救えない男
17歳の私の初投稿です!!
メロルスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の彼女を寝とった男を除かなければならぬと決意しその男はふりしきる雨の中、バイオ・オーグメンテーション(人体強化手術)を受けた者やオーグメンテッド義肢(強化された義肢)を取り付けた者が行き交うスラム街を通り抜け都市部に入る
都市ではほんのすぐに過ぎ去る流行に乗る者、自分の務める企業に向かう者、大手企業の開発したAI搭載の車、コンビニの売上金を車に積む警備ロボット、そして、ビルとビルの間を練り歩く巨大な工事用ロボットなどがその都市の様相を呈していた。
そうして、メロルスはその彼女を寝とった男、セリノンテイオスのいるホテルまでやって来ていた。メロルスの脳裏に浮かぶのは最後に見た彼女の笑顔であった。
なぜ俺を捨てたのか、なぜ俺より「アイツ」を選んだのか、メロルスはホテルの壊れかけのネオンの元でそれをずっと考え込んでいた。
元々、今日は彼女の誕生日で自分の家で彼女を祝う予定であった。だが、自分の家で彼女を待っていたメロルスに一つのビデオメッセージが送られてきた。
「ウェーイ!彼氏さん見てるゥ〜?、今、君の彼女は俺と一緒にベットに寝てま〜す。」
というようなメロルスには耐え難い内容であった。それゆえにメロルスは固く決意した。
「一度、アイツの顔に拳をめり込ませてやる」
と。ビデオメッセージには404号室と書いてあった、その通りに部屋へ向かい404号室前のメロルス、廊下にある監視カメラも気にせずドアノブにゆっくりと手をかけ一気に飛び込んだ。そこにはニューロパフを吸っていたセリノンテイオスの姿があった。
「なんだおまブフォ!」
言い切るまえに手が出ていた
「ハァハア」
初めて人を殴ったメロルス、オーグメンテッド義肢の肩で息をしていた。これにはさすがのセリノンテイオスも怯え声も出せずにいた。
「おい!警備!」
違ったようだ
セリノンテイオスの反応にメロルスは頭が真っ白になり、その間に逃げられセリノンテイオスの直属の警備が駆けつけてきた。相手が1人ならまだしも複数人に追い詰められ窓際まで後ずさりしていたメロルスはガラスが割れる音がした直後、後頭部に衝撃を感じていた。
「オイオイなんでたってそんなところにつったてんだよキミサァ、俺も運が悪いなぁ」
床にはったおされていたメロルス、なんとか頭を動かし見たのはまさにカオスといった状況だった。
床に倒れる自分、押し寄せる成金の寝取り男が雇った警備兵、そして、まさに今、自分の背中に立っている紳士服の足の長い若い男であった。
「ばやぐどげぇ」
押しつぶされた肺で何とか喋ると
「おっとそうだったな、だがそんなとこに立っているキミがわるいんだぜ」
とふてぶてしくどいたとおもったらまた新しく銃を持った警備が前にでてこちらを明らかにねらっている「まずい!」と即座に2人は反応し近くの厚い机を倒して弾除けにしただが紳士男は
「狭いんだよこの机から出てってくれ」
「ハァ?死んでしまうに決まっているだろう。てか、お前は一体何者なんだよ!?」
「俺?そうだな、お前とは関係ないが依頼人に言われて来たしがない探偵だが潜入をミスっちまったようだ」
「いや、ミスりすぎだろ」
だがこんな会話している間にも厚い机は警備の射撃によってただの薄い板に変わっていく
「とにかくこの状況を変えねえとな」
と紳士男は懐からリボルバーを取り出すとただの板になり始めたものに隠れながら射撃を始めただが多勢に無勢全くもって意味がないのである。
「意味ないじゃないか!」
メロルスは今日2度目の激怒をした。だがしかし、紳士男はそれを意に返さずスマホをいじり始めたかと思うと
監視転移!
と言うと姿は消えてしまっていた。メロルスは何が起こったかわからずにいた。
そして、その様子を見ていたメロルスはというと
「ふう、まさかあの男 能力者だったとは...しかも俺はここで終わりか」
ここでのデッドリートライアルとは十年前のQΛR製薬による薬害事件、その薬害とは死にも勝る苦痛そして、多種多様の能力の中で一つの能力を身につけることであった。
と思考している間にも実は廊下にワープした紳士男は持ち前の身体能力と蹴りで警備兵を片付けていき、ついにはセリノンテイオスを捕えるに至った。そのセリノンテイオスを紳士男は縛りダウンした警備兵を踏み歩きメロルスの前までやって来た。
「よお、おわったぜ」
「まさか逃げていなかったなんて。というかお前能力者だったとは」
「そう、俺の能力はスマホを使って監視カメラが映し出す場所に転移できる。さっきもホテルの廊下の監視カメラを使い転移したわけだ。凄いだろう」
と誇らしげに言って見せる。
「さてとこの寝取り男だけどいろんな人から恨まれてるからボコるよう依頼人に言われてるんだよねー。どうキミももう一発また殴るか?」
「いや俺はもう満足した…」
「あっそう」
そうして、凄惨なホテルの部屋と廊下を後にし、玄関口まで来た時、後ろから声をかけられた、紳士男であった
「そうそう俺の名前を言い忘れてたよ」「なんだよ急に」
「俺の名前は」「聞けよ」
「まあまあ、俺の名前はヒューゴ・ヴァレンタイン、ところでキミは今、無職か?」
「ひどいな、そうだよ…さっきの男にあることないこと言いふらされてクビさ」
「おっ、そうかそうか。実は色々やってる俺の探偵の仕事にいま人員が足りなくてさぁどうかな?w」
「…あぁ、そうだな有能な俺がお前みたいな救えない男…助けてやるよ」
と2人は匿名性の高い夜の繁華街に消えていった
いやあ、初めて小説書きましたが結構書けるもんですね




