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第一章 1

俺にはもう、信用できるような友達もいない、恋人もいない、家族もいない。


ーー

こいつは中学からの仲でいろんなことで一緒に笑いあった。



何回目かの喫茶店


最近こいつと会う時はいつもここだ。


「まじで××ごめん!何回も借りている所で申し訳ないんだけどさ、

ちょっとだけお金を貸してほしい、もう少しで前言ってたビジネスが上手くいきそうなんだよ。

俺が頼れるのお前しかいないんだよぉ、本当に最後にするからさー

このまま軌道に乗ったら絶対いけるんだって。

来月ぐらいからはちゃんと返していけると思うから、ね!お願い!」


そいつは数日後には連絡がつかなくなった。


何年か経った後に噂で聞いたが、今そいつは遠くの方で夫婦仲良く暮らしているそうだ。


そうか。

ーー


昨日は×××ちゃんの誕生日だった、

俺の家で祝うために張り切って用意したがなぜか急用が入ったとのことで仕方がなく×××ちゃんの名前と誕生日祝いが書かれたケーキを少し食べ、片付けた


「××くん昨日はごめんね?あんなに誕生日祝い用意してくれてたのに別の用事入っちゃって。

今度穴埋め絶対するから!」


「じゃあ明後日はどう?」

と俺が聞くと了解!と返事をした


2日後に埋め合わせをし、家で二人の時間を過ごした。


その夜はお互いが盛り上がり、興奮し、

俺の手が相手の首元に触れ、そこに貼られていた絆創膏が外れた。何かに吸われたような赤い痣を見た。


なんだそれはと聞くと

「ごめん」


3か月前から仲良くしている地元の元カレがいたそうだ。


そうか。

ーー


「なんでお前はこんなこともできないんだ!」

そう言うと父は俺を理不尽に殴る


「洗濯も食事も全部自分でやりなさい、私は出かけてくるから」

そう言いなぜか夜にどこかへ出かけて行った


母が帰らなくなる頻度が多くなると

父の酒の量は比例して多くなっていった。

父が酔うたびに何かの理由をつけて俺は殴られるようになった。


社会人となって別居後、

父は急性アルコール中毒で逝った。

母は金持ちの年上の人と再婚したと聞いた。


そうか。

ーー


過去のことは忘れ、社会人として走り出した


会社はとても真面目に勤めていた、上司にも

「君は丁寧に仕事をしてくれるから助かるよ」

とお墨付きもいただいた。


困っている同僚を助けていた。

仕事を押し付けられても引き受け、サービス残業でしたこともあった。

ミスした後輩の尻拭いも行っていた。

「××って本当にいいやつだよな」

周囲からそう言われていた。

厳しい環境だったが、自分は幸せをようやく手に入れ始めたんだと


そして今 


俺はクビになった。


金銭横領で懲戒解雇だそうだ。

俺は必死に伝えた、ようやく手に入れ始めた幸せを逃がさないように

説明した、

「俺じゃないんだ信じてくれ、なんで、なんで、

 その証拠はあるんですか」

証拠はあった、すべて××の名前であった。

証拠隠滅のために変えられたのだ


丁寧と褒めてくれた上司は責任逃れのために

(ふざけるな)


一緒に飲みに行った同期は自分が疑われたくないから

(なんでだよ、)


会社は早く処理したい

(俺は悪いこと一切してねぇじゃねーか!)


信じられなかった、こんな証拠でクビになるなんて


そうか。

そうなんだな。



今度こそ、本当に信じられなくなってしまった。


ーー自(・)分(・)以(・)外(・)を。






俺は頭が真っ白なまま帰っていた


目の前にトラックが来ているのに気づかないほどに

適度に書いていくかもしれません

よろしくお願いいたします。

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