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#18 襲撃

少し魔法について補完を。

ナティが魔法を無詠唱で使っていることに関してですが、妖精族や魔族など魔法と関連性が強い種族は隠し特性として無詠唱で魔法行使が可能です。

しかし、詠唱しての魔法行使と比べると魔力の消費が若干高いです。

例えば【ヒール】。詠唱して使用するとMP10。とするならば、無詠唱はMP15。って感じです。

無詠唱で速さを求めるか。詠唱してコストを求めるか。ってことですね。


あと詠唱について、これはあくまで魔法を使用する際のイメージを固めるものですので人によって言葉が違います。詳しく詠唱すれば効果が上がることはありますが、時間がかかります。


では、新展開です!

よろしくお願いします。



 晩御飯を食べて、風呂も入って再びログイン。

 ナティはまだログインしていない。

 僕はステータスの確認をすることにした。

________________________________________

名前:ナナキ

性別:雄

種族:ケット・シー(妖精族)Lv10

メイン職業:フェンニャ―Lv7

サブ職業:占い師Lv5

称号:愛される猫


生命力:D-

魔力:A-

筋力:D-

防御力:E-

精神力:B+

知力:B

器用さ:D

敏捷力:A

幸運:A+


・スキル(パッシブ)

ケット・シーの性

敏捷強化:Lv5

CTR強化:Lv5

危機感知:Lv5

方向感覚強化:Lv4

魔力強化:Lv4

知力強化:Lv4

暗視

キャットステップ


・スキル(アクティブ)

剣術:レイピアLv5、ナイフLv3

占術:Lv5

魔法:妖精魔法Lv8

トリック:Lv8

爪技:Lv7

鑑定:Lv4


・ユニークスキル

妖精族の加護

女神?????の加護

猫の呪い

金目銀目

愛弟子 

ケット・シーの加護 New!

愛し合うもの New!

________________________________________

 レベルもそこそこ上がったけど、ステータスは変化しないな。

 まぁ、元々高い方だもんね。

 スキルはあんまり増えてない。ユニークに恥ずかしいものが増えているが。

 【愛し合うもの】はカップル登録したプレイヤーに送られるものだ。

 【ケット・シーの加護】は幸運が増加するみたいだ。

 だから、レアアイテムが引き当てられたってことか。


「おはようにゃ。ニャニャキ」

「おはようにゃ。ニャティ」


 今日も可愛いね!

 ナティも起きたので食堂に降りる。

 朝ご飯を食べながら今日の予定を考える。

 すると、


「商業ギルドで転職したいですにゃ」


 ナティが要望を言う。

 ってことは商業ギルドか。


 ちなみに、ジョブは転職が可能である。それは商業ギルドにて行える。

 注意が必要なのは、ジョブレベルをカンストしていない状態で転職すると、ジョブによって得ていたスキルや魔法が消えてしまうことだ。

 ちなみに転職の際はメインもジョブも選択肢にレアは出現しない。

 だから滅多なことでは転職する人はいない。


「サブの方かにゃ?」

「はいにゃ。【鍛冶職人見習(みにゃら)い】になりたいにゃ」


 生産職になりたいとは言っていたが鍛冶師からとは。

 ナティによると辛いのを先にやっておきたいとのこと。

 僕は特に止める気もない。むしろ応援したいので商業ギルドに向かうことにした。


 商業ギルドは冒険者ギルドの真向かいにある。

 中に入り、受付に向かう。

 商業ギルドの受付は椅子に座って相談することもあるため机が低い。

 僕達は特に苦労せずに受付嬢に話しかけられた。


「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか」

「サブ職業を転職したいですにゃ」

「分かりました。こちらの用紙に希望の職業を記入してください」


 ナティは用紙に記入していく。

 苦戦しているようだけど。

 猫の手で綺麗な字って書けないんだよね。

 用紙を受け取った受付嬢は、内容を見て少し目を見開くもすぐに笑顔で対応する。


「これにて変更手続きは終了です。……ですが」


 受付嬢は少し言いづらそうに口を開く。


「ケット・シーの方は生産活動が難しいと伺っていますが…。何か対応手段はお持ちですか?」

「はいにゃ。手袋を持ってますにゃ」


 ナティの答えに再び目を見開く。


「なるほど。手袋を…。では、こちらからは特に言うことはありません。では、修行場所は決まっていますか?」


 ナティは首を横に振る。


「では、こちらで御紹介させていただきます。2日ほどお時間よろしいですか?ケット・シーへの指導となるとかなり絞られてしまい、さらに…その…偏屈な方が多いので」


 偏屈という部分に不安は感じるが、ナティは頷く。

 ドヴァ親方がいるしな。

 手続きを終え、商業ギルドを出ようとすると。

 

