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幸せ猫が通ります~キャット驚くOnline~  作者: 岡の夢
4章 ツヴァートと闘技大会
87/121

#79 奥様が来た

よろしくお願いしますにゃ(=^Φ Φ^=)

 宿に帰っている途中、ベルヒム達を見かけた。

 ベルヒム達は肩を落としている。

 ベルヒムは兜を脱いでいる。


「お疲れ様にゃ」

「ああ、ナナキ。手も足も出なかった」

「判断力も連携も半端なかったわ。宝箱どころじゃないわよ」

「録画してたけどね。参考にしようがないよ。まだそのレベルじゃないもん」

「……イノシシ怖い」


 物凄い勢いで近づいてきて、思いっきり殴られたもんね。

 猪顔の大男は怖いよね。

 どんまいです!


「ナナキ達も頑張れよ!応援してるぞ!」

「にゃ!」


 ありがとう!お疲れ様でした!

 

 ナーマさんの宿に戻る。 

 入ると、なんかナーマさんがぐったりしてた。

 どうされたんですか?


「……おかえりなさいん」

「ただいまですにゃ。お疲れですにゃ?」

「まぁ……ちょっとねん。いや……でも、ナナキ君達も関係あるかなん?」

「にゃ?」

「まぁ、しばらくゆっくりしてなよん」


 そう言って、ゆらりと宿の奥に戻るナーマさん。

 本当に大丈夫?僕達に関係あるって何?

 なんかまだあったっけ?


「ただいま」

「疲れたわ~」


 首を傾げながらナーマさんを見送ると、そこにエリマさんとシィナさんが帰ってきた。

 少し気だるげ。


「おかえりにゃさいにゃ。お疲れ様ですにゃ」

「君ほどじゃあないと思うよ?」

「戦神に連れて行かれてたわね~」

「怖かったですにゃ」

「にゃあ」

「ところで、よく大会に出る気になったねぇ」


 頭がいつトマトになるかと思いました。

 そうだよね。のらりくらりと躱しそうなのに。


「面倒ではあるけどね~」

「大会に出れば他の仕事しなくて済むからねぇ」

「なるほどね」

「おかげでナナキ達は山籠もりほぼ確定だけどね」

「「「にゃ~」」」

「そういえば……そんな話してたねぇ」

「でもナナキちゃん達と戦うのは~決勝だからまだ分からないわよ~」


 だといいな。

 ダークホースよ!現れ出でよ!

 ……でも、そのダークホースに勝てる気もしないな。

 

「おかえりん」

「ただいまって、どうしたんだい?」

「……2人には伝えとくべきかねん」

「何かあったの~?」


 ナーマさんはちょいちょいとエリマさん達を呼ぶ。

 近づいて来た2人の耳元にボソボソと囁く。

 すると2人は目を見開いて固まる。

 え?2人も驚くやばい事?

 エリマさん達はすぐさま動き出して、奥の階段を上がっていった。

 ……あの様子とさっきの言葉。

 

「……タマ師匠にゃ?」

「そうだねん」

「……ジェジェン先生が慌ててたって聞いたですにゃ」

「慌ててたねん」

「……ニャティ、ニャウラ。もう、僕達から部屋を訪ねるにゃ」

「行かにゃきゃ駄目ですかにゃ?」

「どうせ呼ばれるにゃ」

「にゃあ」


 多分、今の僕の表情は達観しているんだろうな。

 ナウラは悩ましい顔をしているけど、タマ師匠に関係している以上逃れられないよ。

 僕はそう思う。ナティも同じく諦めた顔をしている。

 どうやら他のメンバーは巻き込まれないうちに逃げることにしたようだ。

 薄情者ぉ~!

 残ったのはニュウとマオだけだった。

 

「私はナウラを見捨てないよ!」

「マオ……」

「山籠もりは?」

「見学はする!」

「……にゃあ~」

 

 そこは一緒にやるって言おうよ。

 まぁ、いいか。

 僕達5人はタマ師匠の部屋に向かう。

 扉の前に行くとエドラードさんが立っていた。

 何をしているんだろう?


「来てくれましたかにゃ」

「にゃ?」

「今から呼びに行こうと思ってましたにゃ」

「それは良かったですにゃ」

「では、どうぞにゃ」


 エドラードさんの案内で中に入る僕達。

 お邪魔します。

 中に進むとジュウベ師範がベランダに通じる窓に立っている。少し気が立ってる?

