幕間・書川はいずこ?
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本庄「書川、書川……あ! ええと……津田、書川知らない?」
津田「氷河? たぶん資料室……待って、探しに行く気?」
本庄「(なんか微妙な表情。……あ、もしかしてあんまり他の人に話しかけられると嫌だから早めに避難してるとか?) ごめん! 書川の気持ち、ぜんぜん考えてなかった……。止めてくれてありがとう、津田」
津田「ず、ずいぶん理解が早いじゃない……? お礼も言われるほどじゃないし。え、えっと……伝えたいことがあるなら聞いといてあげる。帰ったら氷河に伝言しとくわよ、家お向かいだから」
本庄「ありがとう! えっと、えっとね! ……書川の発表、頑張って準備したんだろうなってたくさん伝わってきて……! オレ読みたくなったから書川の本に手あげたんだよ。今度来たときどんな本発表するかも楽しみ! ――って、伝えてくれる?」
??「本庄くん、エキサイトだねぇ」
本庄「あ、緩井」
緩井「そこまで言ってもらえたら、氷河くんも嬉しいんじゃないかな。いつも熱心にやってるし。喋ることだけじゃなく他の人の発表もメモしてるくらいだもん」
本庄「そうなんだ……オレも今度メモするもの持ってこようかな?」
津田「別にいいのよ、そこまでしなくて。氷河みたいな人ばっかになったらみんな息が詰まっちゃうし」
緩井「うん、発表された本もあとで図書館のホームページに載せてくれるしね。タイトルとか表紙見たらきっと中身も思い出せるよ。ね?」
本庄(……それなら書川はなんでメモをとるんだろう?)
津田「あいつ、凝り性だから。よく言えば『研究熱心』なんでしょうけど」
緩井「そうだねぇ……。最近は特に心配だよね。勝てないのが悔しくて、どうにかしたいって感じに見えるなあ」
本庄「そっか……。一生懸命やって結果が良くなかったら、それは当然苦しいよね……」
津田「……本庄がそこまで心配することないわよ。あれだけ頑張ってるんだもの、いつかきっとどうにかなる日も来ると思うわ。……じゃなかったら辛いもの」
本庄「そうだね。……そうだといいなあ」





