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尾張の虎

「そろそろ、坂本に帰ろうか。父上はいる?挨拶に行こうと思うんだけど。」

「今日は、一人来客があったかと思いますが、それ以外は大丈夫でしょう。」

「ふーん、誰が来るの?」

「織田信秀と言う、尾張のものですね。」

えっ、まじですか。会いたいのですが。色紙用意しようか?

「どうなされましたか?」

「いや、あって見たいなーと。」

「また、どうしてですか。」

「まあ、北伊勢と隣接する尾張の有力者でしょ。」

「本当のところは?」

「・・・ミーハーな野次馬根性です。」

「はぁ。会えるとは思いますよ。公方様のところに先に話をしに行きましょうか。」


「父上。失礼します。」

「おおっ、菊童丸どうした?」

「いえ、そろそろ立とうかと挨拶に来たのと、今日来ると言う来客に会ってみたいと思いまして。」

「今日というと織田信秀とか言う、尾張の田舎侍か?それはまたどうしてじゃ。」

「伊勢の隣、尾張の実質的な最有力ですからね。」

じーっと見ないで嘘じゃないよ。主要因じゃないだけで。

「なにやら、嘘臭いが。構わんぞ、同席すればよかろう。人に会うのを面倒がるそなたとしては、珍しいことだが。」

よし。端っこでじっとしてよう。


・・・・・・

「織田信秀殿がお見えです。」

「通せ。」

おおっ、ついに来た。なんか緊張するわ。

これが信秀か。やっぱ顔に迫力があるわ。醤油顔の親父とのギャップ。どっちが将軍かと言われたら、向こうの方が・・・・

「織田信秀にございます。本日は御拝謁賜り、誠に光栄でございます。」

「よきにはからえ。」

「ははー。」

「此度は何用じゃ。」

「はっ、公方様が式年遷宮のために苦慮なされていると聞き、我が織田家もそれに尽力出来ればと考え、こちらをお渡しに参りました。」

「そうか、それは大義である。お主のように志を共にしてくれるものがおり、喜ばしいことである。」

「はっ。」

「菊童丸、そちの伊勢神宮での作業に役立てい。」

「はっ。」

おおっ。久しぶりにこんなガキがって顔見たなー。

「信秀よ。伊勢でのことはこの菊童丸に任せておる。余の代わりに力になってくれぬか。」

「信秀殿、よろしく頼み申す。伊勢では街道の整備や関所の撤廃などを進めております。尾張にも広められればより、物や人の流れは活発になりますゆえ、どうかご協力頂ければ幸いです。」

「いえ、そのようなお言葉、某にはもったいのうございます。出来る限りの協力をさせていただきたく存じます。」

あっ、オーラに負けて尊敬語使っちゃってる。まだまだ慣れないんだよな。年上に偉そうに話すの。

「これは有難い。今後ともよろしく頼む。」

「はっ。」

「子息にもよろしくと伝え聞かせておいてほしい。」

「はっ、我が子信広にも伝えておきまする。」

「いや、吉法師にもよろしく頼む。」

「はっ。」

あれ?なんかすごい驚いた顔してるんだけど?なんで?

・・・・・あっ、俺信長のこと聞いてないや。やっちまった。まあ、いっか。

「尾張といえば、斯波家はどうじゃ。」

「守護様にはよくしてもらっておりまする。」

「嘘はよい。お飾りであろう。織田信友の傀儡であろう。また、尾張の実質的な実力者はそのほうであろう。」

「いえ、・・・それは。」

「構わん。余は、民草のためになるのであれば、血筋よりも能力で上のものが選ばれるべきじゃと考えておる。」

「そのようなことは、やはりやんごとなきお方が継ぐべきであると存じます。」

「・・・・まあ、今は構わんか。伊勢のことでは、そのほうの力を借りたい。そのほうも何かあれば、余を頼ってくれて構わんのでな。」

「はっ、その折はよろしくお願い致します。」

「・・・ふむ、もう話は良いかの。信秀よ、今後ともよろしく菊童丸ともよろしく頼むな。それでは、下がってよいぞ。」

「ははー。」


・・・・・

「のう、菊童丸や。あのようにいじめぬでもよいと思うのじゃが?」

「えっ、なにがですか?」

「いや、斯波が守護だから、わかっているな。と釘を刺したのじゃろう?その前の子供の名前で驚かせ、混乱させておいて。」

なんですと!?そんなつもり全くないんだが?

「いえ、いざとなったら、実際には役に立ってない守護なんて追い出していいよ。そのための大義名分必要なら力になるよって意味だったんですが?」

「なんじゃ、そう聞けばそう聞こえなくもないのう。ただ、あの青い顔を見るに伝わってはおらぬぞ。」

なにー。信長に会いたいし、サインもらいたいくらいで、敵になるつもりなんて全くないのに。

「まあ、あとで手紙でも出しておけばよい。」

くっ、今からでも遅くはない完璧なファンレターを書き上げてみせよう。

「ただし、それには漢字を覚える必要があるのう。そちの漢字は、今の時代の漢字ではないからのう。」

のーう。旧字体とか確かにわからん。國とか團とか氣とか、そんな夜露四苦みたいな連中以外使わんもの。

信秀の式年遷宮へ献金は本来翌年ですが、主人公の動きで一年早くなりました。また、朝廷だけでなく、将軍が進めているのでこちらにも持ってくることになりました。

現在は式年遷宮そのものを進めているのではなくて、京からの参道整備中です。

一休さんのアニメで見たことありますが、本来なら、淀川下って海路や熊野古道通っての参拝が主流ですが、戦国時代なのでなかなか危険ですので、別ルートを義輝君が整備中です。

終わり次第、実際の式年遷宮を執り行う事になります。

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