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魔王とドールの地下生活③ 魔王とドールはマナに困っているようです。

一か月以上ぶりの投稿ですね。楽しんでいってね。

 「……」

 ドールが目を開く。

 起きたか。まだ体を動かすことはできないようだな。

 「申し訳ありません」

 謝ることはない。俺もお前に介抱された身だ。これでおあいこだ。

 「フズリナ様……なぜ、私は……」

 なぜ起きられたか、気になるか?

 「はい」

 なあに、少し、不思議な力を使っただけだ。心配することはない。

お前もあと一時間でもすれば、歩けるぐらいになるだろう。

 「……はい」

 お前が起きられるまで、少し、話をしよう。先程中断したマナの話だ。

 「先ほどは、ブルーボタニアのマナを抽出したところで終わりましたよね」

 ああ、そうだったな。まさか、ブルーボタニアの機能を引き出して、大量にマナを生成する機能があるとは、思わなんだ。人間の進化には驚かされるな、フッハッハ。

 「でも、フズリナ様はすぐに気づいたみたいですが」

 マナの発生源くらいは感知できる。

 そういえば、お前からはマナの放出を感じないな。マナを取り込んで動くというのに。

 「データベースに情報がありました。私、つまり機械人形3000式は、取り込んだマナをほぼ全てエネルギーに変換できる、とのことです」

 なんだと? それでは、マナをリサイクルすることができないではないか! と言うか、マナを取り込むだけ取り込んで排出せぬとは、環境破壊もいい所だ。そんなの聞いたことがない。もしお前と同じ型の機械人形が量産されれば、世界はどうなるか……!

 「任意でモードを切り替えることができます。マナ制限(セーバー)モードに切り替えます」

 そうしてくれ。

 「……マナが不足しています」

 え!?

 「……マナの……吸引量が減ったため……です」

 おいちょっと待て!

 「マナが活動可能な……マナが……溜まるまで……スリープモードに切り替えます……」

 おい! ちょっと! 目閉じるな! おーーい!


 この後マナが溜まるまで数時間かかった。


 「おはようございます、フズリナ様」

 現在、俺が封印から解かれた直後に洞窟の出口から見えた外の明るさから見て、今の時間を計算すると、恐らく午後の7時。ちなみに俺が封印解かれたのは多分正午。ハッハッハ、全く、笑みが零れるぐらい時間を無駄にしたような気がするわ。

 「申し訳ありません……。ですが、もうマナは十分溜まっているので、しばらくは大丈夫だと思います」

 それならいい。ところでドールよ、お前は飲み食いをする必要はあるのか?

 「食物からエネルギーを取り出すこともできますが、基本的には必要ありません」

 そうか。一応、室内農園にあるもので何か作ろうと思ったのだが……。

 「いえ、大丈夫です。室内農園にある食料も、多い訳ではありませんし」

 強制はせんが……もし俺の手料理が食べたくなった時はいつでも言うがよい。極上の料理を振る舞ってやろうぞ! フーッハッハッ!

 「では、その時は是非」

 ……。

 「どうされました?」

 いや、その、な。お前が初めて笑みを見せてくれたような……。

 「?」

 いや、今のは無かったことにしてくれ。

 それよりもだ。何回もし損ねているが、マナについての事をいい加減やろう。

 「そういえば、そうでしたね」

 もし俺がここから長い間出られず、長期的に過ごすことになった場合、まず問題となるのがマナだ。

 「フズリナ様にはマナが必要ではないと……」

 いや、お前だ。お前は、マナの不足によって一部の機能が使えないと言ったな?

「はい」

 恐らくはそれが、この洞窟脱出の突破口となるだろう。

 俺が知る限りでは、機械人形の基本構造として、体には魔導回路が組み込まれている。それは生物で言う血管や神経の役割を果たす。違うか?

 「合っています。場合によっては、魔導回路の回転数を上げ、出力、つまりパワーを上げることもできます」

 その魔導回路が必要なのだ。俺が今考えている脱出方法を実行しようとするのならば、少なくとも平均値以上のマナが必要だ。

 「フズリナ様が私の魔導回路を用いて何をするのかは存じ上げませんが、私にできる事ならば、精いっぱいお手伝いいたします」

 助かる。

 「では……今後の予定は、いかがいたしましょうか」

 そうだな……脱出したいのは山々だが、その前にまずは、マナの安定的な供給が必要だろう。

 「そうですね……私のためだけにそのような事をするのは、少しもったいないような気がしますが……」

 案ずるな。どうせ実験にもマナは使う。いずれにせよと言うやつだ。

 「ですが、どうやってマナを安定的に供給するのですか?」

 それは、最初歩の中で、最も難しい問題だ。大自然の力を借りずにそれをできるようにするのは……言葉に表せない程に難しい。俺が封印される前の時代に、その技術が発明された時など、『世界を覆す一大発明だ』と世界が震撼したものよ。

 「あ、それ、私覚えてます。確かご主人様がその技術の論理書や技術書などをある限り机にぶちまけて、三日三晩睡眠すら惜しんで理解しようとしていました」

 ……もしかしたら、お前の主人はマナ不足とか関係なく、研究の没頭しすぎで命を落としたって言う可能性が浮上してきたのだが?

 「大丈夫です。その時は奥様といっしょに無理やり寝かしつけました」

 ……一応聞くが、どうやって?

 「こう、首元を、こう、『ギュッッ!!』と」

 それ、寝かすじゃなくて、オトすって言うんだが。データベースに登録しておけ。

 「参考までに。それで、マナを安定供給するその技術とは、どう言う物なのでしょうか?」

 まあ、一つ簡単に言うとすれば、植物などの力を借りずに二酸化炭素分子から炭素を引きちぎって酸素と炭素に分けるような技術だ。

 「……?」

 自然における現象を人工的に作り出す技術と言えばいい。だが流石にこれを今再現するのは、ハッキリ言って無理だ。もっと初歩的で簡単な方法でマナの安定供給に臨もう。

 「では、どうすれば?」

 室内農園を、もっとでかくするぞ。単純な話だ。自然の力に頼ればいい。


読んでくれてありがとうございます。また次回! 読んでね!



余談

原作の方の動画作品を自分最近見てないので、大幅な設定の食い違いに怯えてたり怯えてなかったり。できれば基本と大筋は一緒で書いていきたい所存です。まとめて一気に見るかあ。

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