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佐伯悠馬の恋愛事情  作者: 雪森蓮


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幕間 ~果たして、悠馬は恋愛をしたいのか(※本人が一番分かってない)~

悠馬君は恋愛向いてないよね!

佐伯悠馬は、「恋愛をしたいのか」と聞かれて、

即答できなかった。


(……はい/いいえ、どっちだ?)


考える。


(……そもそも“したい”ってどういう状態だ?)


嫌いではない。

拒否感もない。

避けたいとも思っていない。


でも。


(……欲しいかと言われるとよく分からない)


悠馬は、ソファにもたれて天井を見た。


(……恋愛って、何をするやつだっけ)


一緒に出かける。

話す。

連絡を取る。


(……連絡?頻度は?)


(……雑談?内容は?)


(……また会おう、は重い)


脳内で、次々に警告が鳴る。


(……やめよう、これは考えすぎだ)


一旦、別の方向から考えてみる。


(……結婚は?)


生活。

役割。

責任。


(……こっちは分かる)


(……むしろ周りがここを見てくる理由も分かる)


だが、恋愛は違う。


感情が先に来る。

理由は後。

結論は未定。


(……仕様が曖昧すぎる)


仕事なら、要件定義から入る。


恋愛は、要件未定のまま走り出す。


(……無理では?)


ここで、悠馬は気づく。


(……俺、恋愛を“したい/したくない”で考えてないな)


(……“分かるかどうか”で考えてる)


誰かを好きになるとは、どういう感覚か。


一緒にいたい、とは、どこがどうなるのか。


「また会おう」が重くならない人は、どういう存在なのか。


(……好奇心?)


欲望というより、”仕様確認”に近い。


「……恋愛、調査対象?」


思わず、声に出た。


(……だめだ、完全に仕事脳)


だが、それでもいいと思った。


無理に

「恋愛したいです!」

と叫ばなくても。


無理に

「結婚したくない!」

と否定しなくても。


(……今の結論は)


「分からない」


それだけだ。


でも、

以前の「考えたことがない」とは違う。


(……考えてる)


(……悩んでる)


(……胃は痛い)


それだけで、十分前進している気がした。


悠馬は、小さくため息をつく。


「……恋愛、向いてないかもな」


一拍。


「……でも」


「向いてないかどうか、まだ判断材料が足りない」


(……また仕事の結論)


苦笑して、ソファから立ち上がる。


(……まあ)


(分からないなら、分からないでいいか)


(……急がされてるのは俺だけだし)


結論は、今日も出なかった。


しかし。


”「分からない」を自覚している時点で、

 前よりは人間っぽい。”


そう思って、自分で少し笑った。



AIアシスト作品です。

対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。

前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。

一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。


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