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片想い
焔色の夕陽に照らされた校庭に 君がいる
君を見つけるに 時計の長い針が0から6になった
やることも無いくせに ただ 窓際に立っているのは
この瞳に君の美しき姿を収めたいから
遠くで見つめるだけじゃ ダメだと知っているんだけど
これ以上 踏み込めない 意気地なしの僕
胸に渦巻くものを 必死に隠しながら
また明日 「おはよう」と 笑顔で言えるかな
帰り路のすれ違う人々の中には現れる
掌を強く握り合う男女が それをじっと見つめていた
「いつかはこうなりたい」この独り言は雑踏へ
苦しいんだ 君を一方的に見る そのことさえも
隣に君はいなくて 独りで 歩いてく国道
これ以上何をすれば 君がここに来る?
僕の頭の中に 答えは出せないまま
また夢で 君のこと抱いて 虚しい夜
遠くで見つめるだけじゃ ダメだと……
夢だけ獣になって 違うと 知っているんだけど
これ以上 踏み出せない 君が壊れそうで
胸に仕舞ったものを もっと奥に突込み
また今日も「おはよう」と 笑顔で言うんだ
君を壊さないように




