#64 ドコンと鳴ったらミャ~ン
思ったより早く書けてしまったので投稿します!
よろしくお願いします。
あと2時間ほどで本日のキャンプ地に到着するそう。
「そろそろ戻る時間だにゃ。ニャティ」
「みぃ!」
腕の中で鳴くナティ。
ちょっと名残惜しくなってきた。
膝の上に置いて、タイマーをチェック。そして0になる。
ポン!
「にゃ!」
膝の上にナティがポン!と煙を立てて、僕の膝の上に現れる。
かわゆい!
「おかえりにゃ」
「ただいまですにゃ。色々ありがとうにゃ。ニャニャキ。それにルニャイラさんもありがとうございましたにゃ!」
「にゃあ」
「いいわよ。可愛かったし」
床に下りてペコリと頭を下げて礼を言うナティ。
僕は幸せだったので文句なんてありゃしない!
ルナイラさんも問題ないと笑ってくれる。
「猫になってるときはどんな感じなんだ?」
「にゃ~……しゃべれにゃいくらいで私はそこまで困らにゃかったですにゃ。スキルが使えにゃいのが困ると言えば困りますかにゃ?」
「そんなもんか」
「ナナキがいてくれてからでしょ?」
「にゃあ」
ルナイラの言葉に笑顔で頷くナティ。
ドキッとしてしまいました!
とりあえずは何事もなくて良かった。
キャンプ地に着いて、馬車から降りる。
バルダエアさんに改めてナティを紹介する。
「おう。さっきはありがとうよ」
「はいですにゃ」
優しい顔で笑うバルダエアさん。
やっぱりいい人だよね。なんで暴走族になったんだろう。
リアルでは違うのかな?その可能性は高そうだ。
僕達はテントを張って、焚火の準備をする。
そこにウニャミスさん達も現れた。
「お疲れ様ですにゃ」
「お疲れ様~」
「大変そうやったね」
「まぁ、あれに追われたらそうなるだろうな」
ベリスケさんとラーンさんが苦笑しながら声を掛けてくる。
流石にあのケンタウロス軍団の侵攻は怖かった。
ところで……
「にゃんでウニャミスさんはバルダエアさん達のにゃかまからも睨まれてるんですかにゃ?」
「そりゃあ、やらかしたからね」
「にゃにを?」
「中学生くらいかな?ケンタウロスの女の子に抱き着いた」
アウト!!アウトォ!!ナティ!離れるんだ!
「わざとじゃないのぉ!!」
「だからここに居れるんでしょ?」
「そうだな」
「わざとじゃにゃいのににゃんで?」
「トロールの棍棒に吹っ飛ばされて、その先にその子がいたんよ」
なるほど。不可抗力ではあるけどなぁ。
女の子相手だとなぁ。しかも中学生くらいだと。
「だから針の筵。正直、先輩こそ首輪いると思うけどなぁ」
「誰がリードを持つんだ。私は嫌だぞ!」
「うわぁ~ん!」
ウニャミスさんは項垂れる。
その嘆きはどれ?
セクハラしたこと?首輪をされること?リード持ちを全力で断られたこと?
怖いから聞かないけど。
「まぁ、この人がなんかしたら呼んで」
「「にゃ!」」
「え!?」
「行きますよ」
「うわぁ~ん!」
ウニャミスさんはベリスケさんに引きずられて行く。
ところでベリスケさん。ラーンさんに首輪をされそうなんですか?
日が暮れてきたので、火をつけて明かりもつける。
今日は周りにテントも多いから明かりはいらないかもだけど。
というか、バルダエアさんのところの馬車の明かりがすげぇ。
「あれがデコトラックってものですかにゃ?」
「いや。違う……と思うにゃ」
デコトラックって主に外が明るいんだよね?
バルダエアさんの馬車は中が明るい。
なんであんなに明るいの?
近づいてみると、中にはホテルのように2段ベッドが組み立てられていた。
なんじゃこれ!?