 ジェジェン先生は1人用のソファに座っており、その左手側の大きいソファに背筋を伸ばして座るエリマさんとシィナさん。

 その対面にある壁側の大きいソファにはタマ師匠ともう1人が座っている。


「ニャニャキ君達が来てくれましたにゃ」


 エドラードさんが声を掛ける。

 全員の視線が僕達に集まる。

 な……なんでしょうか?この微妙な緊迫感は……!


「よく来たにゃ!ニャニャキ!」

「はいにゃ」

「ここに座ると良いよ」


 エリマさん達が座っていたソファを空けてもらい、そこにナウラ、僕、ナティの順で座る。マオとニュウはエリマさん達とソファの後ろで立つ。

 そして、タマ師匠の横に座る人に目を向ける。


「紹介するにゃ。こいつはニャンヌだにゃ」

「初めましてにゃ。わたくしはニャンヌと申しますにゃ。夫がお世話ににゃっておりますにゃ」


 ニャンヌさん。【ケット・シー】の女性だ。

 スコティッシュフォールドモデルで、クリーム色の体毛、金色の瞳に折れた耳。毛の長さはナティより少し短いくらい。身長もナティと同じくらい。

 シンプルだけど上質そうな薄い赤のワンピースドレスを着ている。


 おっと?夫!?

 え?どなたの?ジェジェン先生?


「俺のに決まってるだろがにゃ!」

「「にゃにゃ!?」」

「にゃんだ!その反応は!俺に相応しい美人だろうがにゃ!」


 それは認める。美人です!

 で、でもタマ師匠の奥様!?タマ師匠の無茶振りに耐えられるような感じには見えないよ!?

 それにどうしていきなりここに?


「にゃふふふ♪この人が全然帰ってこにゃかったものですからにゃ。さぞ、楽しいことをしているのだろうと思いましてにゃ。押しかけて来てしまいましたにゃ」


 口元を押さえて微笑みながら話すニャンヌさん。

 ……笑っているけど、妙に威圧感がある……!?タマ師匠は普通にしてるけど、ジェジェン先生やエドラードさん達はピン!と背筋を伸ばしており、少し緊張している。

 ……分かりました。この方も怒らせたら怖い方や!


「ニャニャキと申しますにゃ。こちらがニャティ。そしてニャウラですにゃ。タ、タマ師匠やジェジェン先生方にたくさん指導をして頂いてますにゃ。ぼ、僕達のためにタマ師匠を拘束してしまい、申し訳ありませんでしたにゃ」

「「申し訳ありませんでしたにゃ」」

「あらあら。ニャニャキ君達のせいではありませんにゃ。どうせこの人が勝手に押しかけて、ずっといるだけですにゃ」


 そ、それでもずっと僕達に色々と教えてくれてるので。

 ニャンヌさんには本当に申し訳ないと思います!


「全く……こんにゃ若い子達に気を使わせるにゃんて、師匠失格ですにゃ」

「……ふんにゃ!」


 タマ師匠が言い返さない!?子供みたいに拗ねた!?

 確定。逆らってはいけないお方だ!


「ニャティさんとニャウラさんは、ニャニャキ君の恋人ですかにゃ?」

「はいにゃ!」

「わ、私は違いますにゃ!」

「僕の恋人はニャティと後ろのニュウですにゃ」

「ニュ、ニュウです。よろしくお願いします」

「にゃあ。初々しいですにゃあ♪」


 ナティは笑顔で頷き、ナウラは顔を真っ赤にして否定する。

 そしてニュウを紹介する。

 自慢です!


「でにゃ、ニャンヌはどうするんだにゃ?」

「にゃ?しばらくここであにゃたを監視しますにゃ」

「……」

「みにゃ様から色々と預かってきましたにゃ。ねぇ、ジェジェン?」

「……お部屋に運び込んでいますにゃ」

「……」


 ニャンヌさん…いや、ニャンヌ様の後ろに拳を構えた菩薩様が見える!?

 全く関係ないのに、ちょっと泣きそう。

 ナティも将来こうなるんだろうか。……なるんだろうなぁ。

 それはそれで魅力だけどね!


