第四章 最後に笑うのは(7)
「ウワァァァッッ」
アルベルトの情けない悲鳴。鎖がきれいさっぱり無くなって、自由に身動きできる様になった事なんかどうでもいい。
目の前に転がる凛陽。頭部から鎖骨の辺り、左肩上部だけしか残されていない無惨な姿。神が持つ再生能力は限界を通り越して沈黙。二度目の殲滅から、たった一人で皆を守った重過ぎる代償。傍らにある草薙剣は原形を留めているものの、冷たく灯火さえ点いていない。
かつて見た光景がよぎる。あの時は一方的にいたぶられていても、無惨な姿を見ても平気だった。それこそ凛陽を化け物くらいとしか見ていなかった。
今は違う。僅かな時間だけど、一緒に生活していて分かった事がある。性格は元気でわがまま。キツい事ばかり言うけど、徹夜続きや行き詰っている時には彼女なりの優しい言葉をかけてもらった事もある。姉である時雨を救出しようとひたむきで決して弱さを見せようともしなかった。
胸が苦しかった。裏切り者を許し、命を削りに削って守ってくれた。声に出したかったが、アルベルトには、傍で見下ろす時雨を差し置いて悲しむ資格なんて無かった。
「凛陽。どうして、こんな馬鹿げた事をしたの?」
厳しく非難する時雨。冷然さは崩れかけ、余裕ある艶っぽさは失われている。
「今生の別れだ。せいぜい楽しめよ。ッハッハッハッハッ。俺って優しいよなぁ。再生する時間をやってんだからよぉ。ッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ」
不快な笑い声が響き渡る中、満身創痍の凛陽が時雨に優しく笑いかけた。
「ごめん。テンパってたから、おもいっきり蹴っちゃった」
キャノン砲からの攻撃が襲いかかる直前。皆を守ろうとする時雨を、凛陽が後ろへと蹴り飛ばして、今に至る。
「どうして、無茶をするの。凛陽。私はこんな事を望んでいない」
わめいた。無機質であっても、艶やかに振る舞っていたとしても、神の力を宿している事を除けば、凛陽と同様ごく普通の少女なのだ。
「だってアタシ、タフさしか取り柄ないじゃん。おねえちゃんなら終わらせられるよ」
「馬鹿な事を言わないで」
叱られたのに満足気でいる凛陽。
「おねえちゃん、アタシを生き返らせる為に、心をわけてくれたよね」
時雨が失った大事なもの。快と不快だけでは判断できず、記憶や思考だけでは実感し難い、繊細さを感じる力。自身の奥底から訴えかけてくるざわめきの正体。
「その分、幸せになって欲しいんだ」
時雨を祝福しながら、穏やかに瞼を閉じてしまった凛陽。
一瞥し、通り過ぎようとする時雨。
「ごめんなさい」
アルベルトが深く頭を下げた。
「そう思うなら、今すぐこの場から立ち去りなさい」
冷然と言い放たれ、アルベルトは呆然としてしまう。
「ロキ、アルベルトと一緒にこの場所を出なさい」
アルベルトの後ろに立つロキが命令を嫌そうにする。
「オイオイ、こんな世紀の一戦、最後まで見逃せるかよ」
「彼を自由にする事こそが貴方にとっての最優先ではなかった」
凍てつく視線にロキが震えあがってみせた。
「わぁーった、わぁーった。時雨様には逆らえねぇもんなぁ。行こうぜアリー」
不満を声高にして、ロキが強引に動こうとしないアルベルトを押していく。
突然立ち塞がる時雨の背中。襲いかかってきたギルガメッシュと鍔迫り合いになっている。
「この俺が行っていいと言ったか」
「私と刃を交えることよりも、それって大事なのかしら?」
