Q.「は?」 A.「爆ぜろ」
はい、こちら神です。辛いものを食べ過ぎるとその反動で甘いものが食べたくなる年頃です。ふっふー、私はいくつでしょう?
さて……冗談は顔だけにしておきましょう、私の。――まずは現状確認です。
瀬戸⇒偶然逆ナンされ、偶然西内と出会い、連行。
悠・雪雛・月夜・咲夜・冬馬⇒瀬戸探しの旅に出る。
とりあえず、瀬戸が「ぼっち」を卒業しました。とは言え……今の西内と合流してもあまり嬉しくないですけどね。ええ、瀬戸も命の危機を感じていると思います。
ではまずはその二人から見てみましょう――。
〈~瀬戸・西内~〉
「おい瀬戸、こんなところで何をしている。お前の所為で私の休日が台無しだ、爆ぜろ」
「知らねえよ! つーか西内も逆ナンなんてするんだなあ」
「は? 何を言ってるんだお前は? この私が逆ナンなんてものに頼るとでも思ってたのか? 爆ぜろ」
「は? 逆ナンでもしないと彼氏ができないんだろ?」
「は? 私はお前と違ってモテるんだ、勘違いするな。爆ぜろ」
「は? どこにモテ要素あるんだよ? 寝言は寝てから言えよ」
「は? 寝言を言っているのはお前の方だろう。逆に訊こう。私のどこがモテ要素に欠けている? 爆ぜろ」
「は? 全部だろ全部。強いて言えば性格だな」
「は? さっきの私を見ていたのか? 女子力がメーター振り切ってただろ。爆ぜろ」
「は? 女子力メーター振り切ってるのは咲夜だけなんだよ」
「は? お前どんだけ涼月のこと好きなんだ? いい加減にしないと気持ち悪いぞ。爆ぜろ」
…………………………こちらは仲良くやっているようなので、スルーします。
〈~悠・雪雛・月夜・咲夜・冬馬~〉
こちら平和メンバー。「は?」の応酬もなければ、語尾が「爆ぜろ」という訳でもありません。良いですね、争いがないことは。ビバ平和。
「おい一ノ瀬、何でお前ここに――」
「――そ、そういえば霧平さん、瀬戸君は今日どのような格好をしてますか?」
……争いはありませんが、冬馬が不満を抱えているみたいです。やっぱりどうしてここに悠がいるのか気になるようですね。一緒に来た訳ではないとすれば、友達と来たとかあるんですけどね……普通は。
どうやら冬馬もそこまで頭が回っていないようです。悠だから――でしょうか?
「……確か群青色みたいな黒みたいな浴衣」
祭りが始まってからすぐに『マツリ』に狩り出していた雪雛は、今日の瀬戸の特徴をあまり把握していません。
……っていうか悠、話のずらし方が強引です。
「そうですか……」
悠も悠で、お化け屋敷から出た時に瀬戸の全身を見ているはずですが、よっぽど冬馬からの質問に答えたくないんですね。何かもう……いろいろと露骨です。
「ね、ねえ月夜、あの金魚可愛くない?」
「どれ? 右から何匹目?」
そして三人の少し後方では月夜が無茶な質問をしています。これで咲夜が答えられたら、私一生リスペクトしますよ。
「えっとね、ほら! あの北緯四十二度・西経百十六度くらいにいる子!」
やっぱり瀬戸・西内の実況に戻りましょうか――。
〈~瀬戸・西内~〉
「――は? 教員試験受かってたのかよ?」
「は? 受かってなかったらお前の担任なんてやってないだろ。爆ぜろ」
うわあ……まだ続いてますよ。この二人って本当、仲良いですよね。『喧嘩するほど仲が良い』って多分この二人の為に在る言葉ですよ。
「チッ――お前と会ったからもう興ざめした。私は帰るからな、ついて来るなよ」
「誰がついてくかよ……!」
おやおや、どうやら解散のようですね。全く……学校にいる時と何ら変わりないじゃないですか! この二人が姉弟だったら凄いことになりますね! 毎日毎日、家でも外でも姉弟喧嘩ですよ!
「ああ、瀬戸――」
げんなりして祭り会場を後にしようとした西内が、ふと思い出したように足を止め――瀬戸に一言。
「――彼女くらい作れよ」
今にも腹を抱えて大爆笑してしまいそうな笑顔でそう言いましたとさ。めでたしめでた――
「余計なお世話だ!!!」
――くないですよね!
〈~西内~〉
えーこちらスペシャルゲストサイド西内です。瀬戸と別れ、好奇の目に曝されながら歩いています。ええ、西内はモテるんですってば。ただしプライベートに限りますけどね。
「もう……折角のお祭りだったのに……」
ほらこれですよ! もう二重人格で良いと思うんです、私。だってあの西内が「もう……」なんて可愛らしいこと言うだなんて考えられますか!? 天変地異が起こってもありえませんよ!!
しかも『祭り』に『お』なんて付けるんですよ!
「はあ……ついてないなあ」
ま、まあこういう女の子らしい一面が男心をくすぐるらしいですけど――
「――あれ? 西内先生?」
――おっと! そうこうしている間に、西内に接近者が!!
「……涼月……とその他大勢か」
プライベートモードから一転、教師モードに切り替わる西内です。この切り替えの早さだけは見習いたいですね……。それにしても「その他大勢」の括りが雑です。
「……先生、綺麗」
純粋にそう思っているのでしょう、雪雛が西内の姿を捉えてすぐにそう口にします。
「そうか。――ああ、そういえばさっきそこら辺で不審者を見たぞ」
ふふふ……素直じゃないですねえ……褒められてるんだから「ありがとう」くらい言えば良いんですよ!
「――瀬戸君、どこにいらっしゃるのですか?」
おっ! 急に悠が割り込んで参りました!! 『素』がバレてしまう前にどうにかして帰ろうという算段でしょうか? そこまでして「冬馬について来た」という事実を知られたくないのですね。
「一ノ瀬か。お前が祭りに来るなんて珍しいな」
あぁっと! 西内に助けを求めたつもりが、返り討ちにされてしまいそうです! さてさて、これから悠はどう切り返すのか!
続きは近日公開!!
これ、一度やってみたかったんで――い、痛いです! ってちょっ! そんな大きな石構えないで下さい!!




