謝罪
「どうした!!?いまどこだ!!?」
サナのただならぬ声に真田は立ち上がって、声を張り上げた。
橘は滅多に聞かない真田の大声にびっくりして、ワイングラスを落としそうになった。
「マンション!!すぐ来て!今きて!!」
サナの声は半泣き状態だった。電話の奥からは、呼び鈴の音が聞こえる。
「すぐいく!!そこ動くな!!」
真田は大慌てで頭を整理する。時計をみると2時半…ここは赤坂だがすこし行かないとタクシーは捕まらない。と、真田は橘がビッグスクーターを持っていることを思い出す。
「橘さん!!バイクかしてくれ!!」
「あ、ああ!!なにかあったんか!?」
橘は急いで、財布からバイクの鍵をとりだして真田に投げた。
真田はなにも言わず階段へ飛び出した。階段から橘は叫ぶ。
「真田さん!!中免もってましたっけーーーーー!?」
「来週取りに行くからいい!!!!!」
真田はそういうと、エンジンをかけタイヤを鳴らしながら、高田馬場へ向かっていった。
(しかも飲酒運転だし…)
橘は、そう漏らしたがサナに何かあったのは間違いないと思った。
真田は、国立公園を抜け新宿へでる。スピードメーターは見ないことにした。
多分裏道の方が近いが、知らない道を走るほど不安は募る。真田は明治通りをかっ飛んで、神にパトカーに見つからないことを祈った。
あのサナがあんだけ取り乱すのはタダごとではない。
TOTOがらみか…
真田はいよいよ、明治通りから早稲田通りに曲がろうとしていた。
※無免許運転は大変重大な交通違反です。
※飲酒運転は、重大な交通違反であり、重大な事故を引き起こします。絶対にしてはいけません。
こういう事態の場合、まずは警察!!110番!!




