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第一部 第九話 ~後半:アフタヌーンティー(聞いてない)~

ゆうまはどっとだめーじこうげきをうけている

アスコットでの挨拶回りが一段落した頃、

悠馬は、ほんの少しだけ安心していた。


(……逃げてない)


(走ってない)


(胃も、まだ……耐えてる)


人と人との距離が一定で、

会話が短く、

流れに乗っていれば終わる。


――これは、

自分に向いている。


そう思った、その時だった。


「さて」


エド叔父が、

穏やかに言った。


「この後、お茶に行こう」


(……この後?)


「知人の女性方も一緒だ」


(……女性?)


「アフタヌーンティーだな」


(聞いてない)


悠馬は、一瞬だけノアの姿を探した。


(……ノアは?)


周囲にいない。気配もない。


「叔父上」


悠馬は、できるだけ落ち着いて聞いた。


「ノアは……?」


「後で合流する」


その言い方。


――後で、は信用できない。


車に乗せられ、気づけば会場に到着していた。


整えられた庭。

落ち着いた内装。

柔らかい香り。


そして。


(……多い)


女性が多い。


四人。

五人。

もっとかもしれない。


年齢も雰囲気もさまざまだが、

共通しているのは、

会話慣れしていること。


テーブルに案内され、

  自然と悠馬は中央寄りに座らされる。


(配置が……悪意ある……)


「こちら、甥の悠馬です」


エド叔父の紹介は、簡潔で、的確で、逃げ場がない。


「まあ」


「素敵な方」


「お若いのね」


(若くない)


(そして近い)


距離が、アスコットより近い。


会話が、

一対一ではないが、

途切れない。


「フランスはどうだったの?」


「お仕事、お忙しいでしょう?」


「普段はどんなお休みを?」


(……質問が、全部長い)


悠馬は、

一つ一つに答えようとして、

遅れる。

考えている間に、次の質問が来る。


「……えっと……」


沈黙。


(だめだ、これはだめなやつだ)


誰かがフォローしてくれる。

だが、それがまた会話を広げる。


「真面目な方なのね」


「誠実そう」


(評価されているのが、逆に怖い)


紅茶のカップを持つ手が、

わずかに震えた。


(……ノア、まだか……)


その頃。

ノアは、別の場所で足止めを食っていた。


「悪い、少し遅れる」


スマホを見ながら、嫌な予感しかしない。


(……叔父上、やったな)


アフタヌーンティーは、

穏やかに進んだ。


誰も、悠馬を追い詰める気はない。

だからこそ、逃げ場がない。


話題は日常。

文化。

軽い趣味。


悠馬は、最後まで座っていた。


途中で立ち上がることも、

逃げることもなかった。


――耐えた。


だが、消耗は激しい。


エド叔父は、少し離れた席から、すべてを見ていた。


(逃げない)

(会話は成立)

(だが、余裕がない)


――結論。


(これは、良い素材だ)


ようやく、ノアが合流したのは、終盤だった。


「遅くなってごめん」


その一言で、悠馬の表情が、ほんの一瞬だけ緩んだ。


(……助かった……)


ノアは、状況を一目で理解した。


(囲まれてる)

(逃げてない)

(でも、瀕死)


エド叔父は、

紅茶を一口飲み、

静かに頷いた。


(実践3、拡張完了)


(次は――個別対応だな)


悠馬は、まだ知らない。


今日のアフタヌーンティーが、

「社交」ではなく、

完全な実地試験だったことを。


そして。


ノアは確信していた。


――あー、、これは、もう止まらないな。

AIアシスト作品です。

対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。

前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。

一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。


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