いつもの週末、巻き込まれた週末
山口愛菜38歳 端っこに引っかかってしまいました。
いつもの週末、いつものように近くの大好きなホームセンターへ買い出しに来て、いつものように好きな物を厳選しつつカゴに入れ楽しいひと時をすごしていた。
満足に買い物ができたので自宅に帰る途中、急にポテチとコーラが飲みたくなったので、コンビニに寄り無事にお目当ての物をカゴに入れついでに目についた物も入れつつお会計の列にならんだ。
「ありがとうございました!」
会計を済ませて外に出ると足元で何か光ってる?!
「なんだこれ?」
「何これ?何?」
「え?」
前を見ると高校生くらいの男女3人の足元にアニメや漫画で見るような魔法陣がぐるぐると回りながら光ってる。
私の足元で光ってるのはその魔法陣の端っこみたい。
目を開けていられない位魔法陣が輝いた後、私は白い世界にいた。
「ここ何処だろ」
思わず思った事が声に出てしまった。
ただただ真っ白い何もない所。私はそこに1人でいる。1分だろうか1時間だろうか時間が経っても何も変わらない。手には買ったばっかのコンビニの袋。背中には戦利品を入れたリュック。何も変わらない。ただ私がいる場所か何処かわからない所って事だけ。
「おぉ、ここにおったか」
急に後ろから声がして振り返ると、そこにはサンタクロースがいた。
いや、正確にはサンタクロースみたいな真っ白なお髭のまるでよくある神様みたいなコスプレをしたお爺さんだ。
誰だろうと考えてると
「わしはお主がいたところの所謂 神 じゃ」
神?神様?
「そうじゃ、神様じゃ」
本物?
「パチモノでも無い本物の神様じゃ」
ん?私声に出してる?
「ん?お主の思ってる事なんて筒抜けじゃ。神だからな」
ふーん、声に出してないのに会話が成立するなんて信じられないけど、今の状況からして神様なんだろうね。
「ここは何処ですか?」
「ここは所謂は狭間じゃ。何処でも無いところじゃ。お主が住んでおった世界と別の世界の間じゃ。 ここから天国や地獄にもいけるぞい」
「狭間。なぜ?」
「さっき魔法陣を見たじゃろ?
その上にいた3人は別の世界に召喚されたのじゃ。
そしてその魔法陣の端っこにお主がおって弾かれた」
「それで、今に至るって事ですか?巻き込まれたって事ですか?」
「そうじゃ」
「じゃあ、戻してください。」
世界の狭間なら戻れるよね?えっ?ちがうの??
「無理じゃ。一度この狭間に来たら戻れぬ。ここに長居も出来ぬ。すまんな。」
えぇ、そんな事ある?今流行りの異世界転移とか転生ってやつ?えっ?本当にあるの?マジなの?
「マジじゃ。今回のお主の場合は転移じゃな。」
「え?こんなアラフォーの女なんて需要ないですよね?要ります?」
「いや、だからお主は端っこの端っこに引っかかってしまっただけだから、呼び出した世界の国が欲しかったのは別の奴じゃ」
あぁ、あの3人。それなら納得。
アラフォーの女なんて要らないわよね。そしたら私どうなるの?戻れないし、要らないアラフォーだし。
「ようやくこの先の話になったようじゃな。お主には召喚した世界とはまた別の世界に移転してもらおうと思ってるぞ。」
また別の世界?世界は沢山あるの?
「そうじゃ世界は沢山あるぞ。お主がいた世界と同じような世界や所謂SFの世界、剣と魔法の世界もじ
ゃな」
剣と魔法の世界かぁ。小さい頃は憧れたよね。魔法!!箒に乗って空飛んでみたり、杖振って炎出してみたりとか!
「おぉ、そうかそうか。お主は剣と魔法の世界が良いのじゃな。それなら、そうしよう。ただ生活水準は今までと同じようにはいかないぞ。魔法が発達してるが、科学とゆうものは全くじゃ」
剣と魔法の世界かぁ。戻れないなら仕方ない。ここにいる訳にはいかないし。今までの生活に未練がない訳では無い。でも、家族はもう居ないし、実家も手放した後だから問題はないけど、この先の予定であったLIVEにいけない事と手に入れたばかりの小さな我が家にはやっぱり未練があるなぁ。
「LIVEとゆうやつの事はどうする事も出来ないがお主の家は中身なら集めてやれないわけでは無いぞよ。」
「え?家の中身そっくり持って行けるの?私の趣味達も?全部?」
「仕方ないので全部でいいぞ。
それから召喚されるとスキルも手に入るのだが標準で付けられる
言語理解、鑑定、アイテムボックスの3つはお主にも標準完備じゃ。それとこれから行く世界では、5歳から皆が使える生活魔法も付けたくぞい。
もちろん、アイテムボックスの中にお前さんの荷物もまるっと入れといてやろう。後で確認しておくのじゃ。それとは別に儂から特別にスキルをやろう。」
「ありがとうございます。標準装備の物やアイテムボックスの中身だけでも相当ありがたいのにその他にもくれるのですか?」
「うむ、この狭間に来れたラッキーなお主には特別じゃな。」
「ラッキー?この狭間はラッキーなのてすか?」
「そうじゃぞ。ここに来れてなければお主は消滅している筈じゃ。な、ラッキーじゃろ?」
消滅?消滅は嫌だ。良かったここに来れて。
「そうじゃろ、そうじゃろ。ここに来れたラッキーなお主には今流行りの通販ものが良いじゃろ。」
「通販もの?」
「お主、知らぬのか?最近、お主の世界では流行ってあっただろう。通販で買えるような物が取り寄せられるスキルである。どうじゃ、凄いだろ。」
「あの通販のやつですか?取り寄せられる?これからも趣味に生きられるって事?!凄い!あっ、ありがとうございます。」
「うむ、気にするでない。それとじゃ、ものづくりが好きなお主には特別にもう一つ付けてやろう。生成魔法じゃ。」
生成魔法??なにそれ?
「生成魔法はなぁ、簡単に説明するとじゃ、材料さえ用意したら後は思い浮かべた物を作り出す事が出来る魔法の事じゃ。ものづくりか好きなお主にはぴったりじゃろうて。」
うぁ、めっちゃ便利!
マジ感謝!!ありがとう神様!!
「さぁ、そろそろお別れじゃな。」
「えっもうお別れですか?」
「そうじゃ、ここは狭間。狭間には長居は出来ぬ決まりじゃ。なぁに、大丈夫。お主の行く所は最近は戦争なども無く平和な世界じゃ、まあ、魔物とかはは、居るがのぉ。とにかく安全な所に降ろしてやる。おまけのおまけも付けておくから安心して行きなさい。」
「分かりました。おまけが何なのかは気になりますが、神様を信じて新しい世界で頑張ります。」
「ではな、着いたらステータスチェックだけは早めにするんじゃぞ。」
「はい、わかりました。では、行ってきます。」
また足元がくるくると光り出したので、私は思わず目を瞑った。
山口愛菜38歳 異世界転移します!!