「ニャティさんは回復職でしょうかにゃ?」

「はいにゃ」

「にゃら、ここに居る間はわたくしが色々教えてあげますにゃ」

「にゃあ!よろしくお願いしますにゃ!」


 おぉ!いよいよナティにも指導役のお方が!

 ということはニャンヌ様は回復職なのか。

 ナティは嬉しそうだ。ジェジェン先生に言葉で教わってはいたけど、手探り状態だったしね。

 

 そして本日は部屋を後にする。

 それにジェジェン先生、ジュウベ師範、エドラードさんも付いてくる。


「流石にお2人がいる部屋にいるわけにはいきませんにゃ」

「ですにゃあ」


 夫婦の邪魔は出来ないですもんね。

 あの2人の機嫌を損ねるのは絶対に嫌だ。


「ニャーマさんに部屋をお願いしにゃいといけませんにゃあ」

「大丈夫だよ。ナーマに教えてもらった時に言っといたからねぇ」

「おや。ありがとうですにゃ」

「流石にねぇ。ニャンヌ様まで来るとは……大丈夫なのかねぇ?」

「まぁ、お2人があちこち行くのはよくあることですにゃ」

「なるほどね~」


 本当にお2人は何者?お偉いさんなのは分かる。

 でもどれくらいお偉いさんなんだろうか?

 将軍が一番しっくりくるよね。


 その後、食堂で猫6匹で食卓を囲む。

 なんだろう……幼稚園児のお昼ご飯感!

 エリマさんやマオの目が微笑ましいものを見ている感じになってる!


「ニャンヌ様って回復職にゃんですかにゃ?」

「そうですにゃ。【聖女(セイント・ニャース)】ですにゃ」

「「「にゃ!?」」」


 マジで!?聖女!?

 ナティは聖女になれるんですか!?


「ニャンヌ様に教えてもらうにゃら可能性はありますにゃ」

「頑張りますにゃ!」

「にゃあ」


 ナティの気合が凄い。頑張って!っていうか一緒に頑張ろう!

 そこにナーマさんが大量の魚料理を持ってきた。

 めっちゃいい匂い♪

 

「「「にゃっふ~♪」」」

「美味しいですにゃ」

「ですにゃ」

「……美味いにゃ」

「見事に老人組と若人組で別れたねぇ」

「私も魚は特別に美味しく感じるけどあそこまではならないなぁ」

「でも、かわいい」

「それは同意する!」


 美味しいは幸せ。幸せは正義。

 美味しいんだから、それに相応しいリアクションをするべきなんです!


「父様がメニューを教えてくれた理由が分かったわん。これは魚メニュー考えたくなるわねん」

「だろうねぇ。ナルも色々試行錯誤してたよ」

「かわいいものね~」


 ウマ~♪かったです!


「……うぅ~」

「もうさ……ナウラも諦めようよ」


 ナウラは顔を真っ赤にして机に顔を埋めている。

 まぁ、ナティもしばらくは恥ずかしがってたもんね。


「「にゃっふ~」」


 ナティと2人でお茶を飲んでホッとする。


「……旅に出てから随分と熟年夫婦感高まったねぇ」

「本当ね~」

「……羨ましい」

「少しずつだよ。ニュウちゃん」

「うん」


 こればっかりはね。

 ニュウとはまた違う形を作っていきたい。

 ……そう言えば今日はリフォン呼んでないな。

 部屋に帰ったら呼ぼう。

 そう言えば他の皆は?


「君達が上にいる間に食べたよん」

「にゃあ」

「対処が分かって来てるねぇ」

「まぁ、今日は色々ありましたからにゃ」

「神様ばっかりだったもんね」


 本当にね。

 これで4つ目だよ。神様の加護。

 ……あれ?これでまた幸運値上がった?

 ステータスオ~プン。

 あった。バットル様の加護。


【女神バットルの加護】

女神バットルに気に入られたものに与えられる。

筋力・生命力・幸運が増加する。


 YEAR!幸運アップ!

 ナーマさんサイコロとかあります?


「ん?あるよん?」

「あるだけ貸してくれませんかにゃ?」


 ナーマさんはサイコロを10個持ってきてくれる。

 どうもです!

 両手で持って、少しガチャガチャしてから振る。


【6】【6】【6】【6】【6】

【6】【6】【6】【6】【6】


 Oh!My God!

