転生
これからよろしくお願いします。
かなり短めです
「まあ、奥様。双子ですよ!」
「本当!?ミーシャ早く抱かせてちょうだい!」
そういって、誰かがふかふかのタオルにくるまった俺を誰かが抱き上げたような気がした。
!?
え?なんで?
俺、成人男性だぜ?なんで、抱き上げ・・・ら・・れ・・・・て。
そして、自分のほほを触る細い指を無意識のうちに掴みながら彼、テイラー・ブルグ・シュヴェーアト辺境伯令息、前世飯山哲人は眠りに落ちた。
「あらあら、二人とも仲良しね。」
「ええ、そうですね。奥様。」
自分がさきほどまで抱き上げていた双子の赤ん坊をベビーベッドに寝かせ、奥様とミーシャと呼ばれた侍女は気持ちよさそうに眠る赤ん坊を微笑ましそうに見つめた。
「おーい、リンダ!出産お疲れさん!」
バーンとドアを開いて大男が部屋に入ってきた。
その瞬間、奥様と呼ばれる女性リンダと、ミーシャが気色ばむ。
「ヴァッフェ、ノックもせす女性の部屋に入るのは不躾ではなくて?」
リンダ辺境伯夫人が夫のことをヴァッフェと呼ぶのは怒っている証拠だ。
「いや、しかしなぁ。せっかくの初めての子供なんだからすぐに見たいと思ってな・・・・。」
だんだんと声が小さくなり最後はぶつぶつ何か言っているようにしか聞こえない。
彼は、愛する妻に攻められると弱いのだ。
「それでしたら、もうすぐすればお呼びいたしましたのに。」
ミーシャが少し困った顔で言う。
「む、そうだなすまん。だが、せめて顔ぐらいは先に見せてくれないか?」
「それぐらいならいいですけど、」
「よっしゃぁ!ありがとうリンダ!ところでわが愛する子供はどこだ!」
「だ、旦那様。あまり大きい声はお控えください。せっかっく眠ったのに起きてしまいます。」
ヴァッフェの声が大きかったのでたまらずミーシャが注意する。
「ん、ああ。すまない。気分が高揚していたからな。」
そういってヴァッフェは声を潜める。
「それで、子供はどこにいるんだ?」
「こっちよ、あなた。」
そういってリンダがヴァッフェを手招きする。
「ほ~う、こりゃかわいらしい双子だなあ。」
気持ちよさそうに眠る双子を見て思わずといった様子でヴァッフェが呟いた。
「ふふ、そうでしょう?なんてったって私たちの子供なんですから。」
「あぁ、そうだな。」
ヴァッフェはしみじみと呟いた。
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