「馬車だけでもキャンプ地の場所を取るだろ?ポーチがあるからな。有効利用できる。あちしらは使えないけどな」
バルダエアさんが近づいてきながら説明してくれる。
まぁ、ケンタウロスさんには小さすぎるよね。
どうやら今回はアルファレアさんのクランが使っているようだ。
でもケンタウロスさんのテントは?
「あそこだ」
顔を向けた方向を見る。
ハンモックのような物が乱立している。
何人かのケンタウロスさんがハンモックを跨ぐように乗り、脚を投げ出すようにしてくつろいでいる。
頭側に『人をダメにするクッション』を乗せて、そこにもたれるようにしている。
「どうにも座って寝るのに慣れなくてなぁ。ああやってハンモックで体を乗せて、脚を投げ出した方が楽なんだ」
大変そうだなぁ。
「まぁ、走ると気持ちいいからな。これくらいは我慢出来るさ」
バルダエアさんは笑って仲間の元へと去っていく。
うん。姐さんと呼ばせてください!
自分達のテントに戻って、ナティが料理を始める。
「にゃん♪にゃにゃん♪にゃ~にゃ♪」
鼻歌?を歌いながら料理をしている。
かわゆいねぇ。
そこにルナイラさんがやってきた。
「あれ?ナティって料理出来るの?」
「あの迷宮の報酬ですにゃ!このエプロンで料理人ににゃれますにゃ!」
「なるほどねぇ。愛妻料理をってことか」
「はいにゃ!……にゃあ~」
「かわいいわねぇ。これはお邪魔みたいね」
ルナイラさんはナティの説明に頷き、ニヤニヤとしながらナティにからかうように言う。
しかしナティは機嫌が良かったのか、料理に集中していたからなのか、思いっきり笑顔で返事をする。
直後に内容に気づいたのか顔を真っ赤にして俯く。
それにルナイラさんは参ったとばかりに苦笑して去っていく。
かわゆ過ぎます!
ナティは顔を真っ赤にしたまま料理を進めていく。
「お、お待たせしましたにゃ。マグロとほうれん草のスパゲティですにゃ」
おぉ~!本日も素晴らしい!
バゲットとサラダも付いている。
リフォンにはマグロのステーキだった。
そっちもうまそうだな!?
いただきます!!
「きゅああ!」
「にゃっふうう~~ん!!うみゃ~~い!!」
本当に美味い!最高だなぁ!
ナティは嬉しそうにしながら一緒にご飯を食べる。
もちろん尻尾を絡めております!
そして幸せな気持ちのまま卵を撫でてながら横になる。
残念ながら明日からまた学校だ。
今日はこれで、ログアウト。
朝起きて、とりあえずログイン。
でも予定が合わない人が多かったので、移動せず。
学校から帰って、ちょっと用事を片付けてログイン。
ナティはまだのようだった。横で幸せそうな顔で横になっている。
「まさかあいつらが【赤月旅団】にいたにゃんてにゃあ」
まさかこんなに身近にいたとは。今もいるんだろうな。
するとナティが起き上がる。
「おはようですにゃ」
「おはようにゃ!」
テントを出て、片付ける。
そこに誰かが近づいて来た。
現れたのは長身で茶髪の犬のビーストマン、同じく長身で金髪ロングを後ろで纏めた目つきの悪いエルフの男、そして白髪ツインテールのダークエルフの女性。
うん。よく見ると面影がある。意外と気づかないもんだね。
「ようやくだな。ナナキ」
「見つけて欲しかったけどにゃあ」
「馬鹿か。無理に決まってるだろ」
「やっと会えましたぁ~」
犬のビーストマンが中島潤ことNJ。
目つき悪いエルフが福永尚ことオアン。
そしてダークエルフが中島綾ことアヤナ。
「ニャニャキ?」
「あ。ごめんにゃ。僕のリアフレにゃ。今日漸くお互い知ったにゃ。NJ、オアン、アヤニャだにゃ」
「ニャティですにゃ。よろしくお願いしますにゃ」
ナティに紹介する。
ナティは綺麗に一礼する。
僕はその横で3人にどうだ!とばかりに胸を張る。
「よろしくな。えっとナティでいいのか?」
「はいにゃ」
「こいつをよろしくな」
「はいにゃ!」
やめてくれ!兄貴か!