ロキに腕を引っ張られるアルベルト。時雨との距離がどんどん離れていく。もし、このまま別れてしまったら、きっと後悔してしまう。かかとで床に踏ん張りながら、どうしても伝えたかった事を口にする。
「ごめんなさい」
「早く消えなさい」
怒られてしまった。引っ張られた腕が千切れそう。それでも、真意を伝えたいアルベルト。
「辛かったのに。凛陽さんを、復讐や寂しさを埋める為の道具にしているだなんて。酷い事を言ってしまって、本当にごめんなさい」
優しい時雨。痛みや血を恐れていたのに再生能力があると言う理由で、攻撃から庇ってくれた。見捨てたってしょうがない状況でも、全力で駆けつけてくれた。今この瞬間も、逃がそうと時間を稼いでいる。また裏切ってしまったから、どうしても謝りたかったのだ。
「いいのよ。事実だから」
僅かにほころんだ時雨の口許。
ギルガメッシュと斬り合う時雨。美しい筈の蒼い力は怒りで滾り、殺意に研ぎ澄まされた鋭い太刀筋。技量に富んだ剣技は憎悪に塗り潰されて乱暴そのものに。本来の鮮やかな身のこなしは失われ、我が身を省みない自暴自棄な戦い。
天叢雲剣がギルガメッシュの胸を斬り裂く。同時に時雨の胸も裂けて血が噴き出す。滅多斬りをしてしまえば、白磁の肌は自身の血で染まり痛々しい。
後ろ髪を引かれる思いのアルベルトには、とてもおぞましい光景だった。戦闘そのものは、速すぎて肉眼では追いつかない。だけど、止まる度に時雨は傷を増やしていった。
視える自然の流れ。畏怖してしまう程の凍てつく蒼さは、溶けて薄氷くらいの弱々しさ。何者も寄せ付けない不可侵の力は消え失せ。ギルガメッシュを斬る度に苦痛の反射が起こり、時雨の内側を白き光が削り取っていく。
「この力は最初の頃とても気に入っていた。この俺に攻撃した罪を償わせる力だった。だが、段々気に入らなくなった。この力を知った奴はビビッちまうからなぁ」
振り下ろしてくる斬撃を浴びたギルガメッシュ。肩から胸にかけて肉を抉り、溢れ出す血。骨の壊れた激痛を気にせず、ご満悦の様子。攻撃した時雨も同じ痛みを味わい、苦痛と怒りで歪んでいるからだ。
「だが、テメェはこの力で殺す。肉体の美しさにおいてもナンバーワンだった、この俺を傷つけるチャンスをやろう。喜べ。家族の、妹の復讐が果たせるかもしれないんだぞ」
既にギルガメッシュは時雨の力が弱まっている事を見抜いていた。避ける事はせず、その身にあえて攻撃を浴びていた。『目には目を歯には歯を』こそが、相手に最も屈辱的な死を与えてやれる方法だと、価値を見出したのだ。
「時雨さん。冷静になって下さい。このままじゃ、ギルガメッシュの思う壺ですよ」
殺す事を最優先にし、痛みを無視し続ける時雨に、アルベルトの声は全く届いていない。ほころんだ口許の意味、復讐の狂気に身を任せると言う事だった。
「ロキさん」
どうにかしないと、アルベルトはロキを見上げて助けを求める。
「わーってる。わーってる。なんとかしてやるよ。ただし、どうなっても知らねぇぞ」
ロキが渋々と言った面持ちで、アルベルトよりも戦場へと近づく。拳銃を抜いたら間髪入れずに乱射。
デタラメに撃った銃弾が時雨の脇腹を抉る。
「オイオイ、そんなのも避けられないんじゃ、引退しちまった方がいいぜ。俺が代わってやろうかぁ~」
煽るロキ。その体が真っ二つになり燃え上がった。
再生した髪は銀ではなく金髪のショート。離れた肉体が一つに繋がり、膨らんで大きくなる女性の胸を、再生していくワイシャツが包み込んだ。
「ハハ、ッハハハッ、ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハハッハ」
