侯爵の行く末
こうして、侯爵邸での滞在は終わり、殿下と私とカイルは王宮に戻った。
侯爵はそのあと中々目を覚まさず、起きたのは太陽が出た頃だった。私のせい?いやいや、気にしない気にしない。
執事長のバドさんと侍女長のラナンさんはその後の処理を色々と手伝ってくれました。
第三・第四合同部隊を派遣してもらい、侯爵は罪人として連れていかれた。殿下を殺そうとしたので、国家反逆罪で死罪になるでしょうね。
ちなみにあの刺客を用意したのは愛妾のイリスだった。イリスの実家である男爵家は後ろ暗いことをしているらしく、その伝手のゴロツキ(何でも屋)だったらしい。イリスも罪人として連れられ、直接ではなかったといえ殿下を殺そうとしたので生涯幽閉くらいの罪には問われることでしょう。
こうしてみると、案外あっけなく終わったように思います。取り敢えず、黒幕は捕まえることはできなかったですが、アレンスティード殿下暗殺未遂事件は一件落着となりました。王妃様はこれからどうするのでしょうか?まぁ、私が考えても分かりませんし........
ちなみに、侯爵家は没落せず、領地で領主代行のようなものをしていたルワンダ侯爵(あっ、元ね、)の奥様が繋ぎで女侯爵になり、将来的には、父と違って有能な子息が後を継ぐらしい。平和的に解決しましたね。
そしてイリスの実家のきな臭い男爵家は徹底的に調査され、粗が面白いほど出てきて、即逮捕の即取り潰しが決まりました。どのみち、横柄な新興貴族だったらしいのでらあまりうまいこと貴族社会で生きていくことはできなかったでしょうね。
そして侯爵邸で働いていた人たちのほとんどは、次の職場の斡旋をして色々なところで働いています。
しかし、執事長のバドさんと侍女長のラナンさんは何故か私に忠誠を誓ってくれるそうで、第三・第四合同部隊の寮にいます。私の部屋付きになっているそうです。2人とも隠密もできるらしく、暗器を扱えるそうです。意外なハイスペックさを見せつけられました。
私は今、過去の自分を呪っています。なぜ問題を先送りにした?!過去の自分!!
そう、今私はアレンスティード様に呼び出しを受け、殿下の執務室で向かい合っています。
「さて、アリティア。私の質問に答えてもらおうか。まずは、なぜお前が黒幕を知っていた?」
..........ここは正直に前世を言うか。いや、妄言として取られてしまうかもしれない。
「..........あの、情報収集をしていたら、そういう話が出てて。。。それで、その......」
.........我ながら挙動不審だ。ああ、アレンスティード様も呆れてる。
「嘘をつくなら完璧にしろ。相手としっかり目を合わせた方がいい。態度から怪しいぞ。」
嘘のつき方を教えてもらった。。。いや、突っ込むところそこなんですか、アレンスティード様。
しばらく家庭の事情で失踪します。
帰ってくるので、気長に待っていただければ幸いです。




