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小4男子、ビブリオバトる  作者: らと
【第一章】小4男子とビブリオバトル
23/33

幕間・vs高校生ズ

?1「ああ、そこの! ……名前わかんないけど、キミ! 緑のパーカーの――」

本庄「ふぇ、オ、オレ……ですか?」

?1「うん。――ふふ、なかなか面白いじゃん。質問でいきなり『お兄さんみたいなビブリオバトラーになりたい』なんて」

本庄「え、え、あの……?」

?2「いきなり小坊に絡むな、困らせるな。自己紹介も抜きに……。ごめんな、コイツ遠慮無くズカズカ行く悪癖があって……まったく」

本庄「あ……えと、だ、大丈夫……です……」

怜里「改めて――自分は晴瀬川怜里(はせがわれいり)、……このアホは」

緋雁「僕は鹿河緋雁(かがひかり)

怜里「……あと、後ろのコイツが」

椛路「芦州椛路(あしずもみじ)です。ふふ、俺と緋雁、怜里でなかよし高校一年トリオってとこかな」

本庄「ほ、本庄カイ……小学四年生ですっ! えっと、晴瀬川さんたちもビブリオバトル、するんですか……?」

怜里「ウチらは――」

緋雁「勉強来るついでに覗かせてもらってる感じー。発表は中学生以下だけど、前に『観戦だけならそれ以上でも』って職員のヒトが言ってくれて」

怜里「オイさえぎるな」

椛路「ふふ、たしかに俺たち、発表までは未経験だね。中学の授業でも通らなかったし。……緋雁、どう? 俺は弁が立ちそうだと思うんだけど」

緋雁「本読むのめんどい」

本庄(でも、本の話は聞きに来るんだ)

緋雁「あ、なんか失礼なコト考えた?」

本庄「へ!? ええっと、悪い意味じゃなくて……! えっと、ええっと……」

怜里「いじめるな馬鹿が(・・)

緋雁「鹿河だけに?」

怜里「鹿河じゃなくてもだ」

本庄「あ、あの! ええっと……オレも普段本あんまり読まないけど、今日初めて来て……みんなの発表聞いて、面白かったから……! だから、あの、一緒かなって……」

椛路「だってさ」

緋雁「僕は、発表までする気はないけどねー」

怜里「おい」

緋雁「……だからこそ面白いって思ったんだけど。いいじゃん、お兄さんに憧れたんでしょ? ビブリオバトル盛り上げてよ」

本庄「あ、あう……」

椛路「大丈夫。『応援してるよ』って」

怜里「もっと素直に言えないもんかね……」



本庄「えっと……本! なにかオススメの本とかって……ありますか? あ、えっと……小学校のころ読んでたやつで……」

怜里「うーん、自分が小学生の頃ならやっぱシャーロック・ホームズかな。あれは緋雁も読んでただろ」

緋雁「児童文庫のだとある程度は読みやすいしね。……クスリキメるシーンとかカットされてたりするけど」

本庄「薬……?」

椛路「タバコみたいなものかな」

本庄(なるほど、子供向けにふさわしくない描写(トコ)だ……!)

緋雁「僕は探偵っていうとアレもだな、ミルキー杉山!」

椛路「『ミルキー杉山のあなたも名探偵』シリーズだね。……カイも見たことあるかもね? 『もしかしたら名探偵』とか……」

怜里「ググっていいか? ……あー、これか。ほら」

本庄「あ、見たことある……! これいつも人気で、前の学校だと図書の時間は誰か早く取れるか競争になってましたっ。他のクラスに借りられてて、無いことも多かったみたいだけど……」

緋雁「本当に? 今も人気なんだ、ミルキー杉山。強いな」

椛路「そういう話、緋雁のお兄さんから聞かない?」

緋雁「小学校に置いてある本の話とかまずしないし。ていうか兄さんの職場の話とかまったく興味なーい」

本庄(……お兄さん? 小学校……職場、鹿河……)

怜里「……大丈夫か? 意識が宇宙に飛んでそうな顔してるけど」

本庄「あの……」

椛路「なにやら気付いたみたいだね?」


本庄「鹿河さん、鹿河先生(・・)の弟……?」


司瑞「ざっつらーい!」

本庄「あ、司瑞」

観上「そうそう。ヒカりん、鹿河先生の実の弟」

怜里「ああ、こいつも黎斗さんが担任なのか。ていうか同じクラスか」

司瑞「いやあ、セケンって狭いよな? おれも初めて知ったときさー、びっくりしたもん!」

観上「まあ同じ市に住んでるみたいだし、そういうこともあるんじゃない?」

司瑞「観上すぐそう言うー。なんかこう……キセキとか偶然みたいな……そういうの楽しもうぜ?」

観上「ところで本庄、何話してたの?」

司瑞「安定のスルー!」

本庄「あ、うん。晴瀬川さんたちにオススメの本聞いてたんだ」

司瑞「本庄まで!」

怜里「そういや椛路の聞いてないな」

椛路「俺? うーん……探偵ものもいいけど、ここはあえて怪盗を出してみようかな。ホームズに対抗してアルセーヌ・ルパンとか」

本庄「!」

緋雁「……スーパーヒーロータイムの子?」

本庄「!?」

椛路「……あー、緋雁に言い当てられちゃった?」

怜里「すごい顔してるな……この世の終わりみたいな表情というか……お、落ち着け」

司瑞「だ、大丈夫だぜ本庄! なんかこう……多分『まだ観てるのバレて終わった』って思ってそうな感じだけど! うち一家で観てるし! ルパンレンジャーかっこいいよな! な!」

観上「司瑞の家は特殊じゃない?」

緋雁「……いやあ、ルパパトは本当にすごいと思うよ。ニチアサは『小学生たちと話合わせるために』って兄さんが観てるけど……たまたま居合わせて第一話観てたけど、なにあのカメラワークとアクション! ……って思ったし。そこから僕もちょいちょい観てる」

本庄「おきづかいどうもです……」

怜里「ま、まあ……なんだ、少なくともこの場所で自分の好きなものがバレても、馬鹿にしたりからかったりするような輩はいないと思うぞ。意外でびっくり、とかはあったとしても」

本庄「…………」

椛路「……ちなみに俺は緋雁のことが大好きだよ」

緋雁「知ってるー」

本庄「!?」

怜里「おま……いきなり何を」

司瑞「あらまあ」

観上「わりと周知の事実だよね」

椛路「ふふ、もちろん怜里のことも好きだよ? いつまでも三人仲良くいられたらいいな」

緋雁「らしいよ?」

怜里「ちょ……バカ、顎クイ禁止っ! 緋雁も後ろから抱きつくな……っ! じょ……女子に対してセクハラ、セクハラだぞ!」

司瑞「……『好き』側がからかうのってアリ?」

観上「ルールの穴って感じだよね」

司瑞「あー、本庄……――本庄?」

本庄「〜〜〜……(手で顔を覆いつつ赤面)」

観上「……本庄には刺激が強かったみたいだね」

特設サイト | ミルキー杉山のあなたも名探偵 - 偕成社

https://www.kaiseisha.co.jp/special/milky2013/index.html

今年5月に新刊出てるのつよすぎる。


シャーロック・ホームズ、アルセーヌ・ルパンについては割愛。

作中の時間軸は2018年の4月頃なので現行戦隊もルパパトです。

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