「あ。ナナキさんとナティさん」

「ベリスケさん?どうしてここに?」

 

 そこにいたのはベリスケさんだった。

 聞かれたベリスケさんは少し疲れて様な顔をしている。


「ウニャミスさんがキャスターから転職することにしたのでね。俺は付き添いで」

「あぁ~。やっぱりですかにゃ」

「まぁ、あの後も3オチしたから。さすがにね」


 なんと、あの後もボロボロだったようだ。

 僕達は労りの眼を向ける。


「まぁ、キャスターをやめたのは良いんですけどね。次も変なの選びそうで」


 ベリスケさんは不安そうだ。

 僕達にはどうしようもない問題だ。

 しばらくは近づかない様にしよう!


「頑張ってくださいにゃ。あと、敬語じゃにゃくてもいいですにゃ」

「ありがとう。そっちも敬語じゃなくてええよ。他のメンバーも気にせんと思うから俺から伝えとくわ」


 ベリスケさんは僕の言葉に礼を言う。

 関西弁だ。

 熊の関西弁ってなんか面白く感じる。


「関西の人かにゃ?」

「まぁ、出身はそっちの方だけど予備校やら大学やらあちこち行ってたせいでね。関西弁だったり標準語だったり混ざっちゃうんよね」


 あぁ~。いるよね。そういう人。

 僕達は世間話をして別れる。

 少し歩くと後ろから、


「お待たせしました!ベリスケ君」

「いえいえ。で?何にしたんですか?ちゃんと考えたんでしょうね?」


 ベリスケさんとウニャミスさんのようだ。


「もちろん!武闘家にした!」

 

 何でやねん。遠目に聞きながら突っ込んでしまった。

 ウニャミスさんが胸を張って言うと、ベリスケさんは頭を抱える。


「なんで前衛職にしてるんですか!せめてシーフにしてくださいよ!前衛3人に後衛1人とかバランスおかしいでしょうが!カオルさん過労死させる気ですか!」


 ベリスケさんが怒鳴る。

 僕達はそれを聞いて、ベリスケ達を憐れむ。

 確かファイター、侍、アーチャーだっけ。そこに武闘家が入っても困るよねぇ。


「あぁ!?そっか。ど、どうしましょ!?」

「メインは1回変えたらしばらく変えられませんよ。諦めてカオルさん達からも怒られてください」

「うあぁ~」


 ウニャミスさんは頭を抱えている。

 ベリスケさんはため息を吐き、歩き始める。


ドォオオォン!!!


 突如、爆発音が響き渡る。

 ナティが転びそうになるのを支える。

 なんだ!?


「な!?なんだ!?」


 周りがざわざわする。

 僕とナティも周りを観察するが、街の東側から煙が上がっていること以外分からない。

 すると突然目の前にウィンドウが開く。そこには。

________________________________________

【緊急クエスト!!】

 東門が爆破された!敵が攻めてきたようだ!東門からならず者がなだれ込んでくる。

 さらに街のあちこちからも潜伏していたならず者が暴れだした!

 ならず者達から住民や街を守れ!

________________________________________

 ならず者!?しかも街中から!?


「いくらなんでもいきなりすぎるだろ!?ちくしょうが!?」

「他の奴らに連絡しろ!中央広場で集合だ!」

「俺たちは他の門を見に行くぞ!そこまで爆破されたら面倒だ!」

「住民はどこに避難させればいいんだよ!?」


 周りの冒険者も動き始めた。


「ニャニャキ!?」


 ナティも慌てている。


「……とりあえず僕達も動くにゃ。……見習い広場に向かうにゃ」


 ギルドに向かうより近いし、カラナさん達もいるはずだ。

 僕の提案にナティも頷き、移動を始める。

 移動中、冒険者の叫び声が聞こえる。


「避難者は冒険者ギルドか中央役場、神殿へ連れていけ!やることわかんない奴はこれのどれかに行って敵を近づけさせるな!」


 避難場所は決まったようだ。

 周りからは怒号、悲鳴、剣戟音、爆発など混乱極めている。

 僕達は移動を続ける。


「きゃあああぁぁぁ!?」

 

 叫び声が響く。

 目を向けると、どこかの店員と見られる女性が山賊風の男に襲われている。

 

「っ!?」


 こんなとこにも!?

 僕は走る。

 ナティも後ろに付いてくる。

 間に合え!


「【ライト・レーザー】!」


 ナティの魔法が男を狙う。

 さすが!


