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偽少年と黒猫  作者: 紫月
学園入学編
14/15

魔武器作製と使い魔召喚③

ネロの方へ歩いていくと、クロトはアオハ達に声をかけられた。


「よっ!クロトはどんな武器なんだ?」


ジャンに武器を聞かれ、迷った。

学校側に魔武器の能力全てを公開するつもりは無いから、設定をどうするか考えていたのだ。


(う~ん、無難にナイフとか?)


(そもそも授業真面目に受ける気ないでしょ)


(取り敢えずナイフでいい。じゃあ指輪がナイフに変化するってことにする)


(二刀流だね、ナイフなら)


(そうだね)


クロトとサンは結論を出し、設定通りに(・・・・・)紹介した。

いや、紹介したというのは間違いかもしれない。

クロトはほぼ喋っておらず、周りが察してるだけなのだから。


「…これ」


クロトが指輪を変形させる。


「おー、スゲーな」


「変形するなら肌身離さず持ってられるわね」


「眠い…」


上から順にジャン、レナ、ミコトだ。


(あれ?ミコトの声初めて聞いた気がする)


(そうだね。夢属性持ってるんじゃなかった?)


(だから眠いのかな?)


三人…二人がクロトを誉めている中、顔をしかめている者もいた。

アオハとアルタだ。

二人はクロトが依頼等受けているのを見たことはないが、仮にも帝、こんな簡単な能力だけではないと考えていた。


(なんでしょう?ナイフにも特殊な能力があるのでしょうか?)


(本当に帝なのか?そしたらもっといい能力のはずなんだが)


そういえば…とジョンが話始めた。


「俺達の魔武器紹介してなかったな!先ずは俺…」


「私の魔武器はこの鞭よ。名前はフルスタ。能力は長さが変えられるのと、太さが変えられるわ」


レナの魔武器は黒くて取手が紫の鞭だった。


「次は俺…」


「僕は…これ、ミレル。ふぁあ、防具になってる。」


ミコトもジャンを無視していた。

欠伸しながらの説明で眠そうだ。

ミコトの魔武器は洋服、というかコートのようなものだ。

能力はコート限定で形を自由に変えられる、ある程度の攻撃なら耐えられる、コートを自由に動かすことができるといったところだ。

現在は制服の上からうさ耳パーカーのような状態で来ている。


「次は…」


「では俺も紹介しましょうか。刀で名前は紅葉。能力は切るものを指定したり、でしょうか。」


持ち手が紅で色鮮やかな装飾が控えめに鞘にしてある。


(他にもありそうだね。)


(そうだね。帝だし)


「つぎ…」


「じゃあ俺か。大剣だ。名前は紅蓮。能力はいろいろある」


「いろいろってなによ?」


「それは今度のお楽しみってことにすればいいんじゃないか?戦闘練習もあるだろうし」


「そういえばそうね」


アルタの魔武器、紅蓮はかなり大きい。

いろいろとはぐらかしていたが、帝だから能力はいろいろあるのだろう。


(いろいろ、ね)


(帝だし、いろいろあるでしょ)


余談だが、無視され続けたジャンの魔武器は槍でスインと名付けられていた。

能力は水中でも自由に動けるらしい。

それからネロへ報告し、使い魔召喚へ変わっていった。




フルスタはイタリア語で鞭という意味です。

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