#43 帰還
今日はもう一話投稿します!
よろしくお願いします。
翌朝、僕とナティはベッドで目が覚める。
2人は顔を見合わせて、首を傾げる。
「いつ寝たかにゃ?」
「覚えてにゃいですにゃ」
「ご飯が美味しかったのは覚えてるにゃあ」
「……また、やっちゃったにゃ~」
ナティは魚を食べた時の事を思い出して、顔を赤らめて枕を抱え顔を埋める。
悶えているナティに萌えながら、僕も昨日の事を思い出す。
しかし、いつ食べ終えたのか、どうやってここに来たのかが全く思い出せない。
とりあえず、食堂に向かう僕達。
僕の頭の上には、リフォンがまだ眠そうな顔をして乗っている。
食堂に入ると、凄くいい匂いが漂ってくる。
何人かはすでに食べ始めていた。
「おはよう。よく眠れたようだな」
「ニャダさん。おはようございますにゃ」
「ニャダ……。そうか。君達はそうなってしまうのだったな」
「おかげで自分達のにゃ前も言えにゃいにゃ」
「なるほど。昨日の魚と言い、大変だな」
ナダさんは納得した様に頷く。
その言葉に僕は聞きたいことを思い出す。
「そういえば、僕達ってどうやって部屋に戻ってましたかにゃ?」
「……覚えてないのか?」
「サカニャ食べたら、時々暴走するにゃ」
「なるほど。君達は食べ終わった途端に寝入っていたな。あのニュウという子が部屋に運んでいた」
「ありがとうございますにゃ」
ニュウが運んでくれたのか。
お礼を言わないとな。
……襲われてないよね?
ニュウとはあの話し合いの後にパートナー登録をしている。
本当に問題なく登録できた時は、ちょっと驚いた。
ニュウは嬉しそうだったけど。
朝ご飯はフレンチトーストにサラダとウィンナー。
ウマー。
食べ終わってのんびりしていると、メンバーもやってきた。
ニュウがサラッとナナキの横に座る。
ナティが少し頬を膨らませるがどうしようもないので、ちょっとだけ僕にすり寄る。
「昨日はありがとうにゃ」
「ううん。2人は軽いから大丈夫」
ニュウはフワッと笑う。
うん。ドキッとしました。
かわいいんだもん。
その時、脇腹に鋭い痛みを感じた。
「ぎにゃ!?ニャティ!?」
「にゃ~(^。Ф H Ф^)」
「ゴメンニャサイニャ」
すぐさま謝る。
だって瞳が鋭いんだもの。
それに、脇腹に爪が突き付けられてるんだもの。
「ナティ。気持ちは分かるし、嫉妬しないでなんて言わないけど。それでナナキを攻撃するのはやめてあげて。ニュウが泣いちゃう」
リリリが声を掛けてくる。
ニュウは両目に涙を溜めている。
僕とナティは慌ててニュウを慰める。
それを見て、リリリやラドンナ達は苦笑する。
「ナナキは大変ね」
「まぁ、そこは男の甲斐性さね」
「そうだな。俺らの妹分を大事にしてほしいぜ」
「そこは見守るしかないよ」
「そうですね」
全員が食事を終えて、時間までのんびり待つ。
ナダさんが紅茶を入れてくれて、まったりな時間が流れる。
僕は卵を取り出して抱えながら撫でている。
ナティはリフォンを撫でる。
「そういえば…」
そこで白蓮がリフォンを見て、ふと思い出したように呟く。
「リフォンはこの後どうなるのでしょうか。連れて帰れるのでしょうか」
「にゃ!?」
「言われてみればそうだねぇ。紅玻璃達はどうしてるんだい?」
「特に何も言ってませんでしたわねぇ」
リフォンとは特に何も契約しているわけでもない。
お別れになるのか?
でも、またここに来れるんだろうか?
「月の女神の話だと戻ってこれそうじゃがの。ダンジョンは他の者も後から挑めると言っておったし」
「ただいつ来れるか分かんない」
「バードはここでウェイトで!」
アガタは女神の話から、またここに来れると推測する。
しかし、蘭羅はそれがすぐかどうか分からないと問題点を述べる。
鳥が苦手なチルッチは個人的な希望を叫ぶ。
「他にも動物達に懐かれていたプレイヤーもいた。何かしらの対応はあるのではないか?」
「あなたも懐かれてたしね」
「君もな。まぁ、前の島に置いてきたがね」
ナダさんとモーカさんも話に加わる。
ナダさんに懐いた動物?