するとアヤナがナティにグイっと顔を近づけてジィーーっと見る。
「にゃ、にゃ?」
「…………ちょっといいですか?」
「は、はいにゃ」
「アヤニャ?」
「大丈夫です。先輩。別にイジメるとかじゃないです」
そう言ってナティを連れて少し離れるアヤナ。
大丈夫かなぁ?
「そう思うなら、あいつのことも見てくれよ」
「無茶言うにゃ。今まで妹同然だったのに、いきにゃり異性として見ろにゃんて僕に出来ると思ってるのかにゃ?」
「無理に決まっている」
「はぁ~」
僕とオアンの言葉にNJがため息を吐く。
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アヤナとナティは少し離れたところに移動する。
「………」
「………」
2人は向かい合って座っている。
しかし妙に緊張感があり、ナティからは声を掛けられずにドキドキする。
「……安心してください。別に先輩と別れろなんて言いません。そんなこと、言える立場でもありませんしね」
「にゃ?」
「あなたには簡単にですが……先輩の事を知っていてほしいからです。本当は私が言うことではありませんが、先輩は絶対に言わないでしょうから」
アヤナの言葉にナティはピンと背筋を伸ばす。
「先輩は昔、ある女と仲良くしてました。告白はしていませんが、付き合っていると言ってもいいくらいでした。本当に幸せそうでした。私達も2人を応援する気でした」
アヤナはナティの目をしっかりと見て語る。
「でも……ある時、先輩に対して風評が流れました。もちろん冤罪です。でも、周りはそれを信じました。そして先輩から離れ、軽蔑し、時には攻撃もしました。私達はもちろん先輩の味方をしました。そしてあの女もそうだと、信じていました。先輩も」
ナティはなんとなく結末を理解する。
その女性は離れていったのだろうと。
「ある時、その女は先輩の目の前で、人が他にもいる中で、こう言いました。『嘘をついて平気で人を傷付ける人でなしと知り合いだったなんて人生最悪だ。もう私に近づかないで。私の名前を言わないで』と」
「!?」
ナティは固まる。
離れるどころか、トドメを刺していた。
アヤナは両目に涙が浮かび始める。
「そうして残ったのが、私達3人です。たった……たった3人です。想像できますか?今の先輩と居て」
出来ない。だって、いつもナナキは必ず話題の中心にいたから。
「先輩はある時、こう言いました。『人でなしが必要以上に友達を作る必要はないよね。お前達がいれば十分だ』と。そして本当に先輩は私達以外、友人と言える人を作っていません」
ナティも涙が出そうになる。
「そんな時にこのゲームを始めました。きっと先輩の事です。『違う世界なら、違う姿なら、変われるだろう』と思っていたと思います。そして事実、変われました。あなたやクランの皆さんのおかげで」
アヤナはナティの頭を撫でる。
ナティはそれを嫌がることはしなかった。
「今の先輩は昔の先輩に戻っています。見た目はともかく性格や行動はそっくりです。だからお願いです。これからも先輩を支えてください。私には出来なかったことを、あなたなら出来ると思います」
「アヤニャさん」
「私は先輩を愛しています。しかし、私は先輩の妹でしかない。そして、先輩を救えなかった私に先輩の隣に立つ資格はない」
「それは……!」
「でも、それでいいんです。笑ってくれる先輩が見れたら、その近くに居れるだけで。今は、それで満足なんです」
アヤナは微笑む。しかし、ナティにはどう見ても泣いている様に、寂しそうに見えた。
「私からは以上です!さて!これ以上は先輩が心配して見に来そうです。戻りましょう。あ!内緒にしてくださいね。まぁ、バレてるかもしれませんが」
アヤナは目を拭って、ナナキの元へと歩き出す。
ナティはそれにゆっくりと付いていきながら、アヤナの背中を見つめ続けていた。
