プロローグ 「計画を立てるわよ!」
無数の蛇がひしめく、ひとつの王国。
その頂で、ひとりの少女が退屈そうに息をついた。
「はぁ……ここも、飽きてきたわね」
すべてを支配し、すべてを従えた世界。
逆らう者も、挑む者も、もうどこにもいない。
「力も、知も、手に入れた。……でも、それだけじゃつまらないのよ」
金色の瞳が、ゆっくりと細められる。
ふと、記憶の奥に引っかかる名前があった。
「……そういえば、“地球”とかいう場所があったわね」
多種多様な生物が生きる、未開の星。
そして――まだ自分にひれ伏していない数少ない世界。
ネークの口元が、わずかに吊り上がる。
「ふふ……いいじゃない」
静まり返った王国に、その声だけがやけに楽しげに響いた。
「退屈しのぎには、ちょうどいいわ」
ゆっくりと立ち上がり、空を見上げる。
「すぐに“支配”してあげる」
誰も逆らえないはずの、絶対の宣言。
「私の王国にしてあげるわよ――人間」
――これは、最強の蛇の少女による侵略の物語。
ただしその計画は、
日本の南の地で、あっさりと躓くことになる。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
鹿児島を舞台にした、ゆるい日常コメディーを書いてみたくて、この作品を書き始めました。
地球を支配しに来たはずのネークが、これからどんどん日本の日常に染まっていく予定です。
気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです!
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