表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
玉砕戦2691  作者: 小池すんた
第一章~涼、未来へ~
10/34

第六話

二次元少女とのユルい生活が始まります。

画面の中に、カルテっぽい紙を持った少女が一人。

「ご主人様、本名は真田涼ですがカタいですよね。なんて呼べばいいですか?」

自室に帰る途中、AIがこんなことを言い出した。

「え?うーん、ああ」

何だっていいですよ。Mokaさん。

「そうだ!りょーちゃんでどうですか?ねえ?いいですね!りょーちゃん!」

「え?ああ、まあ」

マジか。りょーちゃんだと?この呼び方をされたのは、家族以外で初めてだ。

これからというもの、俺はコイツにりょーちゃんと呼ばれることになる。

ピロピロピロ…

[メールが来ました]という表示が出た後、送信元には[吾妻先生]とある。

先に登録してたらしい。本文には、

[明日の講習からは、二人で来てくださいね。]

二人。このAIとか。そういうことにしておこう。

さあ、電源切ってのんびりするか。と、思ったが。

ピンポンパンポーン。

《さあ、お待ちかねの筋トレタイムだ》

え、マジ?筋トレ?俺は科学部だったので、やった事が無い。しかもここは自室。

《まずは腹筋100回!》

2分経過。

《次!背筋100回!》

2分経過。

《次!腕立て100回!》

2分経過。

《最後!並行足100秒!》

2分経過。

《全員食堂!》

ハアハア… いきなり筋トレなんて殺す気だろ。

では、俺は食堂に行こう。一時間ほど経過させようかな。

NOW LOADING…

自室に戻った俺は手帳を開き、今後の予定を見てみた。

[21:00入浴 23:00就寝 05:00起床]

「はっ、早い」無理もないだろ?俺はいつも夜12時に寝て朝7時に起きている。

「ねえ、りょーちゃん、お願いがあるんだけどぉ」

Mokaが画面内でつぶやく。

「え?何だよ?まず、『りょーちゃん』は戦闘時だけにしてくれ」

「ごっ、ごめんなさい、ご主人様」

俺は、大富豪になったレベルの優越感に浸りながら

「で、何なの?お願いって?」

Mokaはすこしモジモジしてから

「あのっ、あたしの部屋を模様替えしてくださいっ」

「へ?」

画面をよく見ると、下の方に[Mokaの部屋]というコマンドがある。

とりあえずタッチしてみる。

ピロリン。

画面に出たのは、何代かのPCが置かれた地下室めいた部屋だった。

画面の上には[模様替えをする]とある。

何なんだ?これは美少女育成ゲームなのか?

もう一回タッチ。

ピロン。

「全体のテーマを、『地下室』から『和洋室』にして下さい」

Mokaの要望である。変えてやろう。もしここで変えなかったら、目をうるうるさせて

「なんで変えないんですかぁ?お願いですぅ」

とか言ってくるだろう。でもそれも一回見てみたいな。

「あぁ、全体のテーマは初期段階で入ってるこの2つ以外にも、昇進とかで手に入るみたいですよ」

「なにそれ?!やっぱオンラインゲーじゃん?」

では確認のため、横にあった[SHOP]をタッチする。

ピンポーン。コンビニだよね?この音?

あ、確かに商品の大半には[現段階では入手不可]とある。

しかし、その横には[入手可]の物があったが、[300円]とあった。

課金制?やっぱこれ、ネトゲだよな。

さ、もどって和洋室にしてやる。Mokaは

「ありがとうございますぅ!ちなみに他のコマンドも似たような感じです」

「ほかのコマンド?」

まさか着せ替えとかじゃないだろな。

「えーと着せ替え、模様替え、オンラインサービスができます」

「マジか!?」

俺は力が抜けてその場に倒れこんだ。


NOW LOADING…


余談だが、涼はMokaに「ご主人様」と呼ばれることにひどく優越感を感じたらしい。

そのため彼は後にMokaにメイド服を着せたという。

一か月後、涼を襲ったのは悪夢の健康診断だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