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幸せ猫が通ります~キャット驚くOnline~  作者: 岡の夢
4章 ツヴァートと闘技大会
97/121

#89 頑張ったよね

遅くなりました!

よろしくお願いします!

 目を覚ますと闘技場の医務室でした。

 起き上がって体を見渡すと、怪我などは見当たらない。

 寝ているのは僕だけだった。

 皆はどこ?

 ベッドを降りて、外に出るとナティとニュウ、ニナ、オグマとラドンナが立っていた。


「にゃ」

「起きたか」

「体は大丈夫ですにゃ?」

「にゃ」


 ナティの心配そうに声を掛けてくる。

 僕は笑って頷く。

 他の皆は?


「決勝戦見てるよ。行く?」


 ニナが尋ねてくる。

 決勝戦はバサラさんと真厳さんか。

 気にはなるけど……そんな気分じゃないなぁ。

 それにお腹減った。


「ご飯食べに行きたいにゃ」

「もう昼時だしね。私もお腹減ったわ」

「にゃあ」

「他の奴らにも連絡しとくよ」

「にゃ」


 ということで、僕達はナーマさんの宿に戻る。

 しばらくすると、他のメンバー達もやって来た。


「お疲れ。お兄さん」

「にゃ」

「残念だったねん。まぁ、あの3人じゃ仕方がないけどねん」


 手も足も出なかった……よね?

 あの姿になると、記憶がないからなぁ。


「まぁ、儂らからすればいいとこまで行けた方じゃろ」

「そうそう」

「ところで!」


 アガタや蘭羅の言葉に頷く僕とナティにオクリが声を掛けてくる。

 まぁ、あれですよね。


「あの姿はなんだ!?」

「そう!それよ!あのキザカッコいいの!」

「王子様になってた」


 ですよね。聞いてきますよね。

 ……思わず使ってしまったけど。さて、どう返答するべきか。

 ナティと顔を見合わせる。

 困ったよね。

 ということで!


「僕はどうにゃってたのにゃ?覚えてにゃいのにゃ」

「「「「え?」」」」


 トボけてみました!

 それにナティを除く全員が首を傾げる。

 これからどう答えていこう?

 すると、そこにタマ師匠達が現れる。

 ひぃ!?忘れてた!?


「にゃがはははは!!惜しかったにゃあ!ニャニャキ!」

「ですにゃ。まぁ、エリマ達は武器が悪かったですが、それでも追い詰めたのは十分ですにゃ」


 そう言ってもらえると嬉しいです!

 ですので!


「まぁ、負けは負けだにゃ!山籠もりするぜにゃ!」

「……にゃあ」


 ですよね。

 あの試合したら逆に見逃してくれませんよね。

 実力不足も見事に露呈しましたもんね。

 とりあえずナウラは見逃してもらえるように伝えよう。


「ニャウラは試合に出てにゃいですにゃ。山籠もりは厳しいと思いますにゃ」

「んにゃこと分かってるにゃ!」

「「にゃ?」」


 タマ師匠の言葉にナウラも一緒に首を傾げる。

 あれ?

 

「ニャウラさんには普通に魔法の修行をしてもらうだけですにゃ。ただ、我々も山籠もりに付き合うから、一緒に来てもらった方が都合がいいだけですにゃ」

「にゃるほど」


 ちゃんと考えてたようだ。

 まぁ、当然だろうけど。

 ……僕はどうなるんだろうか。


「準備もありますし、大会も終わったばかりにゃので、しばらくはお休みですにゃ。それにニャウラさんにはツヴァートまで来てもらわにゃいといけにゃいですし」


 お休みもらえた!

 ホワイト!未来はブラック!

 それにしてもナウラをツヴァートまで連れて来ないといけないのか。

 と言うことはマオもだな。

 ……それにプレイグ様の迷宮もクリアしないといけないな。

 僕はナティに顔を向ける。

 

「ニャティ。ニャウラ達をツヴァートまで連れて行くの一緒に行ってもいいかにゃ?」

「はいですにゃ」


 ナティは笑顔で頷いてくれる。

 かわゆい。

 とりあえず、方針は決定。

 

「そういえばタマ様方はあのナナキ様の姿の原因はご存知なのでしょうか?」


 白蓮がタマ師匠達に質問した。

 逃げられなかったか。

 まぁ、ジェジェン先生達なら納得出来る言い訳を考えてくれるだろう。

 

「妖精族には時折見られる現象ですにゃ。我々もはっきりとした原因は不明ですにゃ。人によってにゃいようも違うのですにゃ」

「そうですか」

「そして、あれが妖精族が狙われる理由でもありますにゃ」

「なるほどねぇ」

「じゃあ、私達も言い触らさないようにして、聞かれたら分からなかったって言った方がいいね」

「お願いしますにゃ」


 流石ジェジェン先生。

 ありきたりな内容で納得させたよ。

 後でナウラには教えとくべき?

