ありゃ皆、寝てるわ
―――中学駅伝地区大会女子の部、
優勝、中乃崎中学校。
はい!!!
―――主将の清水が前に出て賞状を受け取った。
パチパチパチパチ
―――大きな拍手が会場を包み込む。
―――そして続きまして、中学駅伝地区大会男子の部、
優勝、中乃崎中学校。
はい!!!
―――主将の宮森が前に出て賞状を受け取った。
パチパチパチパチ
―――また大きな拍手が会場を包み込んだ。
―――続きまして区間記録選手の表彰に移ります。
―――1区、中乃崎中の金口選手。
はい!!!
―――6区、中乃崎中の宮森選手。
はい!!!
―――1区、中乃崎中の清水さん。
―――中乃崎中は男子が2人、女子は1人区間賞を受賞した。
―――これで表彰式を終わりにします。
選手の皆様、本日はお疲れ様でした。
「それじゃあ集合」
はい。
「本日は男女共に優勝と素晴らしい結果だった。
まずはお疲れ様。そして良い走りだった。
ただ、結果として区間賞は男女で3人。
他校も決してレベルが低い訳では無い。
県大会までの一カ月気を緩めず、
今日出た、反省点や課題を修正して、
もっと強い中乃崎を目指すぞ!
行くぞ!全国!!!」
おおっ!!!!!!
―――駅伝部の雰囲気は最高だ。
「それじゃあ、学校に帰って反省会するぞ」
ええっ!?
―――思わず裏返った声で、小田が声を出した。
「何だ小田」
―――いやー。疲れたので今日はこのまま、
家に帰りたいなって。
「小田、今日は素晴らしい走りだった。
だだ自分の中で課題も見えたはずだ。
それを反省して次に活かそうって事が、
反省会の目的だ。
別に今のままで良いなら参加しなくていいよ」
―――決して強制はせず、怒らず、金子は小田に伝えた。
すいません。監督。自分甘えてました。
もっと速くなりたい。強くなりたいです。
「よし、分かった」
―――中乃崎中駅伝部を乗せたバスは、
学校へ向けて走り出した。
「やけに静かだな」
―――バスが10分位、動き出して、監督の金子がそう言った。
「ありゃ皆、寝てるわ」
―――後ろを見ると、駅伝部員は皆眠りについていた。
「今日は皆、頑張ってくれたもんな。
メンバーも頑張ったし、メンバー外の者だって、
自分の役割を果たしてくれた。
皆に感謝しないとな」
―――そう頭で思いながら、金子も眠りについた。
―――そしてバスは学校へ到着した。




