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第二部 第八話 ~4日目:沈黙という存在感~

なんか思ってるコメディと違う。気がしなくもない。僕こういうのやっぱ下手なのか・・_| ̄|○

四日目。


ノアは、本当に何も言わなかった。

昨日の一件以降、彼は意識して一歩引いている。


会議室でも、

ロビーでも、

ランチの席でも。


必要最低限の挨拶だけ。

質問されれば、短く、穏やかに答える。


それだけだ。


――なのに。


(……なぜ、目立っている)


悠馬は、会議室の端から状況を眺めながら、

小さく息を吐いた。


ノアは、発言していない。


しかし、”分かっている顔”をしている。


英語も、フランス語も、

自然すぎる。


相槌のタイミング。

間の取り方。

視線の置き方。


(……あいつ、黙ってる方が“分かってる人”に見える)


取引先が、ふとノアに視線を向ける。


「……この件、どう思われますか?」


――来た。


悠馬が答えようとした瞬間、

ノアは静かに首を振った。


「今日は、兄が判断します」


フランス語。

柔らかいが、線引きは明確。


(……完璧かよ)


場が、一瞬静まる。


そして、全員の視線が悠馬に集まる。


(……はいはい)


悠馬は、切り替えた。


仕事モード。


英語で要点を述べ、

フランス語で補足を入れ、

数字と条件を提示する。


無駄はない。

感情もない。


(……これなら)


会議は、問題なく進んだ。


終了後。


「やはり、佐伯さんが中心ですね」


そんな言葉が、自然に出る。

横で、ノアが軽く頷く。


何も言わない。

でも、”肯定していることは伝わる”。


(……存在感、増してるな……)


悠馬は、嫌な予感を覚えた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


昼。


簡単なランチ。


今日は、誰も「一緒にどうか」と言わない。

しかし、視線は減っていない。


(……静かに観察されている)


ノアは、静かに食事をしながら、

必要な時だけ応じる。


ーーーーーーーーーーーーーー


夜。


ホテルに戻ると、スマホが震えた。

表示された名前を見て、悠馬は一瞬、目を閉じる。


――エド叔父。


「……はい」


『様子はどうだ』


声は、穏やかだった。


「……仕事は、順調です」


嘘ではない。


『同行者は』


一拍。


「……問題ありません」


嘘ではない。


エド叔父は、小さく笑った気配を見せた。


『ノアは、今日は静かだろう』


(……なぜ、知っている)


「……はい」


『黙っていられるようになったか』


その言い方。


評価だ。


「……叔父上」


悠馬は、意を決して言った。


「これは……いつまで続く“実践”なんでしょうか」


少しだけ、沈黙。


『焦るな』


一言。


『君は、言葉を選ぶと仕事が強い』


『だが、人が選ぶのは言葉だけじゃない』


(……また、始まった)


『今は、“見せられている”段階だ』


通話は、それだけで切れた。


悠馬は、

しばらくスマホを見つめていた。


(……見せられてる、って何だ)


その時。


ノアが、ドアの向こうから声をかけた。


「兄さん、さっきの電話……父上?」


「……ああ」


ノアは、少しだけ苦い顔をした。


「……やっぱり」


「……ノア」


悠馬は、静かに言った。


「今日は、何も言わなかったな」


「うん」


「……助かった」


それは、

本音だった。


ノアは、少し照れたように笑う。


「……でも」


一拍。


「黙ってる方が、場が動くって分かった」


(……学習してる)


悠馬は、嫌な予感を覚えた。


(……こいつ、“爆弾”として進化してる)


四日目終了。


デバフは、まだ増える余地がある。


そして、残りは――

『八日以上』


(……長いな)


その頃。


ハミルトン邸の書斎で、

エドワード・ハミルトンは一行だけメモを書き足した。


――同行者:”沈黙時の効果、想定以上”


「……いい」


穏やかな声。


「非常に、いい」



AIアシスト作品です。

対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。

前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。

一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。


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