 あ。神様から貰ったものだった。


「……にゃ~」

「凄いね!」

「ニャティもどうぞにゃ」

「はいにゃ」


 なんとなく結果分かってるけどね。

 ナティも両手でサイコロをガチャガチャして振る。


【6】【6】【6】【6】【6】

【6】【6】【6】【6】【6】


 やっぱね。


「「……にゃ~」」

「……凄いね」

「にゃあ」

「凄い」

「ニャウラもやってみてにゃ。もちろんここまではにゃらにゃいはずだにゃ」

「にゃ!?……分かりましたにゃ」


 次はナウラ。神の加護を貰ってないし、大丈夫だろう。

 ナウラがサイコロを振る。


【6】【6】【6】【6】【1】

【2】【3】【4】【5】【2】


 結構すごくないか?

 ケット・シーの運だけでこれ?


「……どうにゃんですかにゃ?」

「かなりいいんじゃないかい?」

「そうね~」

「下手したら僕達よりもすごくにゃるんじゃ……」

「にゃ!?」

「僕達はプレイグ様の加護を貰う前がこれぐらいだったにゃ。それでも女神様の加護2つ持ってたし、ニャティとの関係もあったはずにゃ」

「にゃ」


 それを考えたら、素でこれってやばくない?

 かなりリアルラック高くない?


「いえいえニャニャキ君。君達ですにゃ」

「にゃ?」

「【ケット・シー】の幸運は身近にゃ者にも影響を与えますにゃ。それだけ2人の幸運が凄いにゃら、周りに与える幸運も大きいですにゃ」

「「にゃ~」」


 そう言えば……ということは今日のラドンナとオグマも僕達の幸運の影響?


「ニャニャキ君がリーダーやるにゃら、その下に就く人達はかにゃり影響受けますにゃ。ニャニャキ君が嫌いににゃらにゃい限りは」

「それはにゃいですにゃ!」

「にゃら、ニャウラさん達は他の人達より幸運ににゃるでしょうにゃあ」


 皆を嫌いになるなんてありえないぞ!


「多分エリマ達も影響出てるはずですにゃ」

「……そう言えば最近欲しい本が急に手元に来たり、珍しい物も見つけるねぇ」

「ニャニャキ君達を除けば一番凄いことににゃるのはニャウラさんですにゃあ」

「にゃ!?」

「ニャニャキ君とニャティさんだけでなく、私達とも関りが深くにゃりますからにゃ」


 そうか。ケット・シー勢全員の影響受けるのか。


「ってことは?その更に影響で私とニュウちゃんもすごいことになる?」

「ですにゃ。ニュウさんは特に凄いでしょうにゃ」

「……でも2人のだから嬉しい」

「「にゃあ」」


 頑張って良いものをお届けします。

 というか、僕が直接渡せばいいのか。頑張ろ。

 と言うことで、ナティにちょっと目配せ。

 それにナティは気づいて、笑顔で頷いてくれる。

 ありがとう!


「ニュウ」

「なに?」

「今日は3人で寝るにゃ」

「……え?」


 ニュウはポカンとする。


「これから一緒に旅に出たら、そうにゃるにゃ」

「だから……その練習ですにゃ」


 ナティが笑顔でニュウに声を掛ける。

 それにニュウは涙を流し始める。

 ナティにも認めて欲しかったもんね。恋人だって。

 

「ぐすっ……いいの゛?」

「「にゃあ」」


 ベッドは小さいかもだけどね。


「だったら、普通の部屋にするん?それだったらニュウちゃんも余裕よん」

「お願いしますにゃ」

「おっけいよん。はい、これ鍵よん」

「ありがとうですにゃ」

「ごゆっくりん」


 やましいことはしません!……たぶん!

 部屋に入って、3人でベッドに寝転がる。

 おぉ……両手に花や。……今更か。

 すまぬリフォン。明日はちゃんと呼ぶ。


「……あったかい」

「にゃあ」

「……ありがとう」

「「にゃあ」」


 これからもよろしく。

 

 ……寝れるかな?

 ナティとは違う感触にちょっとドキドキする。

 でも……うん……安心する。

 

「おやすみにゃ」

「おやすみなさいにゃ」

「おやすみなさい」


 色々あったけど、本日も最後は幸せでした。


ありがとうございましたにゃ(=^-ω-^=)Zzz

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