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転生した俺は、全属性魔法と神剣を極めて異世界で無双する  作者: ななほし


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第18話 神剣アストラ、第二の力

「――来い!」


ヴァルガスが突っ込んでくる。


黒炎を纏った拳。


俺は神剣で受け止める。


――ガァン!!


さらに蹴り。


避ける。


黒炎。


切る。


空間魔法。


転移。


「速い!」


俺は思わず笑った。


今まで戦った敵とは明らかに違う。


ヴァルガスは俺の動きを読んでいる。


俺が右へ動けば左から攻撃。


剣を振れば、空間を歪めて避ける。


「楽しいな!」


「笑っているだと!?」


ヴァルガスが驚く。


「戦いが楽しいなんて……」


「だって、こんなに強い奴と戦うの初めてだから!」


「――狂っているな!」


ヴァルガスの魔力が爆発した。


黒炎が巨大な龍へ変わる。


「《黒炎龍》!!」


巨大な炎の龍が迫る。


俺は神剣を構えた。


「アストラ」


――キィィィン。


神剣が震える。


頭の中に声が響いた。


《第二権能の使用条件を確認》


「第二権能?」


《神剣アストラ――解放》


――ドクン。


世界が止まった。


俺の周囲だけ。


時間が遅くなったように感じる。


そして。


アストラの刀身に文字が浮かび上がった。


『断絶』


「……断絶?」


《対象のあらゆる概念を切断可能》


「概念?」


俺はヴァルガスを見る。


「じゃあ……」


黒炎龍が迫ってくる。


俺は剣を振った。


「――黒炎そのものを切る」


一閃。


――スッ。


黒炎龍が。


真っ二つになった。


いや。


炎そのものが消えた。


ヴァルガスの顔から笑みが消える。


「……何をした?」


「斬った」


「何を?」


「炎」


「……炎を斬っただと?」


俺は首を傾げた。


「うん」


ヴァルガスが初めて。


明確な恐怖を見せた。


「馬鹿な……」


その時。


ヴァルガスの魔眼が赤く輝いた。


「ならば――」


空間が歪む。


「お前自身を消す!」


俺の背後に巨大な魔法陣。


空間そのものを破壊する魔法。


「――《虚無崩壊》!!」


王都の空が歪んだ。


俺は神剣を握る。


「……それも」


一歩。


前へ。


「斬れる」


――ズバッ。


空間が。


切れた。


「…………」


ヴァルガスは絶句した。


俺は剣を肩に担ぐ。


「まだやる?」


「…………」


ヴァルガスはしばらく俺を見つめた。


そして。


「――今日は退く」


黒い翼を広げる。


「待て!」


俺が追おうとした瞬間。


ヴァルガスが言った。


「次に会う時――」


赤い瞳が俺を射抜く。


「お前は、自分が何者なのか知ることになる」


そして。


黒い霧となって消えた。


俺は空中に残された。


「……何者って」


よく分からない。



だけど。


神剣アストラが微かに震えていた。


まるで。


何かを知っているかのように。

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