「どんにゃ子にゃんですかにゃ?」
「鷹だったな」
「私はカメレオンだったわ」
「なんで置いてきたんだい?」
「あの戦いの中で?」
「あぁ…そりゃそうだね」
魔神軍襲撃で逃がしたのか。
まぁ、動物を守りながらだと厳しいよな。
「そろそろ時間だ。外に出よう」
オグマの言葉に全員が外に出る。
そして、時計が10時になった。
すると、ポーンッとインフォメーションが表示される。
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お待たせ致しました!
これより今イベントの順位通知を行います!
なお、この順位は街ごとのものです。
総合順位はありません。
10位までは公表します。
では、発表です!
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おぉ!順位が出るのか。
僕達はどうなんだろ。
結構濃い経験だったけど。
僕達は順位を見る。
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1位:クラン【虎玄楼】(パーティー:バサラ)
2位:パーティー:ウニャミス
3位:クラン【風林花殿】(パーティー:真厳)
4位:クラン【赤月旅団】(パーティー:フルレッド)
5位:クラン【眠猫庵】(パーティー:ナナキ)
6位:クラン【深き緑園】(パーティー:マヤウェル)
7位:クラン【青兎忍軍】(パーティー:青影)
8位:パーティー:バズレド
9位:クラン【眠猫庵】(パーティー:白蓮)
10位:クラン【シャンバラ】(パーティー:サバス)
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「僕達5位だにゃ!!」
「すごいですにゃ!!」
「やっぱり1位はバサラさんですわね」
「流石だな」
「は!?ウニャミスってあのウェア・キャットのかい!?」
「どうやら月の女神の加護を得たのは大きいみたいじゃの」
「それに私達だけよ!クランで2パーティー上位に食い込んだの!」
「ほう。これはかなりの活躍だな」
これはテンションが上がるな!
それにしてもウニャミスさん達何したんだ?
フルレッドさん達よりも上だなんて。
それに3位も初めて見る名前だ。
すごいな。
「まぁ、うちらはナナキとナティのおかげだろうね」
「だろうな」
「それに監獄の解放もあるでしょうね」
「俺達は序盤にやらかしたからなぁ…。238位かよ」
「まぁ、今回は仕方ないわよ」
「私達は84位か。十分だな」
「そうね」
さらにインフォメーションが表示される。
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今イベントにおいて友好関係となった動物達は街へと連れて帰ることが可能です。
この後、使役獣として登録されます。
10位以上の皆様には景品が御座います!!
街に帰還後にご確認ください!!
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よかった。リフォンは連れて帰れるようだ。
リフォンが輝き、僕も光る。
ステータスを見ると、使役獣の欄が出来てリフォンの名前が加わる。
「友達ににゃったにゃ」
「ノォーーウ!!」
チルッチが崩れ落ちる。
そこまで嫌だったのか。
ナダさん、モーカさん、何故かラドンナも輝き始める。
「なんでだい!?」
「む?」
「あら?」
空から光が飛んできて、3人の傍に降りる。
ナダさんの横には鷹が、モーカさんにはカメレオン。
そしてラドンナには子馬だった。
あの馬は確か…前に会った子か?
「一目惚れされたみたいだな」
「何にもしてないんだけどねぇ」
ラドンナは苦笑いする。
遠目で見ただけだもんね。
子馬はラドンナの足に首を擦り付ける。
「ありがたいけどねぇ。あたしではおまえさんには乗れそうにないねぇ」
子馬の首を撫でながら、困った顔でつぶやく。
確かにラドンナにはちょっと小さい。
乗れないことはないだろうけど、走り回るのは無理だろうな。
すると、動物達が再び輝き始めた。
体が小さくなり、パートナーに決めたプレイヤーの体に近づいた。
子馬はラドンナのベルトのバックルになった。馬の形の模様が付いている。
鷹は指輪になり、ナダさんの右中指に。
カメレオンはモーカさんの手首でブレスレットになった。
リフォンは首飾りになって僕の首に吊られる。
「あら。おしゃれね」
「そうだねぇ」
思い思いに話していると、周りの景色が歪み始める。
「時間だな」
「楽しかったね!」
「そうですわね」
「帰ったらどうするの?」
「俺は閉じ込められた分を取り戻してぇ」
「次の街に行ってもいいかもね」
「私は鍛冶の続きですにゃ」
「にゃ。武器買わにゃいと」
「頑張りますにゃ!」
次は何をしようかな。
どこに行こうかな。
新たな楽しみを胸に、街へと戻っていく。
こうして僕達の初めてのイベントは終わったのである。
ありがとうございました。




