番外編:守護者のくれた贈り物と、ナイスバディーな仲間たち
第5層の守護者を倒したあと――
隣の安全地帯で、思いがけない"ご褒美"が待っていた。
まさかの守護者からの贈り物!?
そして巻き起こる、謎の「ナイスバディー」ブーム――
「ねえ、なにこれ……」
ミナが指さしたのは、安全地帯の中央に突如現れた、光の台座だった。
その上には、4つの武器が浮かんでいた。
「これって、もしかして――」
「守護者からの……報酬?」
アキが魔力を感知すると、確かに"残留魔素"が守護者のものと一致していた。
『戦いを乗り越えた者たちへの、試練の証』
そんな言葉が、光の粒子として空間に浮かび上がる。
「うわぁ、マジか……これ、全部俺らに?」
「ひとりひとつ、だね。どうやら個別に"適合魔素"で選ばれてるみたい」
ChatGPTの補足に、みんな目を輝かせた。
*
まず、ラクトが手に取ったのは、黒銀に輝く短剣だった。
「なんか、見た目は普通だけど……」
ズシッとした重み。バランスの良い柄。そして、なにより握った瞬間に手に馴染む感覚。
「うお……これは、マジで"俺専用"って感じだな」
「うん。ラクトっぽいよ。無駄がなくて、切れ味良さそう」
「え、褒めてる? それ、褒めてるよね!?」
*
トーレスが手にしたのは、重厚でありながら驚くほど軽い盾。
表面には衝撃吸収用の細かな魔紋が刻まれていた。
「……軽い」
それだけ言って、トーレスは右手に構えて一歩踏み出す。
バランスが完璧で、すぐに"身体の一部"として機能していた。
「似合ってるな、トーレス」
「……お前が言うと、変な感じしないな」
「ナイスバディーだな」
「……ん。ありがと」
会話短いな!
*
ミナが手にしたのは、淡い風をまとった白木の弓。
張られていた弦がピンと鳴り、微かに風が巻き起こる。
「これ……風魔素反応してる。撃ったあとに風の流れが矢を追いかける補助があるかも」
「……弓、似合うな」
トーレスがぽそっと言った。
「えっ……い、今、なんて?」
「ナイスバディー」
「ちょっ、なに!? どこ見て言ってるの!?」
「冷静に褒めただけだ」
「顔が冷静だから余計にツッコミたくなるのよ!」
アキはそのやりとりを眺めながら、ちょっと笑っていた。
*
最後に、アキの手に届いたのは、一本の細長い魔法杖――魔力の流れを補助する"拡張系の杖"だった。
触れた瞬間、ChatGPTの声が響く。
『アキ、この杖は"問い"を深める者に反応します。魔力構成の最適化が可能です。まさに君にぴったりの道具です』
「へえ、俺にもこんなのが用意されてたんだ……。杖ってあんまり興味なかったけど……これは、いいな」
「似合ってるよ、アキ」
「うん、知性系イケメンって感じ」
「さすが、ナイスバディー」
「それ、なんでも使えばいいってもんじゃないからね!?」
*
わいわい、がやがや。
ボスを倒して、ようやく落ち着いた仲間たちの時間。
自分に合った武器を手にしたことで、なんだか少し、"チーム"という感じが増した気がした。
問いの書に、アキは一行だけ書いた。
Q:戦いのあと、絆って深まる?
A:はい。共に得たものは、"想い"も一緒に残ります。
ナイスバディーな仲間たちと、次の層へ――行くのは、明日でいいか。
たまには戦闘のない、わちゃわちゃ回もいいよね。
それぞれが"自分に合ったもの"を手にして、少しずつ成長の実感が湧いてくる。
ちなみにラクトは、この短剣を「ラッキーソード」と勝手に命名したらしい。
ナイスバディー!!




