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ドS、パーティーを組む②

今日の高禍原(2歳)


母「はーいみんなジュースいる?」

友達一同「いる!」

兄(母さん!変な物入れてないよね?)

母(初めて小学校の友達がきたのよ?しないに決まってるじゃない)

兄(信じるよ!)

母「みんな楽しんでね」

友達 バタッ

禍「きゃは!ぷっぷっー!」

兄「これは!睡眠薬…と下剤!?王子のやつ…母さんの性を完全に理解して下剤を…やばい!トイレに駆け込まなくては…!」 バタッ

 「いやいやいや!困りますよお客さん!それじゃ権利が半分になってしまいます」


「だよな。文字がダメならサインでどうだ?どうせ向こうでも適当なところはあるしな」


「名前が重要な訳ではないので問題ありません。はい、最後に血の証明を…どうぞインクです」


 赤いインクを取り出した時には僕も物申したくなったが安全性を考えてぐっとこらえた。だがティーチェは黙っていられない質だった様ですぐさま割り込んできた。


「えー!何でそこで代用品(インク)!?大事な部分を簡略化していいんですか!?」


「フム…では小指辺りをざっくりいって血を混ぜ合わせますか?」


「!?」


「う…それは…本物の勇者なら」


「ティーチェ、今から奴隷印を付けるけどどこにする?」


「胸かお腹にします」


 血を見るとめまいがして大変なんですよねーとほざきながらティーチェの希望通り腹にタトゥーシールの様な物を貼り付ける。主人より奴隷を優先する辺りやはり奴隷商失格だ。実は国公認の商売なんじゃないか?なんて勘違いしそうだ。


 「始祖たる焔よ古の契約に則りこの者を照らし闇を退ける大いなる加護を与え給へ。ぇー…深淵の底から鎖を纏い混沌の呪縛を跳ね退け永遠の誓いを自らの主に捧げる誓い人よ…その証をその身に刻め。練獄の醜火」


 ティーチェの腹に一瞬緑の炎が踊った。瞬きした次の瞬間には見えなくなっていたが。奴隷商が貼った物を剥がすと奴隷印が腹に移り真っ白な薄い紙だけがのこった。


「ほう…大層な呪文じゃないか。もう一度言ってみろよ」


「へ?いやーこれはその時じゃないと…」


「3…2…」


「し…始祖の醜炎よ!この者を照らす契約を…」


「やっぱり適当じゃないか!」



盾盾盾盾盾盾盾盾盾盾


 「兄貴!あいつです。何か増えてやがるけど」


「よぉにいちゃん。オレの弟分に手ぇだしてくれたそうじゃねぇか…可哀想になぁ…まだ背中が痛いって言ってんだぜこいつぁ」


 店を出るとすぐに店に案内させたやつと出会った。というか待ち伏せされていた感じだ。兄貴以外にも10人集まっている。


「へー…」


 視線は兄貴に向けながら散歩する様に歩みだす。バカにした様な表情だが決して油断はしていない兄貴の横を抜けその後ろで油断している弟分の肩を掴んだ。


「おいにいちゃん何してっ」


 兄貴も高禍原の肩を掴んだが頭突きは止められなかった。蹲る弟、言葉を失う兄貴とその仲間達。


「ふぅ」


「ふぅじゃねぇ!身ぐるみ剥ぐだけじゃ済まさねぇぞこの野郎ぉ!」


「僕は勇者だぞ?」


「何ぃ?」


 肩を掴む力が緩む。乗っているだけになった手を払い落とすと弟分が蹲まっているのをいい事に小声ででっち上げた弟分の悪行を並べ立てた。裏道に入った瞬間絡んで金を要求してきたとかうちのメイドにセクハラした、なんて感じで。


「ところで勇者の証があると君も安心できるだろう?」


「は…ぁ?」


 右手を兄貴の目の前に突き出す。そのまま天高く上げていく。


「ほら、勇者の神々しい御手だ。しっかり目に焼き付けろよ」


 何が起こるのかと手を凝視している兄貴の頭に高禍原の身長の三分の二くらいある盾が角から落とされた。そして鈍い音の後動かなくなった兄貴の懐から高禍原は小さめのナイフを取り出す。


「こんな物をうおっ!?」


 高禍原がナイフを持つと弾かれる様にナイフが宙を舞いチンピラの一人に刺さった。盾以外は装備出来ないとはこういう事らしい。チンピラにとって更に運の悪い事に毒が塗ってあったらしく痺れて動けなくなった様だ。


「よし。蜥蜴!後は任せた」


「え?私ですか!?」


「…任された」


 どちらも蜥蜴の自覚があるらしい。呼び方を改める必要があるな。

どーも山田です。

女性陣の年をガチ忘れしていたのでここに書きます。

リティア 16歳  ティーチェ 24歳

ま、あって無い様な物ですけどね。

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