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ナティ達が帰ってきた。
ナティは少し考え込んでいるようだ。
これは……話したのかなぁ。
アヤナに目を向けると、フイっと目を逸らした。
「こりゃあ、少し離れる方がいいか。じゃあ、ナナキ。また後でな」
「にゃ」
ナティの様子を見てNJ達は仲間の元に去っていく。
「ニャティ」
「……アヤニャさんから聞きましたにゃ」
僕はナティを傍に呼んで、並んで座る。
「にゃ。ちゃんと言っとくけど、ニャティがそんにゃこと言うにゃんて思ってにゃいにゃ。もちろんクランのみんにゃも他に会った人達もにゃ。あの時はたまたまそういう人が身近に多かったって分かってるにゃ」
「ニャニャキ……」
「アヤニャにはちゃんとお礼をするつもりではいるにゃ。でも、ちょっとまだそれが出来る状況ではにゃいから、ちょっと待たせてるけどにゃ」
「友達を作る必要はにゃいって言うのは?」
「もちろん、もうそんにゃこと思ってにゃいにゃ。でもリアルだと、いきにゃりにゃれにゃれしくはにゃしかけるにゃんて難しいにゃ。それだけニャティに会うまでは、人を遠ざけてきたにゃ」
ナティが僕の腕にギュウっと抱き着く。
このゲームを始める前だったら、すぐに振り解いてただろうな。
でも今はそんなことはしない。したくもない。むしろずっとこうしていたい。
だから、もう大丈夫だよ。
「これからもよろしくにゃ」
「ニャニャキ……はいにゃ!私はずっと!一緒に居ますにゃ!」
「にゃ!」
笑顔で頷き合う。
うん。これでいい。これが、大好きなんだ。
アヤナにはちゃんと謝って、お礼を言おう。
ちゃんと僕を救ってくれてたよってね。
時間になって馬車に乗る。
もういつも通りです!
今回もフルレッドさん達と一緒。
「ナナキはオアン達とリアフレだったのか」
「にゃ」
「なんで今までバラバラだったの?」
「せっかくだからお互い探してみてくれって言ったにゃ」
「無茶だろ」
「にゃ。でも僕目立ってるみたいだったから声掛けてくるかにゃって思ってたにゃ」
「あぁ~……でも意外とガードが堅かったと」
「にゃ」
「まぁ、会えたからいいか」
「にゃ」
親友達をよろしくお願いします!
「ま、お前と繋がりが深まったのはありがてぇことだ。時々あいつらの相手をしてやってくれ」
「にゃ!」
それはもちろん!
ところでね。
「ウニャミスさんはどうしてあんにゃことに?」
『さぁ?』
全員で隣の馬車を見る。
「うわぁ~~ん!!」
どういう状況かと言うと。
ウニャミスさんが小さい台車?みたいなのに乗せられて、ロープで馬車に繋がれて引っ張られている。
取っ手も何もないので縁を両手で掴んで、落ちない様に踏ん張っている。
ジェットコースターより怖いと思うよ?安全ベルトないんだもの。
するとロープで繋がれた馬車が減速する。
しかし、台車はブレーキも何もないので減速せずに馬車に猛スピードで迫る。
あぶな!?
「いやあああああ!!」
ドコン!
「みゃん!?」
案の定ウニャミスさんはパニック映画のごとく悲鳴を上げながら、馬車の後ろに激突して鼻血を噴きながら台車から落下する。
すると馬車はスピードを上げて、また台車を引っ張り始める。
え?ウニャミスさん落ちたよ!?
すると、その後ろに単独で走っていたケンタウロスの少女と少し大人の女性っぽい黒髪ポニーテールのケンタウロスがウニャミスさんに近づく。
「てい!」
「ぎにゃ!?」
「手間かけさせんな!ちゃんと掴まってろや!」
「ぶえ!?いやあああああああ!!」
少女ケンタウロスがウニャミスさんを踏みつけて、黒ポニーテールケンタウロスさんがウニャミスさんを掴み上げて、台車に叩きつける。
そして、また悲鳴を上げながら引っ張られる。
僕とナティ、リフォンは思わずお互いに抱き合って震える。
なんて拷問なんだ!?
