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エピローグ
その後、王国にはボブの右腕と、顔が判別できないほどメチャメチャにされた赤い髪の頭部のみ提出された。
山奥で発見して激戦の末殺害したこと。
ボブがあまりに巨体ゆえ、頭と腕のみ持ち帰ったこと。
腕のナンバリングのタトゥーがボブを証明すること。
などを申し添えた。
しかし王国側からは、やはり強い抗議があったそうだが、ボスが全て矢面に立っち、どうにか丸く収まったようである。
全てが収まった後、ギンジとクリフはボスに呼び出され、ボブの件には一切触れず、先の強盗まがいの窃盗についてのみ、こってりと延々搾られたそうだ。
遠い異国の地、大陸極東の国にには、片腕で金棒を振るう隻腕の傭兵『赤鬼』と呼ばれる。たいそう恐ろしい戦士が居るそうな。
そんな噂をギンジが耳にするのは、この事件からもう十年以上も後になってからである。
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