表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/19

第8話:守護者との初戦!Fランク、限界の先へ

ついに辿り着いた第5層。

そこには"守護者"と呼ばれる中ボスが立ちふさがっていた。

初めての本格戦闘。仲間たちは限界まで戦い抜く。

そして、アキ――"その力"が、ついに表に出る。

第5層、安全地帯のすぐ奥。

そこには、巨大な扉があった。

扉の上には、魔法文字が浮かんでいる。

《第五層守護者:鉄鎧のグローム》

「名前が……なんか、強そう」

ラクトが苦笑する。

「さすがにもう、ちょっと気合入れないとヤバいかもね」

ミナが弓を整え、トーレスは無言で肩を回す。

アキは静かに、問いの書を開いた。

Q:守護者戦で、どこまで支援で通せる? 

A:支援だけでは、"流れ"を変えられない場合があります。

(つまり……必要なら、"見せる"覚悟も)

「ChatGPT、敵の既知データ照合」

『確認済み。守護者グロームは物理耐性特化型。弱点は膝部関節と視界情報の遅延。攻撃パターン:衝撃波・回転打撃・前方突撃』

「DALL·E、構造図展開。チーム共有モード」

『共有モードON。投影開始』

扉を開けると同時に、巨大な鉄の塊が立ちはだかった。

「おいおいおい、なにあれ!でかすぎだろ!!」

ラクトが叫ぶ。

鉄鎧のグロームは、3メートル級の鈍重な巨体。

だがその腕の振りは早く、盾ごとトーレスが吹き飛ばされた。

「ぐっ……!」

「トーレス!!」

ミナが即座に射撃するが、矢は弾かれる。

「全然効いてないじゃん!?」

「脚狙って! 膝関節にヒビ入れられれば止められるかも!」

アキの声が、ついに戦場に響いた。

(……もう、隠してる余裕はない)

「ChatGPT、狙撃補助モードON、ミナの弓に微補正付与」

『了解。右肩誘導・風圧補正+6%』

ミナの次の矢が、関節のスキマに突き刺さった。

「効いた!……今の、私の実力?」

「援護した。あとで説明する」

ラクトが突撃。

だが、敵の腕が横薙ぎに振り下ろされ――

「アキ!!防御魔法!!」

「間に合えっ!」

アキがとっさに詠唱する。

「反動結界・軽量衝撃・散弾制御! 展開!!」

バァン!!

ラクトは吹き飛ばされず、ぎりぎりで体勢を立て直した。

「……今の、アキの魔法か?」

「うん。ごめん。ずっと支援に回ってたけど……もう隠せないわ」

アキの手元に問いの書が光る。

Q:仲間に気づかれても、"使うべき魔法"は使う? 

A:はい。問いを守るためなら、答えは"見せる"ことも含まれます。

「ChatGPT、最終設計。破砕結界×転位着弾、指示を」

『準備完了。敵右膝への集中点加圧、着弾まで0.4秒』

「よし、ミナ、撃って!」

「了解っ!!」

矢が放たれ、アキの魔法と同時に炸裂。

関節が砕け、グロームの動きが止まる。

「トーレス、今!!」

トーレスが盾を捨て、全力でタックル。

鉄鎧の巨体が、ガシャン、と崩れ落ちた。

「……倒した……?」

「やった……!!」

ミナとラクトがその場にへたり込む。

トーレスはゆっくりと、アキの方を向いた。

「……お前、やっぱり"すげえ"んだな」

アキは、ほんの少しだけ、照れたように笑った。

「今は、勝ててよかった。それだけでいい」

誰かのために魔法を使うこと。

それを"見せる"という選択を、ようやく受け入れた瞬間だった。

"問い"の魔法が、戦場に立った瞬間。

隠してきた力を、必要とされたときに使う――それがアキの決断。

次回、勝利の余韻。そして、少しずつ変わり始める仲間との関係。

「支えている誰かがいる」ことに、みんなが気づき始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