剤師をやっていてねえ、旅人に薬を売る仕事をしているのさ。普段はペキン周辺で仕事しているけど、薬の材料を調達するために遠出することもあるんよ」

そう言いながらリェンさんは箱を閉じている。

「へえ......ところで、この姉ちゃんが動けるまでどのくらいかかるんだ?」

男はリェンさんに訪ねた。

「そうだねえ......まあ、日が出ているうちには収まるだろうね」

「ところで、あんたたちはどこに向かっていたんだ?」

「......知り合いを尋ねてピョンヤンに向かう予定だったけどねえ......その知り合いがここにいたから用が住んだところだよ」

それを聞いて、男は納得したように頷き、自分を見た。


「さてユウさん、スマホの修理の仕方を教えてくれんかねえ」

?

「ほら、さっき教えると言ったばかりじゃないか。ほれ、あっちのほうで直しておくれよ」

どういうことなのかわからないまま、自分はリェンさんに引っ張られて行った。




「ユウさん......あんたの......その......不思議な力は傷を治すこともできるのかい?」

リェンさんがスマホを取り出すこともなく自分に聞いてきたので、自分は頷いた。

「そうかい......その力は特に言いふらしているわけじゃないんだね?」

再び頷く。

「......それじゃあ、あの男はユウさんの知り合いかい?」

......!!!




 しばらくして、ソヨンさんの体調が優れてきたと男性が伝えに来た。自分たちが車のある場所に戻って来ると、ソヨンさんは車の中でハンドルを握っていた。

「はあ......すみません......今からなら日がくれる前にピョンヤンにたどり着けます。お義母さんも、その付き添いの方も一緒にどうですか?」

リェンさんは答えなかった。

「あんた達がいなかったら俺は怪物に怯えながら野宿するはめになっていたんだ!! 俺が依頼料を払うから、二人とも乗ってくれ!!」


「ユウさん、ひとまず車に乗り込もうじゃないか......もちろん、わかっているね?」

自分の耳元に話しかけるリェンさんの言葉に、頷く。そしてリェンさんは車に乗り込んだ。




 車のサイドミラーに、笑みを浮かべる男性の姿が写った。

 いかがでしたか?

今回の話を注意深く読めば、リェンさんが男性を警戒した理由がわかるはずです。

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