第六部 第六話 ~通常運転の終わり~
なんか迷走したなぁ6部・・・
エドワードは、
もう振り返らなかった。
用は済んだ。
そう言わんばかりに踵を返し、
オフィスの雑踏へ消えていく。
残されたのは、
机の上の一枚の紙と、
足元に置かれた問いだけだった。
沈黙。
問いは片付かない。
ただ、足元に置かれたままだ。
休憩時間。
給湯室のほうから、雑談が流れてくる。
本当に、ただの雑談だ。
「ねえ、聞いた?」
「なに?」
「アメリカの……佐伯さんの妹さん」
一瞬、耳が拾う。
「凛様、結婚するんだって」
「え、あの凛様が?」
「相手、ジェシカ様の直属の部下らしいよ」
「年上なんでしょ?」
「出来ちゃったからって話も――」
「うわ、即決だね」
笑い混じりの声。
軽い。
祝福の噂。
けれど。
悠馬の指が、ほんの少し止まった。
凛。
彼女は迷わない。
彼のいる場所が、自分の場所だと即答する。
仕事もする。
家庭も持つ。
定住も選ぶ。
選択を、躊躇なく口にする。
「……兄さん?」
ノアが覗き込む。
悠馬は反射で資料を整えた。
「いえ」
「今の、聞こえましたよね」
「聞こえました」
「……凛、強いですね」
「そうですね」
強い。
眩しいほどに。
悠馬はふと考える。
自分は――
どこに戻ったのか。
どこに戻りたいのか。
その二つを、
同じものとして扱っていいのか。
まだ分からない。
噂は流れていく。
祝福は固定されていく。
世界は次々に、“決まっていく”。
その中で、
立ち止まったままのものだけが残る。
悠馬は紙をそっと机に置いた。
業務は続く。
通常運転も続く。
そして。
第6部は静かに終わった。
遊び場は片付けられ、
次の問いが、
もうすぐ現実になる音がした。
AIアシスト作品です。
対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。
前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。
一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。




