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第二十七章:支配

やばいやつになってきたと思います。

新たな世界での秩序づくりが進む中、俺の心には明確な野心が芽生えつつあった。それは表向き「この世界を安定させる」という大義の裏で、俺自身がこの世界を完全に掌握し、自分にとって理想的な形へと作り上げていくというものだった。


村の会議を開き、俺は新しい提案を打ち出した。


「この新しい世界では俺たちが一丸となって新たな秩序を築かなければならない。そのためにはまずこの村を中心にした“モデルケース”を作る必要がある。」


「モデルケース……?」

エリスが不安そうに問いかける。


俺は微笑みながら説明を続けた。

「そうだ。この村を理想的な社会に作り替え、それを基準として他の地域にも広げていくんだ。まずは役割と責任を明確にし、各自が自分の役割を全うするように仕組みを作る。」


村人たちはその提案に戸惑いながらも、俺の言葉に説得力を感じたのか、次第に賛成の声が広がっていった。


だが、この計画の本当の目的は別にあった。それは俺がこの村を完全に支配し、自分の理想とする社会――そして自分にとって都合の良い「楽園」を作り上げることだ。


新たな秩序の中で、俺は少しずつ村の女性たちと接近する機会を増やしていった。それは単なる管理者としての仕事を装ったものだったが、次第に彼女たちは俺に依存するようになっていった。


エリスは相変わらず俺に疑念を抱きつつも、村の平和を守るために俺を支えようとしていた。俺は彼女の優しさを利用し、少しずつ彼女の心を掴んでいった。


「エリス、お前がいなければこの村は成り立たない。俺はお前を信じている。」

俺がそう言うと、エリスは驚いたような顔をして頬を赤らめた。


「……私なんて、大したことはしてないわ。」

彼女のその謙虚さが、ますます俺の計画を進めやすくしていた。


そこに新たな女性が現れた。かつてこの村で孤独に生きていた魔法使いの少女、リーナだ。彼女は扉の力に興味を持ち、俺に近づいてきた。


「管理者様、この扉の秘密をもっと教えてください。」

リーナは好奇心旺盛で、俺に頼ることで次第に心を開いていった。


「リーナ、お前がその知識を役立ててくれるなら、この世界をもっと良い場所にできるだろう。」

俺は彼女を引き込むように微笑みかけた。


彼女の存在は、俺の計画において重要な駒となっていく予感がしていた。


一方で、勇者もまた俺の言葉に翻弄されていた。彼女は俺の行動に疑念を抱きつつも、村人たちが俺を支持する様子を見て葛藤していた。


「お前はこの世界の均衡を守る役目だろう? なら、俺の計画を信じてみろ。」

俺の言葉に勇者は渋々ながらも従うしかなかった。


俺は「秩序」を理由に、村人たちの行動を次第に制限していった。例えば、食料の配給を完全に管理し、俺に逆らう者たちには必要最低限の物資しか渡さないようにした。


「管理者様、これでは不公平では……?」

ある村人が意見を上げると俺は冷静に答えた。


「公平さよりも、効率性が重要だ。少しの犠牲がなければ全体を守ることはできない。」


この言葉は村人たちに一定の説得力を持ち、反論は封じられた。


夜、再び扉の前に立った俺は黒い羽根を手にしながら呟いた。

「この村はまだ未完成だ。もっと統制を強め、俺の理想を実現させるにはどうすればいい……?」


その時、再び聞こえる声――それはますます明確に響くようになっていた。

「お前はよくやっている、管理者よ。だが、まだ遠慮がある。真に支配を成し遂げるには、自分以外の力を徹底的に排除するのだ。」


俺はその声に頷き、次第に強い確信を持つようになった。

「そうだ。誰にも邪魔されない俺だけの理想郷を作る……。」


新世界は表向き平和を保ちながらも、俺の裏での行動によって少しずつ変貌していく。その影響に気づき始めた勇者やエリスたちがどう動くのか――そして、俺の中で強まる闇がどこへ向かうのか。


扉が再び微かに輝き、まるで新たな秘密を囁くかのようだった。

ジェットコースターみたいな流れですがすみません。

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