大胆不敵な笑みではなく、やらかして気まずい様子。それでも、すぐ開き直り笑ってみせる剛胆さ。
「……………………テメェ」
斬ったギルガメッシュも呆然とする驚き。
アルベルトは、その凛々しくてカッコ良く見える顔立ちを、見間違える筈が無かった。印象通りの男勝りに、数え切れないほど泣かされた。最後に見たのは一か月以上前、泣いて笑ってメチャクチャで、なのにとても穏やかだった。
「ねえ…………さん……………………」
目の前にいたロキはリザだった。
カツラとカラーコンタクト、化粧で印象を変え。豊かな胸はさらしを巻いて隠した。魔法を使わない技術による変装。両方とも身近だったアルベルトだが、外見では見抜けなかった。
違和感ならいくつもあった。アルベルトが目を覚ました時、茶化されたものの心配そうだった。本物は心配なんてしてくれない。遅れてパーティに参加してきたな程度にしか思わない。
どんなに頼んでも、絶対「アリー」と呼び続けていたのに「アル」と呼んだ。
凛陽と時雨がギルガメッシュと戦っている間。ロキはあまり喋らず、大人しかった。どんな状況でも軽口と悪ふざけを絶やさない筈なのに。
むしろ空気を読んでいた。アルベルトが時雨を責めてしまった時、大笑いしながら、その足を叩きまくった。怒りを必死に抑え、可笑しいフリをしてまで、これ以上はやめろと止めた。
「害虫はどこだ?」
「さぁ、アンタじゃない?」
挑発的に答えたリザが床へと叩きつけられる。グシャグシャに陥没して目も当てられない顔面が、みるみるうちに元通り再生していく。
「死んだと思ったが、これでまた聞けるなぁ」
再生する様子にギルガメッシュは無関心を示す。その中でアルベルトは、黒くてあやふやなモヤがリザから弱々しく漂っている事に気付いた。
自然の流れ。変装を変身たらしめた嘘。致命傷を負っても蘇る生命力。身近に取り扱ってすらいたロキが持つ神としての力だ。
黒いモヤが、じょじょに晴れて空色へと変わる。リザ本来の自然の流れ。
神の力を失い、人間に戻ったリザをギルガメッシュが蔑む。
「分かりやすく教えてやろうか。本物はどこにいる?」
このままでは間違いなく殺される。答える答えない、その真偽関係無しに、神だろうが、人間だろうが、容赦なく攻撃を叩き込んでやるつもりだ。
時雨は撃たれてから、抜け殻みたいに呆然と立ち尽くしたまま。体のほとんどを失った凛陽にまで、アルベルトは助けを求めてしまっている。
情けない。一度対峙して生き延びた相手だ。そんな強気を、目の前にいる暴君は紙屑みたいに潰してくる。前とは決定的に違う。もう生かされる価値が無いのをアルベルトは自覚しているのだ。
小刻みに震えながら伸ばす細腕。これからしようとしている事の無意味さ、愚かさでやめてしまおうかと躊躇してしまう。予想できる結末を恐れるしかない。
それよりも、何もしなかった方の恐怖が上回る。
アルベルトにはリザとのわだかまりが残っている。動けない両親を残して、独り家を出て行った事。辛辣に浴びせた言葉を。まだ半分しか許せていない。
だから、戦う凛陽を時雨が不快に思っていた事を聞いた時、本人以上に反応した。不条理さに納得できなかった。身勝手さを許せなかった。鬱屈した気持ちをぶつけてしまった。
時雨が凛陽を大事にしていると理解した時。アルベルト自身も、リザに大事に想われているのかもしれないと痛感した。
リザはギルガメッシュからアルベルトを助け出そうと、神々の宴に侵入したロキに頼んだ。裏切ったのに見捨てようとはせず、居場所を伝えてくれた。
