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第12話 本番の始まり

「思ったより難易度は高くなかったね」

「実際の戦闘なんて不慣れだから、もっと苦戦すると思ってたな」

初めてのダンジョン探索を終えた裕也と健治が話す。


「そうだね。アーチェリーやってて本当に良かった!」

京子も持っていたアーチェリーを掲げる。


「この調子で明日も攻略していこう。但し、安全第一だからね!無理せずに!」

「「「おーけー」」」

「じゃあ、明日も朝集合でよろしく!」

4人は解散した。


**********


「ただいまー」

「「おかえりー」」

裕次郎と由美が裕也を迎える。


「どうだったんだ?」

「予想通りダンジョンだった。ゴブリンとスライムがいたよ。今のとこ苦戦もせずにレベルとスキルを成長させることが出来た」

「ほう、やれるもんなんだな」

「周りはどう?ゴブリンとかの被害とか?」

「ぼちぼち、騒がられ始めてるわよ。テレビでも特集されてたわ」

「地上での被害が増えてるんだね」

「自衛隊も動いてるみたいで、この連休はなるべく外に出ないようにってさ」

「このままモンスターが増えてくと、どうなってくんだろうな・・・この世の中」

「親父、お袋、明日もダンジョン行こうと思ってる。でね、やっぱり、経験値を得ることによって、ステータス、スキルを成長させることが出来る。この先、生きてく上で必須になってくと思うから、一緒に行こう」

「お、行ってもいいのか?」

「うん、親父にも強くなってほしいしね!」

「いつにする」

「明日も俺たちで行ってくるから、状況次第だけど、明後日とかかなぁ」

「よし、俺も周りに話してみるわ。みんな心配になってるころだしな」


裕次郎が参戦も決まり、やる気になっている。

夕食を食べながら、今日のダンジョンでの戦闘方法や、新しいスキルの説明、必要なものなどを裕次郎と由美に話した。


そして、世間がモンスター出現により、騒がしくなってきた2日目。

二回目のダンジョン挑戦が始まる。


**********


「おはよう、今日もよろしくね!」

「「「頑張ろう!」」」

4人が集まった。


「まず、武器配布しまーす」

裕也が昨日入手し、使用していた剣、槍などをアイテムボックスから取り出す。


「いよいよ、地上のモンスターも多くなってきたみたい。明日からは親父とかにも、参加してもらおうと思ってるんだけど、いいかな?」

「いいと思う。いつモンスターに襲われるか分かんないし、これからどれくらい増えるかも分からないもんね。一度は戦闘を経験して、スキル入手した方が生存率も変わってくるし」

裕也の相談に正樹が答える。


「私の妹も連れてきていい?アーチェリーやってたし、何してるか話したらやる気になってるのよね」

京子には綾子という妹がいた。妹もアーチェリーの実力者で、界隈では姉妹で有名であった。


「遠距離で戦えるのは序盤では最強だと思うから、是非連れてきてよ」

「分かったー、明日来れるか聞いてみるー」

京子が携帯で、メールを打っている。


「俺の周り誰か来てくれるかなー?おっさんばっかなんだよなぁ・・・」

「まぁ、まだ無理に誘う必要ないと思うよ、危ないし、ある程度戦えるような人じゃないとね」

「そうだよなぁ、無理して誘う必要ないよな」

「うん、親父も周りに聞いてみるって言ってたから、明日は、親父と京子の妹と、数人って認識でいよう」

「大人数での戦闘パターンも考えておくわ。多分、俺らの中でちょっと分かれるかも」

「おーけー、宜しく頼むー」


4人は明日の打ち合わせを軽くすませ、いよいよ、ダンジョン3階層を目指す。


昨日同様、ゴブリンやスライムを相手にしつつ、無難に戦闘をこなしていく。


「昨日よりも早く倒せるねー」

「連携の良し悪しとかあるんだろうけど、ステータスも上がってるから楽勝だな」

京子と健治がモンスターを倒しながら話している。


「気をつけろよー、そういうときが一番油断するんだから。もしかしたら蘇生に関する、魔法やアイテムとかあるかもしれないけど、現状は何もないんだからねー」

「「はーい」」

2人は正樹に注意され、苦い顔をしている。


「よし、3階層の階段だ。気を引き締めて行こう!」


4人は3階層へ続く階段を降りる。

3階層は今までの迷路のようなものではなく、天井も高く、荒野のようなエリアへと変わった。


「うわー、どんなモンスター出てくるんだろ?」

京子が天井を見上げて言った。


「いる!」

健治が気付く。


前方から、骸骨が歩いてくる。

「スケルトンか!思ったより序盤にでてくるんだな」

正樹が鑑定を行い、モンスターを特定。


「剣と盾持ってる・・・ゴブリンのこん棒と比べて迫力あるな」

「ね、けど、最初の駐車場で見たゴブリンは剣持ってたはずから、この先剣持ちのゴブリンも出てくるはずだよ」

「裕也、バインドお願い」

「オーケー、バインド!」


スケルトンが魔法の鎖により、拘束される。


「ナイス、仕留める!」

健治が剣で頭部を叩く。


バキ!

スケルトンの頭部が破壊され、倒れる。

黒い煙とともに消え、魔石だけが残った。


「意外と硬かった!京子の矢通らないかも。」

「えー?どーやって戦ったらいい?」

京子が正樹に困惑した表情で聞く。


「物理に強かったら魔法に弱いパターンもあるし、色々試してみようか?」


ガチャ、ガチャ

その時3体のスケルトンが近づいてきた。


「やば!多い!」

健治が叫ぶ。


「京子!右のやつにファイヤボール!裕也、左のやつにバインド!俺は真ん中やる!」


京子がファイアーボール、正樹がサンダーボルトを放ち、裕也がバインドで拘束する。


「あ!」

京子のファイアーボールが盾ではじかれる。

正樹の魔法で真ん中のスケルトンは動けなくなっている。


「よし!あいつは俺に任せろ」

健治が向かってくるスケルトンに立ちはだかる。


「京子と裕也は真ん中に物理で攻撃してみて」

「「おっけー」」


健治は盾でうまく攻撃を受け、剣で腕を砕き、頭部にとどめをさす。


「終わり!」

「こっちも終わったよー」

「こっちもー、サンダーボルトだったら一発っぽい」

「弓矢は刺さんなかったー。ちょっとショック」

「槍は刺さるから、盾をうまくかわせればなんとかなりそう」


4人は感触を確かめあう。


「ちょっと、ゴブリンとスライムとは難易度違うね。魔法も使っていかなきゃ戦えなさそう。

なるべく、細かく指示は出してくけど、危なかったら自分で危険回避してね」

「チュートリアルは2階層で終わりってことだね。こっからが本番か」

「マッピングも難しそうだから、4人で視野を広くとって、なるべく後手にならないように進んでいこう」

「「「おーけー」」」


複数のスケルトンとの戦闘で4人は容易な戦闘だけではないことを再認識した。


そして、この3階層にはスケルトン以外のモンスターもいる。

この先、より複雑な戦闘を繰り広げていくことになるのであった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新されて良かったです。 もう更新しないのかと思いましたε-(´∀`*)ホッ
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