「うお!」


 男は避ける。

 その間に女性が転びそうになりながらも、男から離れる。

 そこに僕が突っ込む。

 こんのぉ!


「なんだ!この猫野郎が!」


 男が剣を振るう。


「【フリップ】!」

「おぉ!?ぐぇ!」


 男はいきなり視界がひっくり返ったと思ったら、頭から地面に落ちる。

 妖精魔法【フリップ】。対象を上下逆さまにし転倒させる。ただし魔力が高い相手には失敗することがある。

 僕は剣を抜く。


「【フォース・セイバー】!」

「ぎゃああぁぁぁ!?」


 男は僕に斬られて粒子となって消える。

 僕は一息つく。

 ナティが僕に追いつき、心配そうに見る。

 今回は大丈夫!

 僕は笑顔を見せる。

 女性がお礼を言ってくる。

 僕達は冒険者ギルドに向かうように伝える。

 女性は頭を下げてギルドを目指して走り出す。


 僕達も移動を再開する。

 大通りの十字路に近づく。

 そこは乱戦模様だった。

 こんなに敵が入ってきてるのか!?

 僕は敵の数に驚いた。


 すると、敵4人ほどがこっちに武器を構えて迫ってくる。

 僕達が構える。

 すると、僕と敵の間に影が割り込む。

 それは槍を構えた女性だった。


「ふっ!」


 女性の一突きで敵1人が喉を突かれ倒れる。

 女性はさらに槍を振り回し、さらにもう1人斬り捨てる。

 強い!

 残った敵が慌てていると、その後ろから大きな影が近づく。


「ふんっ!」


 声と共に敵1人が横に吹き飛ぶ。

 そこにいたのは金砕棒と言われる棍棒を振り抜いている男。

 残った1人は2人に挟まれて慌てる。


「『轟き光れ』【サンダー・ボルト】!」

「ぎゃああばばばばっ!」


 雷が落ちてきて最後の1人を撃ち倒す。

 棍棒を持った男の後ろから魔術師風の男が現れた。

 僕達はポカンと見ていた。


「大丈夫?」


 槍を持った女性が声を掛けてくる。


「はいにゃ。ありがとうございますにゃ」

「お礼はいいわ。割り込んだのはこっちだし。それにあのままでも大丈夫そうだったわね。自己紹介しとくわ。戦闘クラン【赤月(あかつき)旅団】のルナイラよ」


 ルナイラは深青色の髪をポニーテールにしたヒューマンだ。軽鎧に腰マントを身に着けている。手にする槍は穂先が少し特殊だった。ギザルメという鉾槍らしい。


「戦闘クラン?」


 ナティが首を傾げる。

 他のゲームで聞いたことあるけど、ここでは初めてだな。


「小さい冒険者ギルドみたいなものよ。冒険者のみで運営されてるけどね」


 ルナイラさんが答える。

 そこに残りの2人も合流する。


「お前達。噂のケット・シーか?」

「ほう。この子達が」

 

 棍棒を持つ男が僕達を見て言う。

 噂ってなんだ?どんな噂ですか!?


「ニャニャキですにゃ。こっちはニャティにゃ」

「はじめましてにゃ」


 僕達が頭を下げる。

 誰か名前の訂正できる人はいませんか。


「話し方まで徹底しているのか。俺はフルレッド。【赤月旅団】の頭をやらされてる。ちなみに狼だ」

「私はケーンと申します。レッド。多分彼らの話し方は仕様ですよ。ナナキさんにナティさんが正しいですかね?」


 フルレッドは狼のビーストマンで全身赤の重鎧を着ている。名前の通りだ。けど、やらされてるって。

 ケーンは茶髪のエルフのようだが、エリマさん達より耳が短い。ハーフエルフか?赤いマントを羽織り、その下は軽装だ。

 分かってくれた!ありがとう!


「その通りですにゃ」

「ほぉ。大変だな」

『リーダー!何さぼってんですか!働いてください!』

「うるせぇな!今行く!悪いな、ナナキ。気を付けて行け」

「ありがとうですにゃ」


 フルレッドさんはクランの仲間であろう冒険者に呼ばれて戦線に加わった。


「私たちも行くべきね。じゃね。2人とも。終わったら、また会いましょ」


 ルナイラさんとケーンさんとフレンド交換し、2人も戦線に戻る。


 それを見送り、僕達も移動を再開する。


 戦いは至る所で始まり、それに合わせて未来の英雄達が頭角を現す。

 知られるかどうかは……別として。



明日からはしばらくナナキから離れます。

あのキャラクターたちが活躍したり、新キャラが続々登場します!

お楽しみに!


ありがとうございました。

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