 いや、そこらへんもジェジェン先生達に任せるべきか。

 

「それにしても4位か~」

「文句ねぇ結果だけどな。最後の2試合が不甲斐なくて納得し辛れぇな」

「ディノとリリリは特にね」

「もっと強くならないと」


 ディノは一番頑張ってたけどなぁ。

 うちだと大盾持ちがディノだけだもんね。どうしてもディノに負担が偏ってしまうなぁ。

 なんか申し訳ない。


「それをカバーするためのクランじゃろう?今後はもう少し様々なメンバー同士でクエストを受けていくべきじゃの」

「そうだな」

「あのエリマさん達が使ってた紋章使えるようになりたいわね」

「あれはまだジョブレベルが足りないのではないか?」

「よねぇ」

 

 確かにあの紋章スキルは強かった。

 僕のスキル軒並み封じられたもんなぁ。

 やっぱりもっと戦闘力上げないとダメかな?

 ……考えたらタマ師匠達との訓練で一度も【妖精魔法】も【トリック】も使われたことない?

 ……ないな!


「にゃあ~」

「ニャニャキ?」

「どうしたの?」

「いや……ちょっと……かにゃしいことに気づいてしまっただけにゃ?」

「にゃ?」

「大方、拙者達との鍛練で未だ手加減されていたことに気づいたのだろうにゃ」

「ぐふにゃ!?」

 

 僕は胸を押さえて机に突っ伏す。

 や、やっぱり……あれでも手加減されていたなんて。

 でも、あれだけ出来ないといけないんだろうなぁ。

 山籠もりは頑張らないとな!


「そういえば4位ってなんか景品あるの?」

「ない。参加賞だけだな。3位だったらあったのだろうが」

「そこまで甘くはないか……」

「そういうことだな」


 頑張ったけどね。残念だ。

 

「ナナキ」

「にゃ?」


 ニュウが声を掛けてきた。


「ナウラ達をツヴァートまで連れて連れて行くのに私も付いて行っていい?」

「もちろんにゃ」

「うん」

「俺達はどうすっかな」

「ナナキ達は【草木の迷宮】にも行くつもりなのよね?」

「にゃ。プレイグ様との約束もあるにゃ」

「なら、そこで落ち合いましょう。私達もあそこクリアしてないのよね」

「というか、誰も出来とらんの」


 ということで【草木の迷宮】は全員で攻略することになった。

 プレイグ様も満足してくれるでしょう。

 

 その後はご飯を食べて、それぞれでのんびりすることに。

 マオとナウラは明日の朝でツヴァートを去らないといけないので、買い物に行った。最近、遊べていないリフォンも預けた。

 僕とナティ、ニュウは部屋でのんびりすることにした。

 ちなみに優勝はバサラさん達。

 やっぱ凄いですね!


「ニュウも一緒に行くにゃらテント買い替えるにゃ?」

「いいの?」

「今更テント別って言うのも変だにゃ」

「ですにゃ」

「ありがとう」


 流石にあのテントではニュウまで入ると狭いよね。

 食器に、合羽にと買い揃えないとな。

 それともう一個。


「ニュウ」

「ん?」

「クラン・ホームでも一緒の部屋で寝るにゃ?」

「え?」


 僕の言葉にニュウは目を見開いてポカンとする。

 これはナティとも話している。

 この宿とテントだけっていうのも変な話だしね。

 

「いいの?」

「「にゃ!」」


 僕とナティは笑顔で頷く。

 ニュウは両目に涙を溜めて、僕達を抱きかかえる。

 まだまだ2人の恋人には慣れない。

 だったらさ、もっと一緒に居ればいいよね。

 失敗もあるし、怒らせたり悲しませたりするかもだけど、それでも一緒に居ればなんとかなるさ。

 

