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黒板消しの私と君と

作者:六理
彼は黒板を愛している。
そう思っている彼女の日課は誰よりも早く教室に着くことで。
彼女は黒板だけは見てくれる。
それならと彼が彼女にしたことは絵を描き続けることだった。

彼と彼女の、噛み合っているようで噛み合っていない日々は周囲を巻き込みながらゆるく、ゆるく展開していく。
真面目過ぎるが故に周りが見えていないどこか抜けている少女と絵を描く以外は寝ていたいという「眠り王子」と呼ばれる万能少年の話。

※短編、後日談、続編をひとつにまとめました。
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