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第66話 俺たちの連携
「リーゼ!」
「任せて!」
リーゼが魔法を放つ。
「――《雷炎砲》!」
ヴァルガスが黒炎で受け止める。
「エリシア!」
「はい!」
風が巻き起こる。
「――《精霊嵐》!」
ヴァルガスの動きが止まる。
「今!」
俺は踏み込んだ。
「――アストラ!」
神剣が光る。
「断絶!」
黒炎。
空間。
魔力障壁。
全部を切り裂く。
「ぐっ……!」
ヴァルガスが膝をつく。
「これが……仲間の力か」
俺は頷く。
「そうだ」
アリシアも剣を握る。
「私もいる」
「姫様……」
「私は戻らない」
アリシアの剣がヴァルガスの大剣を弾いた。
「私は私の道を選ぶ」
ヴァルガスはしばらく黙っていた。
そして。
「……分かりました」
「え?」
「姫様」
ヴァルガスは笑った。
「どうか、ご無事で」
黒い魔法陣が現れる。
「待て!」
俺が追おうとする。
だが。
ヴァルガスは消えた。
アリシアは呆然としている。
「……なぜ」
「何が?」
「なぜ、あいつは私を殺さなかった?」
俺は答えた。
「たぶん」
「お前の味方だったんじゃないか?」
アリシアは空を見る。
「……ヴァルガス」
その目には。
初めて涙が浮かんでいた。




