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運ばれてきたドンペリを箱から出す。
「じゃ、開けますね」
軽く指で抑え、音を立てて開ける。そのままグラスに半分ほど入れ、泡を逃がす。程々に泡が抜けたら再度注ぐ。
「乾杯!」
「乾杯」
俺も自分で入れたドンペリを飲む。葡萄とキムチとカシューナッツを混ぜてワインで割った味がする。要は美味い。
「つぁー、美味しい!」
「お酒の王様ですね」
柳さんの顔は全然赤くない。この人酒豪だから酔わないんだよなぁ。
「お腹すいてない?何か頼む?」
「んー、柳さんがもし食べるなら少し頂きたいですね」
「もー、接客が上手なんだから」
フルーツの盛り合わせを注文。マジで朝までコースになりそうだな。ゲンナリする。
「すみません、少しだけ席外しますね」
「大丈夫だよ」
席を外し、バックヤードに戻る。金庫からスマホを取りだし井伊にライン。
『多分今日朝までだ。そのまま大学行くから寝てて』
送信し、また金庫にしまう。ついでにトイレを済ませる。
「お前、調子乗ってんなよ」
・・・神主だ。トイレの出入口前に陣取られた。
「・・・邪魔」
「お前太客いるからって何様なんだよ」
「持ってから言えよ」
俺は手を洗い、正面に立つ。
「俺のが年上だろ?なんだその態度は」
「歳以外で張り合えないのか?」
「んだよゴラ!やんのか!」
「めんどくせぇな。売れてぇならせめて他に暴言用意してこいよ。んなんだからお客様アンケートで会話が下手で最悪って書かれるんだぞ」
「っ!テメェ!」
俺は胸倉を掴まれた。怖くはないが普通に不快だ。
「お前、俺のバックにはヤクザがいるんだぞ」
「連れてこいよ。居るならな」
ポケットからアーミーナイフを取りだし、首元に当ててくる。流石にちょっと煽りすぎたかもな。俺は股間を蹴りあげる。蹲ったコイツのアーミーナイフを奪い取る。
「なっ、お前返せ」
「・・・安モンじゃねーか。ドンキで買ったんか?」
俺は床でてこの原理で刃を折り、持ち手を投げ捨てる。刃の部分は怖いし持っておくか。蹲っまったままの神主の顔を蹴り抜き、トイレを出る。通報するべきか?まぁいいや。金庫の中に刃も入れ、柳さんの席に戻る。