 メンバーとナーマさんに声を掛けて、僕達3人は先にホームに帰ることにした。

 その前に街に出て、少し大きめの布団を購入。

 僕達の部屋にあるのは僕とナティに合わせた奴だしね。

 布団やらニュウ用の食器を買ってギルドに向かっている途中、反対側から黒いニャッキーマンが走ってくるのが見えた。

 

「あれは……」

「僕達だろうにゃあ」

「にゃあ」


 黒ニャッキーマンは僕達の前に来ると、手紙を差し出してきた。

 それを受け取ると、ムン!と胸を張って、また走り出して帰っていく。

 なんやねん。

 手紙の主は……バットル様。


「……」


 嫌な予感がするけど、読まないと仕方ないので、手紙を開ける。

 

『挨拶もせずに帰るとはいい度胸だな』


 いきなり不穏!?

 け、決して忘れとったわけではないですたい!


『まぁいい。今回は不甲斐ない結果だったが、最後の試合は楽しませてもらった』


 どうもです。

 全く覚えてないけど。


『なので、今回はお前達への試練は見逃してやる』


 ありがとうございます!!

 

『ただし』


 え?


『お前の所の【ハーフ・ジャイアント】と【アマゾン】は預かる。【草木の迷宮】に挑む時には返してやる』


 オグマーー!!

 ラドンナーー!!

 逃げ……れないよね!

 ここで手紙は終わっている。


「試練はにゃいけど、オグマとラドンニャが連れて行かれるみたいだにゃ」

「にゃ!?」

「……可哀想に」


 3人でオグマとラドンナのことを不憫に思っていると、ディノからコールが来た。


『なんかバットル様が来て、オグマとラドンナが抱えられて連れて行かれたんだが、知ってるか?』


 仕事早いな!?

 黒ナナキ達といい、神様って思いついたら即行動なの!?

 手紙の内容を伝えて、恐らく僕達は大丈夫だろうと伝えておく。

 頑張れ!オグマ!ラドンナ!

 苦情は受け付けないよ!



 

 そしてホームに戻ってきた僕達。

 話を聞いたマオとナウラもギルドで合流して、戻ってきた。

 いいの?


「まぁ、また行けばいいんだし」

「ですにゃ」

「にゃ」


 それもそうだ。

 とりあえず僕達の部屋へ。

 久しぶり。


「きゅあ!」


 リフォンは庭に飛び出す。

 最近全く遊んであげられなかったしな。

 明日からは目一杯かまってあげよう。

 ナティは料理の下ごしらえ。

 僕とニュウは買った布団を寝室に敷く。

 ニュウの部屋はそのままです。

 

 ナウラとマオは畳に座って、のんびりしている。


「畳っていいですにゃあ」

「気持ちいいね」


 やっぱり同じ気持ちになるようだ。

 本日の料理は鍋!!

 皆でちょこんと机を囲む。

 半分がちっちゃいからね!

 仕方ないの。


「美味しい!」

「うん!」


 マオとニュウは笑顔でパクパクと食べる。

 僕とナウラはもちろん、


「「にゃっふ~♪」」

「にゃあ」


 魚介だしに鮭が入っているのです!

 ウマー!


「お兄さんよりの料理上手!」

「ニャニャキも出来るのですかにゃ?」

「親が単身赴任で、家では姉さんと2人だけだからにゃ。当番制だにゃ」

「にゃるほど……私も練習しにゃいと……」


 ナウラが何やらボソッと呟く。

 僕達は首を傾げるが、なんでもないとはぐらかされる。

 ニュウも家で練習を始める気になったみたいだ。

 ゲーム内では出来ないんだよなぁ。


「大丈夫ですにゃ!私が頑張って作りますにゃ!」

「にゃあ」


 ナティがフンスと気合を入れている。

 かわゆい!!

 ……サブ職。やっぱりもうちょっと便利なのに変えよう。

 何がいいかな?


 気づけば綺麗に鍋を平らげていた。

 片づけは手伝います。もはや意地!

 ナウラとマオは自分の部屋に戻り、僕達は縁側で月を見上げてホッコリ。

 最近あんまりのんびり出来てなかったしね。

 

 明日からはまた日常。


 頑張らないとね!


ありがとうございました!


次回は掲示板回。その次はリアルパートです。

その後は再びほっこりメインの旅に出ます!


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