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ティアの人生4

私は今、王妃宮で王妃様にお目通りしています。


「本日から護衛として王妃様のお側につかせていただいます、レインと申します。」

もちろん偽名+変装はしていますよ。調べられても素性はバレない自信があります!


「、、、そう。」

素っ気なくこたえたのは現王妃様であるレティアス様だ。露出の高いドレスを身にまとい、気だるげにソファにもたれかかっている、、、

(女王様みたいだ、、、、)

私はそう思った。









そしてその日から1日中王妃様のそばで護衛をする日々を送った。しばらくは、王妃様の信用を得ることに専念した。(信用を得てから動き回った方がいろいろ楽だしね!)


「レイン、今日私に会いに来る貴族がいるのだけどその方との会話は他言無用よ∥他言したら、わかるわね?」


「もちろんです」

、、私が王妃様の元で護衛を始めてから《1年》。やっと信用を得たようだ。長かった、、、、、、、


王妃様の元に来たのは私が昔調査に行っていたルワンダ侯爵だった。侯爵には黒い噂が絶えないが、証拠は徹底的に隠す手口なのだろう、私にも決定的な悪事の証拠が見つけられなかった相手だ、、、


「王妃様、そちらの者は??」


「安心しろ。信用できる者だ。」


私はこの1年間王妃様に気に入られるために王妃様好みの紅茶を淹れたり、刺客(ニコ隊長が寄越した)が現れて撃退したりと、信用を上げる努力をしてきた、、、、

王妃様に「レティアス様」と呼ぶのを許可されるほど信用を得たのだ!!




そしてその場で話し合われた内容は要約すると

「アレンスティード殿下邪魔なのであの世に行ってもらいましょうか」

という内容だった。

そしてその場で刺客との契約書をルワンダ侯爵が取り出し、王妃様がサインした。


、、、それだ!!それを持ち帰れば私は任務を遂行したことになる!


その契約書は王妃様が持っており、ベッドの横の鍵付きの引き出しに入れるのが見えた。


「レティアス様、おやすみなさいませ」

これで私の本日の業務は終了。


諜報部隊の服(黒づくめで顔がわからない)に着替えて王妃様の部屋に侵入する。天井裏の隠し通路を通りそこから王妃様の部屋を覗く。

王妃様は寝ているようだ。

シュタッ

私は物音を立てないようにベッドサイドの引き出しに近づく。


そしてピッキングで引き出しを開け、契約書を取り出した。その時、

「んっ、、、、、」

しまった!起きたか?、、

と息を潜めて動きを止める、、、よかった。バレなかったみたいだ、、、

ふぅ、危なかった....



その後、契約書を持ってニコ隊長の元へ行った。


「お〜久しぶり。お疲れ様。任務は終わったかい?」


「はい、こちらに刺客を雇った契約書です。」

そう言い、先程レティアス様の部屋からとってきた契約書を取り出した。


「おお〜すごいね!これだけでルワンダ侯爵と王妃様の罪は明らかだよ!!」

とニコ隊長は私を褒めてくれた。嬉しい!


「あー、でもね。つい一昨日ぐらいに陛下から作戦変更の知らせが来たんだ。ルワンダ侯爵と王妃様はもう少し泳がせておくんだって、、、だから、レイティアには申し訳ないんだけど、もう少し護衛騎士役してもらえる?」

、、、はっ?陛下!!せっかく私が怪しまれる覚悟で契約書を持ってきたのに?!

陛下のクソ野郎ーーーーーー!


「、、、レイティア、不敬だよ」

とニコ隊長は苦笑した。


「ニコ隊長、申し訳ないですがもう私はその契約書を持ち出したのでバレます。」

レティアス様が契約書を入れたところ、私しか見てないしね。


「そっか〜。あっ、なら、名誉の死を遂げてよ!」


はっ?はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!

「私に死ねということですか?」

もしそうなら私は逃げる!まだ死にたくないからね、、、


「違う違う。明日いつもの刺客役を送るから、そいつらと戦って《レイン》は死んだことにしよう!」

ああ〜〜そういうこと。

焦ったーー、ニコ隊長に消されるのかと思った。。


「僕そんなことしないよ〜?僕のことなんだと思ってるの?」

と涙目で聞かれたから、


「いつもはニコニコしているけど、殺る時は殺る人。」


「漢字へんだよねぇ?!」






というわけでとにかく、レインは明日名誉の死を遂げます!!


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