2-1-1「司瑞キョウ授のバトラー講座〜!」
「というわけで、っと……」
なんだろう。なにが始まるんだろう。ドキドキする……。
「装! 着っ! しゃきーん!」
……ヒゲ?
「では――おっほん」
出た、わざとらしいセキ!
「司瑞キョウ授のバトラー講座〜!」
「なんか始まった!?」
「うん! いいリアクションだ本庄くん、うんうん」
「……えっと」
なんか司瑞がおかしい……。
「司瑞がおかしいのはいつもだよ、本庄」
「なんで分かるの!!?」
「観上ひどくね!!?」
――ぺらり、観上が涼しげに本をめくる。
ものともしてない。ダブルツッコミでもびくともしてない。……オレも見習いたいな。
「司瑞」
「ん?」
「……なんなのそれ」
あ、でもツッコんだ。時間差ツッコミ。
「んふー」
こっち向いた! そんなキラキラした目でオレの方見られても!
えっと……ツッコミ待ち……なんだよね? つまり。その顔。
「……えっと、司瑞?」
「――うぉっほん! 今は『司瑞キョウ授』と呼びたまえ、本庄くん!」
オレのお父さん教授だけど、こんな喋り方しないけどなー……?
「…………」
キラキラしてる! 目、期待してる! 超キラキラだけど!?
「えっと――」
と、とりあえず――。
「……司瑞教授?」
あ、うれしそう。
「うむうむ! なかなか優秀だな本庄くんは!」
たぶんこれ、司瑞の『教授』のイメージなんだろうな……。
……なんでこんなしゃべりなのか分からないけど。
「見込みあり! もう見込みあり! 見込みあり! 心の俳句! やっぱり短歌! ……どやっ」
「言ってるし」
観上、よく反応できるね? 読書しながら。
……あ、観上ドッジしながら本読めるタイプだった。……ドッジしながら本読めるタイプって何……?
「あ、本庄なんかテツガクの顔してる」
「早く進めなよ。本庄帰ってこれなくなるよ」
「――はいっ!」
「わっ! ……ねこだまし……」
「さだまさし! ――てことでね、今日は! キョウ教授がじきじきに! えー、ビブリオバトルについての説明をですね、本庄に! えーしていきたいと思います、てね」
「なにそのユーチューバーみたいなしゃべり!?」
「こっほん――本庄は今日キョウ教授の矜持をかけた教示を存分にじゅ~~~~ぶんに享受するよーにっ!」
「キョウキョウしすぎ!?」
「いいかね。返事!」
「あっ、はい!」
「うむ! 元気があってたいへんによろしい! 若者は元気が一番!」
『教授』っていうより、なんか昔のおじいちゃんだ……。
……なんだかちょっと暴走しそうな感じだし、ここはなんとか軌道修正を……!
「あの……司瑞は今日、なにを教えてくれるの?」
……あ、しまった。
「……あのなー!?」
……『水を得た魚』って感じの顔!
「司瑞は今日、――」
……止まった?
「………っ、……え、えーと、っ」
あ、見られてる。観上が見てる。ヘビとカエルだ……。
「………………」
いや、助けられないけど!?
「――本庄!」
「あ、うんっ」
「……なにから聞きたい!?」
えーーーー!!?
「オレに振る!?」
てかオレさっき質問したよね……?
「だって観上こわいんだもん……」
わかるけど……。
「いつのまにおれの横座ってるし……」
ほんとだ!? さっきオレの横座ってたのに!
あ、司瑞しゅーんってしてる……。しゅーんってちぢまってる……ように見える。こころなしかメガネもキラってしてない。
「仕方無いなあ、……ほら司瑞、まずおさらい。本庄に説明」
「うぅ、今そうしようと思ってたし……?」
「もたもたしてるから」
「だって本庄ほしいところにツッコミ入れてくれるんだもん……」
よし、だまってよう。司瑞がこっち見てくるけど気にしない。気にしないぞ。……気にしないからね?
「……本庄」
「な、なに?」
……さすがに返事してもいいよね? 司瑞しょげててかわいそうだし……。いつも元気だから『しゅん……』ってしてるのちょっとこたえるし。
……うん。ヘタな反応さえしなければ、きっとフツーに――。
「……あのさ、もう結婚する?」
「しないけど!!?」
「5秒も持たなかったね」
「その通りだけど!!!」
Twitter(https://mobile.twitter.com/S4DB_tw)に上げてたのを改稿したやつです
投稿時点での前書き:
流れぶった切って書けたところを投稿していくスタイル。前のパートの続きはしばらくしたらいつの間にか増えてる……といいなー?(割り込み投稿でグイッとします)
2020/04/06追記:
投稿してるのを間違えて改稿してしまったのでどうせならと思い最新版に差し替えました(テンションが前と少し違うかも、あと茶番が少し減ってる)