ロキとしてこの場に現れたのは両親を見捨てたのでは無い。見捨てるだけなら逃げればいい。作戦に参加したからだ。そうでなければ、神の力を体に宿すと言う危険を冒し、ロキを演じようなんて無茶な真似はできない。
「寝たフリすんなら一生寝てろ」
倒れたままのリザにギルガメッシュの処刑宣告。
漂う赤い魔力を集め、アルベルトは自身の魔力を、想いをのせて魔法陣を現す。
命令いや願いは一つ『姉さんを助けろ』。
無我夢中の叫びを上げた。首を剣で切断されるよりも早く、魔法陣から次々と撃ち出される火炎弾。
アルベルトの首が締めつけられ、華奢な体が持ち上がる。必死で放った魔法はギルガメッシュに掠りもせず、全て避けられた。でも狙い通り、リザから関心を逸らす事ができた。
「大嫌いな姉ちゃんを助けるなんて、家畜が感染ったか?」
「わか………りま、せん」
ギルガメッシュの悪辣な笑い。手加減されているのに、圧迫感と息苦しさで意識を飛ばしたくなる。
「俺は慈悲深さでもナンバーワンだからなぁ。魔法使いとして死ぬか、弟として死ぬか、どっちがいい?」
完成させたマクスウェルの悪魔を確認してから死ぬか。今死ぬかの二択。少し前なら、見届けられて生き延びる可能性がある前者を選んだ。
「わかりません」
「あ゛?」
選ばないと言うアルベルトの意外な答えに、ギルガメッシュは口を大きく開けてしまった。
「こんな事をする理由を教えてください。マクスウェルの悪魔、天叢雲剣。いえ世界中から武器をかき集めて、神々を皆殺しにして、いったい何がしたいんですか?」
力がほんの少し弱まり、アルベルトは話しやすくなる。
「これから死ぬ奴が気にしてどうする?」
睨みつけるギルガメッシュに、アルベルトはおどおどせず、笑ってみることを選んだ。引きつっていて不敵さに欠けるが。
「だって、一度も支配者としてのヴィジョンを聞いてないんですよ。どんな世界に住める可能性があったのか、気になるじゃないですか?」
生死の瀬戸際なのに探究心いっぱいのアルベルトをギルガメッシュが笑い飛ばす。
「ハッハッハッハッハッハッ、いいだろう。神ナンバーワンの俺が支配する、新しい世界についての青写真を教えてやろう。住めない事を後悔しながら死ね」
辛うじて生唾を飲み込めるくらいに気道が開く。
「テメェが見出した価値を保障する世界だ」
何を言っているのか、アルベルトには理解できなかった。
「アルベルトが魔法使いとして生きられる世界。リザがコックとして生きられる世界。テメェにとって価値ある生き方を、誇りを持って生きる事ができる世界だ」
「僕が、魔法使いとして生きられる世界?」
傍若無人なギルガメッシュの言葉とはとても思えない。
「そうだ。今の社会じゃ、テメェみたいなザコは、どこの会社も雇っちゃくれねぇ。受験に落ちたのがなによりの証拠だ。だが、この俺は、テメェに魔法使いとしての価値を見出した。そして、活かす環境を用意してやった筈だ。それを世界規模で実現してやろう」
誰もが自分の見出した価値を追求できる理想の世界。理想的な世界だが、一人一人持っている人生の価値観は違う。もし、それぞれの価値いや幸福を追求しようとしたら、価値観と価値観がぶつかり合うだろう。そしたら、自分が見出した価値の基礎となる社会はどうなる。
「いい、世界です、ね。でも僕が、マクスウェルの悪魔をつくる、為に用意した環境。あれを、作るのに、がんばってくれた人は、価値を見いだして、いるんですか?」
挫折したアルベルト。首を締めてくるギルガメッシュがいなかったら魔法使いである事をやめていた。裏切る前に用意してくれた環境は研究するのに最適だった。でも、あの居心地の良さは魔法なんかではない。babironで働いている人間の力だ。
