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幻核

その楽園で僕は

君の犯す無知な罪を知っていながら

僕は止められなかったから

蛇にそそのかされて

また赤い罪を齧った


血溜まりに沈んだ蝿

それは自分のこと

あなたの痛みを

自分が抱えて

向こう側まで持って行けるのなら

喜んで私はこの身を

捧げるのだろう


全て持てるとしたのなら

私はこの灯を絶やさないように

自分の身の丈を知りつつも

嘘をつきまた

君の前で微笑むのだろう

そして神を演じるのだろう


それで君が笑うのなら

あなたが守られると言うなら

私は喜んで手を差し伸べるのだろう


空がいつかなくなって

剥き出しになった歪な心だったとしても

それにすら愛しさを見出して

愛でてゆくのだろう


それを捧げるのはひとえに

僕を見てほしいから

どんな形でも僕のことを受け入れてほしいから

それがたとえ罪悪感だったとしても

責任感だったとしても

見捨てないでほしいから


一人にはなりたくない

だから君の暗いところをすべて引き受けて

向こう側へ持って逝きたいんだ


幸せだよ、僕は

何も不自由してない

いっそ恐ろしくなるほど

いっそ狂ってしまうほどに


満ち足りてる

そう信じてる

そう思ってる

だから僕は生きてる


この世のおぞましさ全てを

見下ろすようにまた

神様とやらは聖書を綴っている


甘い甘言、または救いの手か

悪魔と天使はもはや区別がつかない

あぁ、また天使が甘い蜜を囁いた

あぁ、また悪魔が美しい正義を紡いだ

天国は果たしてあるの?


審判はどこにいるの?


終末の日まできっと

手を繋いで褒めて称えて

知らないまま

空っぽなまま

飲み干すように

食い散らかすように

千切るように

きっと君とした約束を

守り続けるのだろう


見限ってはない

手放してはいない

そばにあるものも

いつかは空へ舞ってゆく

虹などは決して期待はしていない


噛み殺して

水に沈めて

擦り切れて

割れて千切って


自分じゃどうしようもないとわかりつつ

聞き分けのない子供のように


淵を見出して

手を伸ばして

裏切られたかのように

まるで裏切られるのを

期待しているかのように


いつしか見失って

それすら気づけずに

まだ笑ってる

それでもまだ笑ってる

だからきっと

故に


未だここにいる


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