幕間・しっきーとおしゃべり
??「キョウっ」
司瑞「あ、しっきー!」
??「今日も元気だね?」
司瑞「うん! 今日もキョウ元気! 超元気だから!」
本庄(中学生……かな。ビブリオバトルに来てる人かな……?)
??「よしよし。……どうしたの、そのヒゲ?」
司瑞「兄ちゃんにもらった! どうこれ? 似合ってる?」
??「うん。――ふふ、すっごく似合ってるね?」
観上「……本当、妙に似合ってるよね。それ」
本庄「自然すぎて忘れてた!」
観上「……本庄、赤べこのマネ?」
司瑞「あ、観上と本庄おかえりー。もー、待ってたんだぞ、このー☆」
観上「しっきー来てたんだ」
??「うん、さっき来たとこ。キョウが見えたから声かけてたんだ」
本庄(余裕のスルー!)
??「――で、おヒゲ付けてなにやってたの?」
司瑞「アタック25!」
本庄「パネルめくってないけど!!?」
??「ふふ、そっちの子も元気だね。お友達?」
司瑞「そう、本庄! 本庄カイ! こないだ転校してきたばっか! でね? なんと、期待の新人ビブリオバトラー!」
本庄「……ほ、本庄カイですっ」
四木「四木アルトです。よろしくね」
本庄「…………」
司瑞「本庄ぼのぼのになってる」
観上「……本庄、年上の人苦手?」
本庄「に、苦手じゃないけど……ちょっと緊張するっていうか……」
四木「そっか。……よしよし、そんなにカチーンってしなくていいよ」
本庄(わ、なでられた)
四木「ふふ、よしよし」
本庄「えへへ……」
四木「いい子いい子」
本庄(……あ、なんか、眠……)
四木「ふふ、よしよーし」
本庄(……すごく、ふわっと、あ、だめだ、これ、ねむ、く――)
・・・
・・
・
本庄「――冷っ!?」
司瑞「お、やっと起きた」
観上「本庄、おはよう」
本庄「え、……あ、おはよう……?(え、なに今の!? 首のとこ――)」
司瑞「……まあまあ、まま、まあまあかけつけ一杯、ささ、ぐいっとね、ぐいっと」
本庄「な、なにそのお酒注ぐ人みたいな……?」
本庄(なんか渡されたけど……お酒じゃないよね、これ? ……あ、フツーにお茶だ……。――あ!)
本庄「これか――!」
\ピポピポピポ/
司瑞「いぐざくつりー! いやー、本庄戻ってこなかったからさ? 呼んでもすっげえふにゃふにゃしてるし、冷たいの飲んだら起きるかなー、って……――いやおれじゃない! ヒャってしたのは観上!」
観上「うん」
本庄(観上!!!!)
観上「はは、本庄怒ってる」
本庄「『はは』じゃないけど!!?」
司瑞「さすが観上、まったく懲りない悪びれない」
本庄「悪びれて!!?」
四木「えっと、……あの、カイ、ごめんね?」
本庄「あ、いや――! オレすぐぼーっとしちゃうから、だからっ」
四木「すごく気持ちよさそうにしてくれるから、なかなか止められなくて……えへ、つい――」
本庄(……つい?)
四木「気付いたらなんか10分くらい……えへへ」
本庄(オレ10分もなでられてたの!!?)
観上「……くく、本庄の顔……」
司瑞「観上チョーウケてる……」
四木「えっと……三人でなんかしてたんだよね? ごめんね、邪魔しちゃって」
本庄「あ、いや、違くて、オレ――」
観上「……本庄、疲れてるんじゃない?」
本庄「あ」
四木「そうなの?」
司瑞「……あー、本庄、いろいろ気合入りすぎて必要以上に疲れちゃうタイプかー。ガッテン、ガッテン」
本庄(勝手にガッテンされた――!?)
四木「そっか……もう少しウトウトする?」
本庄「だ、大丈夫です!(起きられなくなりそうだし!)」
◆
司瑞「でさ! 昨日ビブリオバトル来てね、やりたい! ってなったんだけど、兄ちゃんな? 昨日都合悪くてさ、そんでね、今日も! ……あ、おれじゃないよ? ……今日もね、都合悪いからさ? おれと観上で一緒に教えてんの! 兄ちゃんの代わりにっ」
四木「それじゃあ、キョウもシオンも先生なんだ。すごいね?」
司瑞「えへへ、それほどでも――」
本庄(……あ、なんか気づいた顔!)
司瑞「あるかな!?」
本庄(……ダジャレチャンス!?)
四木「あると思うよ。……あ、アルトだけに?」
司瑞「ふふーん」
本庄(司瑞、ごまんえつだ)
観上「――あ、伯爵来たよ」
四木「ほんとう!?」
本庄(今、見えない犬の耳としっぽがピーンってしたような……)
観上「……伯爵はしっきーに勉強教えてるおじ……ふふ、お兄さん」
本庄(本人に聞こえないところでイジった……!?)
司瑞「そうそう、年齢フショーでエレガントしてて吸血鬼っぽいからと、あと名字と名前縮めて『伯爵』。キムタクと同じだな!」
観上「『しらかわ』だから少し違くない?」
四木「えっと――じゃあオレ、そろそろ行くね? ふふ、ビブリオバトルのお勉強がんばって!」
本庄「あ、はい! さようなら……!」
観上「向こうの席に行くだけだけどね」
司瑞「だけだけどなー」
観上「……てことで司瑞、あんまり騒いだら――」
司瑞「し、静かに……なるべく静かに続きやろうな!」
本庄(……あんまり長く持たなそう)