「この俺の世界で、無価値な事をする必要なんてねぇ。そんな無駄を無くす為に技術がある、魔法がある。テメェより従順で優秀な奴が、そんな無駄を喜んで解消してくれる。新たな価値の創出だ」
社会が正の連鎖で動いている前提。得意気に話すギルガメッシュに、アルベルトがまた疑問を挟む。
「誇りとは何ですか? 便利な世界で、働かない、ことにか、価値を見いだした人、ばかりになったら、ほこりも何もない、ですよ」
価値を保障する世界で怠ける事に価値を見出した者ばかりになったら、ギルガメッシュの言う誇りは消え失せる。社会が停滞し、価値を保障する事ができなくなってしまう。
「そんな奴は安楽死させりゃいい。魂ごと分解して魔力を抽出すれば、生きている奴の為にもなるし、永久に怠ける事だってできる。それに、サボる奴が減らないなら、誇りを植え付けりゃいいだけだ。その為にマスコミがある、学校があるんだろ」
ある意味暴君らしい独善的な青写真にアルベルトは絶句しそうになる。
「なら凛陽、と時雨は、かぞくは、どうして、殺されなければいけなかったんですか?」
改めて訊く。価値を保障されなかった姉妹とその家族。アルベルトと大して年の変わらない二人が、神の力を手に入れてまで、ギルガメッシュに戦いを挑んだ。ありふれた日常や幸せを捨てたのだ。
「ナンバーワンであるこの俺に逆らった」
愚問と腹を立てたのか首を絞めてくる力が強くなる。
「むしろ、感謝して欲しいくらいだ。この俺を殺す事に、人生の価値を見出すことができたんだからなぁ」
「ひどい」
必死に搾り出して非難するアルベルト。呼吸もままならない中、あまりの理不尽さに堪え切れなかった。
「この俺がナンバーワンだ」
ギルガメッシュこそが法律の体現。価値を保障すると言っても、全ては暴君の利する限り。ほんの少しでも逆鱗に触れれば、嗜虐的な趣向の餌食になり、ゴミみたいに捨てられる。
潰してくる圧迫感。アルベルトの意識が遠のいてくる。
ふとリザが初めて作った、チョコチップクッキーを思い出す。
八歳の頃。仕事が休みだった母親から教えてもらう約束をしていた。いざ作り始めると、言う事を聞かず目分量で、途中あきてしまったものの、なんとか完成させた。
できたてをリビングのテーブルへと運ぶ。でも、はしゃいでいたから転んでしまった。初めて作ったお菓子が台無しになってしまう。
偶然、まだ魔法に目覚めていない五歳のアルベルトが自然を操り、クッキーとお皿を宙に浮かしたのだ。
リザがクッキーを作った事よりも、両親はアルベルトが魔法を使った事に目が行った。
それでもリザはお菓子作りをやめずに続け。やがて、忙しい両親に代わり、料理まで作るようになった。
両親の期待を背負い。初めて作ったお菓子を守り、美味しいと褒めてくれた、天才魔法使いになると信じた弟の為に。
三流以下の魔法使いだから、会話で処刑までの時間を引き延ばした。一流の魔法使いだったら、もっと上手く時間を稼いでいた。天才魔法使いだったら、ギルガメッシュに一矢報いていたかもしれない。
気力で意識を保つのも限界だ。ぐにゃぐにゃした視界が黒んでいく。
魔法使いではなく弟として死ぬ。
野望に満ちた金色の力が最期まで眩しい。
金色に怪しい黒い煙が混ざり込む。
笑顔が見える。
不敵で子供っぽく、邪悪な、どこか懐かしい笑顔。
苦しみが消え、浮いた心地に包まれ楽になる。
明滅する剣閃。ギルガメッシュが腕を振り上げると同時に剣を現し斬り裂いた。




