代り映えのない平和な日々―であって欲しかった。
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俺、明日見 渉はいつも道理の通学路を通る。
桜が咲き誇る通学路。
風は木々をそよぎ、花を散らす。
ピンク色の桜から漂う甘い匂いは、鼻をかすめる。
小川の潺は綺麗で一定のリズムで耳に入りとても心地よい。
そんな、最高の登校日和。
最高の季節。
最高な気分。
「おっはよう!渉君!首筋ってエロいよね」
最悪な爆弾。
「フッ、甘いな。ガーターベルトだ!あの太腿に食い込むあのガーターが真のエロスなんだ!首筋など否、断じて否!」
だが、便乗してしまう俺。
大きな声で、変態発言をしながら近づいてくる少女。
大きな声で、変態発言と腕組をする少年。
銀色のロングストレートな髪。風に揺らされなびき、微かにシャンプーの甘い匂いを感じる。
顔立ちは綺麗で、美少女という言葉が当てはまるほど。
白と黒の制服に包まれた身は、出るトコは出ていて引っ込んでいるトコは引っ込んでいる誰もが羨むモデル体型。
背丈は俺より少し小さい。
こんな美少女 凛道 楓 であるが、唯一の欠点がある。
そう、何を隠そうこの楓、ザ・ヘンタイなのである。いや、それでも言い足りない位だ。そう、変態、キング・オブ・ザ・ヘンタイなのである。変態、その象徴的存在になりかけているレベルである。所構わず、変態発言をする馬鹿である。規格外のERRORである。
それに便乗してしまう俺も変態なのである。
それが恒常化してしまって、周りからは白い目で見られる。
が、気にしない。気にしてももう遅いのだ。手遅れなのだ。
「渉君、今全国の首筋フェチ男児を敵に回したな!」
「フッ、馬鹿を言うな。それは貴様がガーターフェチを否定したことと同じだぞう?」
「なっ! これは一本取られた・・・」
額に右手をあて、落ち込む楓。
やがてよろめき、地面に膝を付けた。
「フハハハハッ!貴様には分かるまい!あのスカートとニーソの間に生まれし、黄金の輝き を!」
熱弁する俺。
ガーターがいいんだ!昔から、いやガーターを知った頃からそう言い続けて来た。確か、中学1年の頃だった気がする。
「だ、だが私は負けん!例え、一本二本取られようとも首筋フェチ野郎共いる限り私は負けん!」
「ふっ、戯言を。」
ここはガーターフェチとして引くわけにはいかない。
そう、思い自然なキザ台詞が出てしまった。
「って、朝から何の話しとるんじゃぁぁああぁ!!!!!!??????」
ようやく正気に戻った俺は天に届く、盛大な声で突っ込み叫んだ。
「お前の脳みそどうなってんだ?エラーの塊か?あぁん?」
「そうさ!私の脳みそは、ErrorすなわちEXCEPTION!」
「なんかかっこいい!?」
あぁ、無情なり。
俺は、俺は・・・普通の学園生活がしたかったんだ。
平穏な日々が続いてほしかった。
だが、今はどうだ?
毎日毎日、楓と出会う。
何か?俺は楓に火を放つ道具か何かですか?
神様、もしいるなら教えてください。
代り映えのない日々はいつになったら来ますか?
この日常が代り映えのない日常なら、神様、ぼくはあなたをぶっ飛ばしに行きますよ?
どうか、返してください、俺の恋愛青春ハラハラドキドキの高校生活妄想を。




