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1539年 正月

今年も暮れて、また京に顔出しに来た。

大分、復興したようで、資金を調達した足利家の評判はうなぎ登り。


今年は、伊勢も上手くいったし、その後の内政もバッチグー(死語)でした。豊作の上、関所の一時停止と楽市楽座で人の流れも増えて、儲かりまっか?うはうはでんな。状態。


さて、正月ということで、また親戚で集まってるんだけど、去年は弟の千歳丸が生まれたばかりと言うことで来なかったので、二年ぶりです。

前回と違い、千歳丸が増えたのとは別にもう一人増えてます。どうも前久君の妹みたいだね。可愛さなら、うちの弟も負けてないぜ。

「菊童丸様、おひさしぶりです。」

おおっ、三淵晴員のとこの誰だっけ?

「まんきちです。」

そうそう、万吉君

「久しぶりだね。」

「こんごともよろしくおねがいします。」

「うん、よろしく。」

すごいな。二年も経つと普通に喋れるようになるんだね。

「菊童丸、おもちゃは?」


近衛前久。てめえはさっきから、俺をバシバシ殴りながら何言ってんだ。

「今年はないよ。」

「おもちゃーおもちゃーおもちゃー。」

くっ、この子供め。

しょうがないここは。

「これあげるよ。」

「なにこれ?」

「金平糖。」

「こんぺいとう?」

「うん、食べていいよ。」

ぱくっ。

おお、そんなに目を見開いて。

「菊童丸、もっと。」

「そんなにないから、これだけだよ。」

残りもくれてやった。これで少しは静かになるだろ。


「あら?菊童丸。なにそれ?」

おうっ、鬼・・・いや母上に見つかった。

「金平糖です。砂糖固めたお菓子です。」

「あなた、そんなもの作ってたのね。私の分は?」

「ないですね、今出した分でおわりです。」

いや、そんな驚いた顔されても。そして、睨まないでよ。

「しょうがないですね。正月ですし、お餅でもどうですか?」

「お餅ねー。正直食べ飽きたわ。」

「まあ、そう言わずに。」


・・・・・

とりあえず、安倍川餅と砂糖醤油を用意した。

「なにこれ。」

「安倍川餅って言って、きな粉まぶしたものと、砂糖醤油に浸したものですが?」

「ふーん。・・・・・・?!」

はやっ。

「菊童丸、まだあるわよね。」

「きな粉は十分に砂糖はほどほど、醤油はあまりないですね。」

いや、醤油探すの苦労したわ。ほんと。

「くっ、こっちは明日以降も食べられるのね。」

「はあ、いいですよ。ただ、肥えますよ?」

「あらー、そんなこと言うのはこの口かしらー!」

「いひゃいでふ、ひゃひゃうへ。」


・・・・・・

あーあ、痛かった。取れるかと思った。

「次言ったらもぐわよ。」

いやーもがれる。


うーん、ちょっと小腹空いたな。餅もあたらなかったし、なんか食べるか。よいしょっと。

「あら?今度は何かしら?」

「カステラです。」

「それも美味しいのかしら。」

「甘くて美味しいですよ。」

「ふーん、私の分もあるわよね。」

「太っ・・・・・二つはないので、みんなでわけると多くないですよ。」

危ない罠にかかるところだった。

「菊童丸様、わたしはいいです。」

「あっ、おっきめな。」

万吉くーん、君にもあげるよ。前久てめっ。

「万吉も食べていいよ。とりあえず、四等分でいいかな?千歳丸達には早いだろうし。」

「そうね。じゃあ切るわね。」

あっ母上切れるの?普通、侍女がやると思うんだが。

まあ、いいや。

「切れたわよ。私はこれね。」

「これ。」

大きさおかしいわ。それが狙いか。ちっちゃ!

「あの、菊童丸様。これもどうぞ。」

「いやいいよ。一緒に食べよ。」

また、そのうち食べれるし、いいよ別に。

「もっとない?」

狙うな前久。

「これも美味しいわね。私ももっと食べたいわ。」

ないです。本気でデブになります・・・・痛っ。なぜ殴られる。

「なんで?」

「なぜか、叩かないといけない気がしたわ。」

心読まれた?

とりあえず、食べよ。・・・ああっこの味。落ち着く。

「おいしいです。ありがとうございました菊童丸様。」

「うん、おいしいね。どういたしまして。」

お茶でも飲むか。

「あっ、私の分も入れてね。」

はいはい。

・・・・ずずーっ

ふう、まったり。

「そう言えば、母上?」

「うん、何かしら?」

「あっちにいる赤ちゃんは誰なんです?」

「あなたの従兄弟、前久の妹の小梅よ。」

「ふーん、小梅ちゃんか。」

「あなたの許嫁だから、よろしくね。」

はっ?なんですと?ワタシマダ、ヨンサイ(満2歳)アルヨ?

ホワイ。なんでやねーん。

さあ、皆さんお待ちのヒロインの登場だ。やったね。

足利義輝の正妻ですが近衛稙家の娘ですが、本名不明、生誕年不明です。名前はとりあえず適当に決めました、申し訳ない。

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