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#33 月の迷宮

昨日は兵庫も結構揺れて驚きました(-_-;)

エレベーターも止まったり、ガスも止まったりと大変でした。

夜の余震でなのか、ネットが止まり、書いてたのが吹き飛んだのでこの時間になりました。


よろしくお願いします。


 白銀竜の卵は常に持ち歩かないと、孵化しないようだった。

 しかし、卵を抱えて攻略するわけにもいかないので、ナティのポーチにしまう。

_______________________________________________________

名前:ナナキ

性別:雄

種族:ケット・シー(妖精族)Lv17

メイン職業:フェンニャ―Lv15

サブ職業:占い師Lv14

称号:愛される猫


生命力:D-

魔力:A

筋力:D-

防御力:E-

精神力:B+

知力:B+

器用さ:D

敏捷力:A

幸運:A+


・スキル(パッシブ)

ケット・シーの性

敏捷強化:Lv10(MAX)

CTR強化:Lv7

危機感知:Lv8

方向感覚強化:Lv8

魔力強化:Lv8

知力強化:Lv8

暗視

キャットステップ


・スキル(アクティブ)

剣術:レイピアLv10、ナイフLv5

占術:Lv10

魔法:妖精魔法Lv12

トリック:Lv12

爪技:Lv11

鑑定:Lv8

ニャニャニャ


・ユニークスキル

妖精族の加護

女神?????の加護

女神ルナマリアの加護 New!

猫の呪い

金目銀目

愛弟子 

ケット・シーの加護

愛し合うもの

竜の友 New!

_____________________________________________________ 


 魔力と知力が上がった。

 そしてあの女神はルナマリアというらしい。

【女神ルナマリアの加護】

女神ルナマリアの祝福を受けた者が得られる加護。

魔力、知力が増加する。ユニークスキル【クレセント・ネイル】付与。

【竜の友】

竜と交流を深めたものに贈られる。

竜に襲われにくくなる。


 竜の友は嬉しかった。

 次に会えた時はもっと仲良くなりたい。


 ジョブレベルはやっと半分。

 思ったより先は長い。

 僕はそう思って、もっと頑張ろうと心に決める。


 攻略準備をしていると紅玻璃さんが近寄ってきた。


「おかえりなさい。どうやら月の迷宮は、女神と話したメンバーだけしか入れへんみたいやわ。せやから、ナナキはんの所以外はパーティーが足りへん」

「どうしますにゃ?」

「まぁ、余りもんで組むしかないんやけどなぁ。旦さんとマヤはんは相性が悪ぅてなぁ」

「「あぁ~」」


 紅玻璃さんの言葉にラドンナとリヴァランが納得の声を挙げる。

 他のメンバーも頷いている。


「ということで、俺ら赤月3人とマヤウェル、そんで虎組と兎組で組む」

「それはよいがレイドという形で行くのかの?」

「迷宮次第だな」


 アガタの言葉にフルレッドさんが答える。

 しかし、レイドとして機能するのかは不安が大きいと思う僕達であった。 


 祭壇が奥にズレて、下に魔法陣が出来ていた。

 どうやら加護がないと、迷宮に飛べないらしい。

 全員準備が出来たので、僕達は魔法陣の上に立つ。

 すると魔法陣が光り、僕達を包んでいった。

 

 光が治まると、目の前には宮殿のような建物が目の前にあった。

 僕達は魔法陣から出て、改めて周りを見る。

 外は星空に囲まれており、この宮殿も空に浮かんでいるようだ。


 フルレッドさん達も現れて、宮殿に向かう。

 入り口は目の前にある巨大な門だけ。

 門はオグマですら小さく感じるほど大きかった。

 多分、白銀竜が入ったりしてたんだろうな。


 僕は扉を開けようとする。

 扉はビクともしなかった。


「にゃ?」


 僕は首を傾げる。

 オグマとバサラさんが扉を押すと、あっさりと開いた。

 僕はそれを見た途端に崩れ落ちる。

 ナティが僕の頭を撫でる。

 周りは笑ったり、呆れていたり、憐れみの目を向けていた。


 ラドンナが僕とナティの襟を掴んで持ち上げて、中に入る。

 エントランスの中は王宮と言っても通じそうなほど豪華だった。

 ここが迷宮なのか本当に疑いたくなる。

 左右には階段があり、2階に通じている。

 1階には階段の近くにそれぞれ扉が1つあり、奥には豪華な扉がある。

 青影が音も出さずに近寄り、扉を探るも開けることは出来なかった。


「どうやら鍵がいるで御座るな」

 

