ある日の日記・53回
五十三回
十二月二十四日
今日はクリスマス・イブです。
あれやこれや悩み、考え、苦しんでいる内に、いつの間にか年も暮れて、早クリスマス・イブの訪問とあいなりました。
本当に早いですねっ!
僕がこの会社に入ってからもう二年が経つのですからねっ!
今日のところは一応君達にお話しすることはおあずけにしときます。
川口のママさん所に挨拶に行かなければなりませんしねっ。
君達もせっかく訪ねてこられたというのに、その主役が居なくて寂しいことでしょうが
とにかく、より良いイブの夜をお過ごしくださることを願ってやみません。
今日にしても色んなウワサが渦巻いていて書くことは一杯あるのです。
しかし今日の所は勘弁してくださいねっ! また後日、この事については詳しくお話ししますから!
正月は田舎へ帰ろうか?どうしょうか?迷ってます。
このクソお金に困っているという時に、駐車違反で9千円の罰金だと!‥
実に腹が立つやら、涙が出るやら‥‥
踏んだり蹴ったりの年末を迎えることにあいなりました。
本当にいくら自分を磨き鍛えたくて、苦しみをあえて欲しているとはいっても
この仕打ちはチョッと酷すぎますよ!
いつもいつも彼(神シャマ)のことは心の中で仰ぎ奉っているというのに
彼はチッとも僕を幸せな目に合わせてはくれないのです。
たまには‥‥
今日のイブの日ぐらいは幸せな目を味あわせてくれても良いと思いますのに
相も変わらす自分をいじめてばかりいます。
こんなに苛めてばかりいいるんなら
もう「あんた」のことなんか敬い奉りもしないぞ!、と
ふて腐れても、やはり彼を憎むことは出来ませんし、すぐに付き従うようになってしまうのです。
今、真に信じられるものといったら、彼ぐらいしかおりませんしねっ。
彼とだけはとても縁を切ることができないだろうと思うのです。
人生、この生命が尽きるまでねっ!
そんなに「書け、書け」と言われても、たまには僕にも骨休みをさせて下さいよ!
こんなに連日神経を費やされては身がもちませんしねっ。
今日ぐらい骨休みさせて下さい。
君達もたまには暖かい我が家へ帰って、家族団らんで過ごしたらどうですか?
君達の好意の声を聞かされたら、後ろ髪引かれて、とても出ていくのが辛いのですが
僕にしましても、君達と同じくらい川口の人達を愛していますし
今日のイブの日くらい、彼女達にお愛想を使っていなければならないのです。
だから‥‥だから‥‥
あぁ~っ。もう君達と離ればなれになるのが辛いですねっ!
どうして神シャマはこうも僕に愛の苦しみをお与えになるのでしょうか?
たまには愛の喜びを与えてくだされば良いと思いますのにねっ!
いつの日か君達とあい楽しく過ごせる日が来ることを願ってやみません。
あまりラジオの音を高くしないで下さい!周囲の人達が迷惑がっていますからねっ。
また自分一人このような良い目をみているということで、彼等が妬んで自分を白い目で見てもいますので。
それを気にしましたなら、とても喜んで幸せな顔を装うことも戸惑ってしまうのです。
だから僕はいつもいつもブスー、ブスー、ブスッとした顔をしていなければなりません。
少しはこの僕の真心を察してくださいよ!ねっ!
では、行ってまいります!
オヤスミナサイ
このようなことを言って「少しのぼせているんじゃないの」と言われて心を痛めます。今にしたなら冷たいようですが、少しは煩わしくもなっていますし
そう思って下されば、それでも良いのです。
本当はもう川口の人達から、それほど‥‥
「来たってチッとも嬉しくなくなったわ」
というほどに、僕達の関係は冷えきってしまっているのです。
それが悲しくて行きたくても行けないのです。
もう僕にはこの冷えきった関係を元に戻す自信がないのです。
とは言え、行かないで君達と顔を付き合わせていても
今の自分には、何も話せないほど疲れきっているのです。
今日のところは、とにかく休ませて下さい!
眠くて眠くてどうしようもないのです。
この激しい戦いの為に、身も心も疲れ果ててしまっているのです。
今までこのような激しい戦いをした経験はありません。
とても、とても‥‥
自分には勝てっこない戦いなのです。
とは言え、やはり行ってこなくちゃ~。
どのような恥をかかされようとも
ただのお客として、しばらくなりとも居すわってみよう。
‥‥ママさんまでが彼等の毒素に染まっていたとは嘆かわしいよ!
ママさんだけは自分の心を分かってくれている唯一の人だと思っていたのに
あの態度を見たら、とてもそんな感じを受けない。
‥‥もう、とてもこの東京に居ることなんか考えられなくなった!
とても君達だけの援助だけでは立ち直れそうもない!
ママさんの本当の気持ちが知りたかったし
しかしママさんは何にも俺に話してくれないのだ!
バカバカしいや~~!
アァ~~ 、もうイヤになった!
とても‥‥
もうすっかり君達に魂をすいとられてしまったんだねっ!
もう僕はこの世で生きていくことなんか出来なくなったんだ!




