新たなる
何もない、白い通路である。ただただ一直線に続く道は非常に殺風景で、静謐な雰囲気を醸し出していた。
カツン、カツンと自分の靴音だけが通路に響いている。
「あ、行き止まり。」
目の前には、白い壁があった。
「あ、やっぱり。」
少し壁をまさぐっていると黒フード男が出てきた扉と同じ意匠の扉が現れた。
中は少し薄暗い。研究室のようだ。
俺は、バタンと扉を閉めてその場にうずくまった。
「ッハァ~~~~~~~~~。」
あ~、疲れた。主に精神的に。それにしても、今日は珍しく運がよかった。胃に穴が開いてるんじゃねぇか?これ。きっと大人になるころには穴が八個ぐらい空いてるんじゃねぇか?知らんけど。
今でも、先ほどの光景を思い出すだけで手が震える。
「それにしても、」
この部屋の光景に思わず眉を顰める。悪趣味なデザインの品が散乱しているのでうす気味悪い。しかし、その中でも目を引くのは二つのカプセルだろう。左側のカプセルには黒いナニカが、右側のカプセルには悪趣味な目玉が浮かんでいた。心なしか、目玉はこちらを見ている気がする。
ふと、立ち上がって左側のカプセルに触れようとしたとき、扉が勢いよく開いた。
「くそっ、あの騎士共め。いつか殺してやる。 !おい、お前なぜここにいる。お前は反対側の部屋に移動させていたんじゃ。」
「お生憎様、抜け出してきたさ。壁が思いのほか脆かったからね。」
カプセルに触れようとしていた手を止めて白衣を着た男の方を振り向いた。
「貴ッ様~~~ッ、今すぐそのカプセルから離れろ!」
カプセルを指さしながら怒号を言い放った。
「何で?」
「そのカプセルが危険だからだ!下手すれば、お前は死ぬぞ!」
「へぇ、どうゆう風に?」
「その目玉は私の実験によってつくったものだ。空気中に触れると大爆発を起こす。そうしたら、私もお前も死ぬ!それは嫌だろう!?さあ、分かったならこっちにこい!害は与えない。」
「やだね。それに、今日は運がいいんだ。」
そういって、目玉の入ったカプセルへと近寄る。
「バッ、おい、やめろ!貴様ァァァ!」
そういいながら血走った目で走ってくる。しかし、いかんせん運動不足なのかその足は遅い。
「あばよ、二人とも死んでたら地獄の底で会おうぜ!」
そういって、俺は目玉の入ったカプセルについていたレバーを下ろした。すると、カプセルの中に空気が注入され、光始めた。
そして、山を揺るがすほどの大爆発が起こった。
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