144/144
第144話 七人目の正体
「……あなたなの?」
リゼリアが震える。
映像に映っていたのは――。
女神だった。
「女神様が……?」
セレナが驚く。
俺は女神を見る。
「本当なのか?」
女神は目を閉じる。
「はい」
「私が――七人目でした」
静寂。
「でも、裏切ったわけではありません」
「なら何をした?」
「あなたを生かすために――」
女神は語る。
千年前。
神喰らいを倒すには、レオンの魂を一度世界から切り離す必要があった。
だから女神は――。
俺を殺したように見せかけた。
「そして転生させた」
「……全部、あなたが?」
「はい」
俺は怒れなかった。
「どうして俺に言わなかった?」
女神は涙を流す。
「あなたが自分を犠牲にするからです」
「また……」
俺はため息をついた。
「俺はそんなに信用できないか?」
女神が泣きながら笑う。
「いいえ」
「誰よりも信用しています」
「だからこそ――」
「あなたを失いたくなかった」




