仕様分析12
バグ・フィックスの前に、これを書くのを忘れていました。「仕様分析9」」で「スケール」の話をしたので、それでいいかと思っていたいのですが、考えてみるとそうは言えないので追加的に書いておきます。
これを何と呼ぶのかは難しいのですが、「ジャンル」と呼ばれることが多いようです。ただ、「ジャンル」だと、他のものと混ざるのでここでは避けて、「ワールド・スケール」と呼ぶことにします。「スケール」と関係しない話でもないので。
ここでは、次のものを考えることにします:
Sub-Human: 人間より劣るもの
Human: 人間なみ
Hero: 人間よりそれなりに強い
Superb: 人間よりかなり強い
Demi-God: 人間というより神に違い
God: 神
Sub-Humanの方向は1つしか書いていませんが、「ウサギTRPG」みたいなものもあるので、もっと増やしてもかまいません。ここでは名前が浮かばなかっただけです。
これは、その世界の普通の住人がどれくらいのことが、またどんなことができるかを示します。また同時に、たとえば “Human” の世界において “Hero” が存在したら、 “Human” とどれくらいの違いがあるのかを示すのにも使います。
また、一つ上がったらエフェクトが何倍になるという話でもありません。その話も含むのですが、何倍になるのかを設定するのは難しいかもしれません。「スケール」の時の “1.5倍くらい” という地味な違いではなく、 “10倍” や “100倍” とかはあるかもしれませんが。
それだけでなく、「出来ること」が違うという面もあります。素の “Human” は空を飛べませんが、 “Hero” であれば標準装備の機材や、 “Superb” であれば、けっこう標準的な能力として空を飛べるかもしれまん。
ですので、「ワールド・スケール」と1つの名前で済ましていますが、世界がどの程度なのかと、その世界のキャラクターがどの程度なのかを1つのもので現わしています。ただ、世界についての「ワールド・スケール」とPC/NPCにとっての「ワールド・スケール」があるわけです。もちろん、その両方が一致する場合がたぶん普通だろうと思います。ただ例外としては、ラスボスなんかは、1つ上のワールド・スケールにしておくとかはあるかもしれません。
ここで、 “Hero” と “Superb” の違いが微妙かもしれません。おおまかな話、スーツ系でもそうでなくても、仮面ラ○ダーや、かなりの鍛錬を積んだ人間、たとえばバッ○マンなんかは “Hero” 、スー○ーマンは “Superb” と考えてください。
バッ○マンとスー○ーマンについてですが、バッ○マンがクリ○トナイトを買い集めてスー○ーマンに対抗するという作品があったりします。ですが、全体的に見た場合、バッ○マンとスー○ーマンの「ワールド・スケール」が同じとは考えらえません。バッ○マンは単体で空を飛んだりできませんし。
しかし、すくなくともバッ○マンの「財力」は “Superb” であり、スー○ーマンの全体としてのワールド・スケールと同等とも言えます。クリ○トナイトを買い集めるとは普通ではありませんし。効果がありましたし。
このように、キャラクターを一纏めにではなく、そのキャラクターを構成するエンティティについても「ワールド・スケール」が適用できるかもしれません。
個別のキャラクターやキャラクターのエンティティについては個別に考える必要がありますが、その世界の住人がだいたいできることの目安としてワールド・スケールを考えてみるのもいいと思います。