「「にゃ~」」
「きゅ~」
「……あいつらだからこそのやり方だな」
「あれは怖いわねぇ」
「あの踏みつけてた子はこの前セクハラされてた子ですね」
「あぁ~……またなんかしたのか、その時の禊ってことか」
「またなんかしたんでしょ」
そしてまた馬車が減速して顔を叩きつけられて、転がり落ちる。
また踏まれて、台車に戻される。その時、回復魔法も掛けられているようだ。
死に戻りもさせないと。拷問ですもんね。
するとベリスケさんが馬車から顔を出して、布巾で鼻血で汚れた馬車を拭き始める。
大事なことなんだろうけど!なんか違う気がする!
「いやあああああああ!!」
でも、なんでだろうね。助ける気にはならない。
南無~。
「まぁ、あれはいいわ」
ルナイラさんは興味を無くす。
遂にあれ扱いである。
「ねぇ、ナティ」
「にゃ?」
「ナナキにも【ニャラン】だっけ?使ったの?」
「使ってにゃいですにゃ」
なんだ?何を急に言いだすの?
「試してみたら?また3時間なのか、それとも違うのか検証できるし。今なら私達がいるから戦闘になっても大丈夫だし」
「にゃ~……」
確かに一理ある。ステータスの違いは関係あるのかも知っとくべきか。
「ニャティ。お言葉に甘えてみるにゃ」
「はいにゃ。行きますにゃ!」
僕のゴーサインにナティが気合を入れる。
ナティが杖を召喚して、笑顔で杖を振る。
「【ニャラン】♪」
魔法少女みたいでかわゆい。
と、思っていると、急に視線が低くなる。
体を見ると、白、茶、黒の毛色が見える。
ナティはもちろんリフォンも大きく見えるから、やっぱり子猫サイズのようだ。
「みゃ?」
「きゃーー!かわいいー!」
「にゃあ!」
「きゅあ!」
「おぉ~。やっぱり子猫だな」
「効果時間はどうですか?」
「にゃ?……鑑定持ってにゃいですにゃ」
「「「あ」」」
「みゃ!?」
マジで!?僕は今使えないよ!? ステータスは!?
ステータスは開けたが、ログアウト画面しか表示出来なかった。
ダメや!
「みゃあ!みゃみゃ!」
「ナナキも駄目っぽいな」
「まぁ、長くとも3時間ですか。様子を見ましょうか」
フルレッドさんとケーンさんがため息を吐きながら経過観察を決めた。
すると、ナティが僕を抱き上げる。
こ、これはあかん!?
ナティのいい匂いが、膨らみを全身で感じてしまう!
「かわいいですにゃ~♪」
「ちょっと普段よりも毛が長いんじゃない?」
「そうですにゃ。ふかふかしてますにゃ」
「私も抱っこ~♪」
「みゃ!?みゃ~!」
「あぁ~……ルナイラ。流石にその状態でナナキを抱っこするのはナナキが耐えられんだろう」
「えぇ~!」
フルレッドさんが僕の気持ちを理解してくれた!
ありがたい!
流石にこの状況でルナイラさんや他の女性に抱っこされるんはあかん!
「ナティさんがいなかったら、下手したらセクハラでアウトですね」
「その場合どっちがアウトになるんだろうな?」
「むぅ~……そのナナキも抱きたい!」
「にゃ~♪」
「みゃ~♪」
あぁ……ナティ様。そこを撫でるの気持ちええ……。
ふみゃ~ん♪
これ、病みつきになりそう。
「いやああああああああ!!」
ドコン!
「み゛ゃう゛!?」
「みゃ~ん♪みゃ♪」
「ニャニャキ~♪」
「ホント。幸せそうな夫婦ねぇ」
「ホントな。あの黒猫に見習わせろよ」
「いやよ。デカい猫がこれしたって気持ち悪いだけじゃない」
「……可哀想な奴」
「悪い人ではないんですけどねぇ」
気持ちええみゃ~♪
女神様~!幸せですみゃ~♪
ありがとうございました。