 鍵の捜索ということで、ナナキ、白蓮、フルレッドさん、バサラさんをリーダーにパーティーを分け、それぞれ探索することにした。

 僕達は1階の左側の扉に入る。

 すると中は先ほどとは違い、遺跡のような石造りの通路になった。


「ここからが迷宮ってことだね」


 ラドンナの言葉に全員が頷く。

 慎重に通路を進む。

 敵もいなければ、罠もない。


「前みたいに部屋に入ると出そうね」


 ニナがうんざりした様に言う。

 歩いていると扉が左右に2つ現れる。

 通路はまだ続いており、先には階段が見える。


「まぁ、扉を開けるよね?」


 ニナの言葉に全員が頷く。

 まずは左側から開ける。

 部屋の中には、


「兎?」

「だな」

「たくさんありますにゃ」


 部屋の中は、様々な色の兎人形があった。

 軽く50体はある。 


「かわいいですにゃ」

「持って帰ってもいいかしら?」

「キュート!」


 ラドンナ以外の女性陣はキャッキャッと物色している。

 僕達は苦笑して見守る。


「ディスに決めたデス!」


 チルッチが兎人形に手を伸ばす。

 すると、突如兎人形が動いて立ち上がった。


「ホワッツ?ブゥ!?」


 チルッチはポカンとするが、次の瞬間兎人形がチルッチの顔に飛び蹴りを浴びせる。

 チルッチは後頭部を床に打ち付けて「アーーウチ!」と悶える。

 芸人枠になってきたな。


 その光景に全員がポカンとする。

 すると、部屋中の兎人形が震える。

 ラドンナが叫ぶ。


「下がりな!」


 ニナ達は下がろうとするが、その前に兎人形達が2人に飛び掛かる。

 ニナは盾を構えるが、ナティは武器もなく、突然のことで魔法を使う余裕がなかった。

 すると、兎人形の1体に石のようなものがぶつけられる。


「【スイッチ】!」


 ナナキがナティの目の前に現れる。

 ナナキは迷宮に入る前に、石ころを拾い魔力を込めていたのだ。


「【クレセント・ネイル】!」


 僕は爪を振ると、三日月状の斬撃が乱れ飛び、人形を切り刻む。

 おぉ!使えるね!

 オグマはニナの前に飛び込む。

 オグマは両腕を体の前で組む。


「【半月刃衝】!」


 オグマが両腕を開く。

 すると、腕の軌跡に合わせて光の扇が生まれ、半月を描く。

 それに触れた兎人形が切り裂かれる。

 どうやら人によって加護でもらったスキルは違うようだ。

 ラドンナはチルッチを回収して、入り口を背に全員が集まる。


「ナティ!目の前に壁!チルッチ!」

「はいにゃ!【リフレクト・ウォール】」

「ヤー!『ピぺポパ』【ゲイル・ブラスト】」


 ラドンナが指示を出す。

 ナティが光の壁を作り、チルッチが壁の向こうで魔法を発動する。

 風が吹き乱れ、人形を切り刻む。

 逃げようにも密室のため逃げ場がない。

 もう一度繰り返して、人形たちは全滅した。


「はぁ~。可愛かったのにぃ~」

「にゃ~」


 ニナとナティが残念そうにする。

 カラン、と音がした。

 鍵のようなものが落ちる。


「……これが?」

「いや。小さすぎる。もっと鍵穴は大きかったな」


 どうやら違うようだ。

 ということは、階段を下りた先だろうか。


 反対の部屋は何もなかった。

 テーブルに椅子のみ。

 壁を探るも何もなく、僕達は階段を下りていく。

 下りた先に見えるのは広場だった。


「一応、ボス戦だよねぇ」

「そう考えるべきだろうな」


 オグマを先頭に中に入る。


「空が見えますにゃ」


 上を見ると天井が吹き抜けで、月が浮かんでいる。

 広場の奥には通路が3つあった。


 敵は出ないのか?

 そう考えていると、通路の奥からガッシャ!ガッシャ!と音が聞こえてくる。


「来るよ!」


 現れたのは、3体の鎧武者だった。


「兜が兎の形って違和感あるわね」


 フルフェイスタイプの兜なのだが、形が完全に兎の顔だった。

 耳もちゃんとピンッと立っている。

 顔はかわいい。体は怖い!

 

 3体の兎武者は太刀、十字槍、長弓を携えていた。

 長弓を持つ兎武者が矢を放ってきて、戦闘が始まった。


「ナナキ!ナティ!前の2体を落とせるかい!?」

「やってみるにゃ!ニャティはかたにゃの方にゃ!」

「にゃ!」

「「【ピット・フォール】!」」


 2体が穴に落ちる。

 しかし、


「にゃ!?」

「冗談じゃないよ!?」


 2体の鎧武者は落ちて直ぐに高く飛び上がり、穴から飛び出て来た。

 マジで!?


「兎の跳躍力はあるのか!」

「やっかいだねぇ!」


 それを裏付けるように、兎槍武者が槍を構えてしゃがむ。


「!。全員横に飛べ!」


 オグマが叫ぶ。

 次の瞬間、兎武者が槍を突き出し猛スピードで飛び抜ける。

 速い!?


 僕達は何とか回避に成功した。

 チルッチが魔法を撃とうとすると、チルッチに矢が飛んでくる。

 慌てて避けるチルッチ。

 ラドンナが兎弓武者を狙う。


「上だ!」


 オグマの声に上を見る。

 兎刀武者が高く飛び上がっており、上段に構えている。


「ちぃ!」


 オグマとラドンナは横に避ける。

 2人がいた場所に刀が振り下ろされる。

 連携がうまい!

 これちょっとヤバイ!?


「はまってるねぇ!どれかを崩さないと厳しいよ!」

「オグマ!壁にゃ!」

「分かった!」


 オグマが兎弓武者の前に壁を作り、天井まで壁で覆う。

 僕は兎刀武者に近づく。


「【フリップ】!【スナッチ】!【スリップ】!」


 兎刀武者を転ばし、その隙に太刀を奪う。

 武者は立ち上がろうとするが、手足が滑り再び転ぶ。


 トリック【スリップ】は触れた対象の摩擦を奪い、転ばせるスキルだ。


 その隙をオグマが詰め寄る。


「【体技《鉄槌拳打》】!はぁ!!」


 兎刀武者の顔面にオグマの拳が叩き込まれる。

 兜が砕け散り、消滅する。


 次に向かおうとすると、オグマが作った壁がドンッ!と揺れる。

 壁を見ると、ヒビが入り砕けていく。


「やばいよ!」

「そうは言っても!」


 ニナは兎槍武者を押さえるので精いっぱいだ。


「ミーがあっちをやるデス!Ms.ラドンナ!牽制プリーズ!」

「あいよ!」

 

 ラドンナは矢を放ち、注意を引く。

 僕も突撃する。

 チルッチは空を見て、月があることを確認する。

 両腕を広げ、月の光を浴びる。

 チルッチの体が薄く輝く。

 両手を組み、兎弓武者に向ける。


「【ルナティック・フラッシュ】!」

 

 巨大な光線が放たれる。

 うぉい!?

 僕は【スイッチ】で慌てて離れる。

 兎弓武者は体丸ごと飲み込まれて消滅する。

 それと同時に兎槍武者が倒される。


 光線は壁を貫き、広場を揺らす。


「もらった加護に随分と差があるねぇ」

「にゃ」

「バット、このスキルはムーンがスカイにないと、フラッシュ出来ないデス!あと、トゥデイはフラッシュ出来ないデス!」 


 どうやらクールタイムは丸一日掛かるみたいだ。


「鍵はあったけど、なんか変な形よ?」


 ニナが持ってきたのは薄く歪な形の鍵だった。


「鍵っていうか鍵の一部じゃないかい?」


 ラドンナが言う。

 どうやら他の道にある鍵と合わせるもののようだ。


「では、戻るか。他の奴らならもう戻ってるだろう」

「確かにベテランばっかだしにゃ」

「じゃ、ほどほどに急ごうかねぇ」



 僕達はやや早足でエントランスに戻るために移動を開始した。



ありがとうございました。


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これからもよろしくお願いします。


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